Report レースリポート
第7戦(最終戦) 鈴鹿
会場:鈴鹿サーキット
日付:2010年11月6日(土)
天候:晴れ
予選結果:
#31 山本尚貴:第1レース:5位/第2レース:3位
#32 小暮卓史:第1レース:4位/第2レース:2位
観客動員数 : 12,000人
山本が自己最高グリッド奪取!小暮も上位グリッドで逆転王者を狙う
開幕戦以来の鈴鹿サーキットで開催されるフォーミュラ・ニッポン最終戦。今回は2レース制で行われ大量ポイントも獲得できるということもあり、逆転チャンピオンを目指すNAKAJIMA RACINGは万全の体制で臨む。
公式予選は、ノックダウン方式で行われQ1の結果が明日の第1レースのスターティンググリッドとなる。第2レースのスターティンググリッドは通常のノックダウン方式のまま採用される。そのQ1、山本は5位とベテラン勢に食い込んだものの小暮は若干マシンのバランスが完璧ではなく4位。明日の第1レースは4位と5位からのスタートとなる。つづくQ2は小暮がトップタイム、山本が3番手でQ3へ進んだ。そしてQ3は、山本はエンジニアと相談してセッティングを変えてのアタックが功を奏して自己最高の3番手グリッドをゲット。一方の小暮は自己ベストの区間タイムを刻みながらのアタック中にヘアピンコーナー進入で僅かながらブレーキをロックさせてしまい、JP選手にポールの座を奪われ2番グリッドからのスタートとなった。
チームディレクター 藤井 一三コメント
悔しい予選になりました。今回は2台共本来の速さを発揮していると思うのですが、予選でうまくまとめることが出来ずポールポジションを確保することが出来ませんでした。
山本はシーズンの初めに比べると間違いなく速くなっています。自己最高の3番グリットを確保したのはその証です。2台とも速さはあると思うので、明日はいいレースが出来ると思います。
#31 山本 尚貴選手コメント
今日は走り始めからマシンの調子が良くて予選に向けても自信を持っていました。ただQ1、Q2は自分のミスもあって5番手止まりでしたが、最後はさらにマシンも決まりドライビングもミスなくアタックができて今持っている自分の力は100%出し切りました。明日のレースも今回の目標である表彰台に立てるようにベストを尽くして走りたいと思います。応援よろしくお願いします!
#32 小暮 卓史選手コメント
Q1はアタック自体のミスがなかったのですが、ハンドリングバランスが思うようにいかず納得いく走りができませんでした。4番手でしたが順位は悪くないので明日はなんとかしたいと思っています。Q2に関してはQ1を踏まえてアジャストをして走りました。トップタイムだったし悪くなかったけど理想とするマシンの動きには遠かったです。Q2を踏まえてマシンの動きは良かったですが、姿勢を乱してしまいコンマ2秒ロスしたのが痛かったです。マシンは問題ないので明日の決勝用のマシンに対しても問題なく自信もありますのでベストを尽くして頑張ります!
会場:鈴鹿サーキット
日付:2010年11月7日(日)
天候:曇り
決勝結果:
#31 山本尚貴:第1レース:6位/第2レース:5位
#32 小暮卓史:第1レース:2位/第2レース:3位
観客動員数 : 16,000人
山本ルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得!小暮は無念のトラブルで王者ならず
第1レース、小暮はうまくスタートを決め、ポールポジションのロイック選手を追い詰めることができたもののロイック選手のマシンからのオイル漏れにより視界を遮られ、パスするまでには至らなかった。一方の山本は、スタートでポジションを落とし、最後まで大嶋選手と接戦を繰り広げた。小暮は2位、山本は6位という結果で、2台のマシンとも戦闘力は確認でき、第2レースに大きな期待を持てる状態だった。
第2レース、小暮は無難にスタートを決め、ポールポジションのJP選手を1周終了時点でパスすることに成功し作戦通りのリードタイムをつくる走りに集中。NAKAJIMA RACINGはハーフタンクスタートで給油4輪交換という作戦を選択していた。しかし、ルーティンのピットイン時にエンジンストール、10秒以上タイムをロスしてしまった。このためアンドレ選手にも先行を許し、3位でチェッカー。残念ながらシリーズチャンピオンの獲得もならなかった。一方の山本はスタートをうまく決め、小暮に続く3番手で1コーナーへ。しかしすぐにアンドレ選手に隙をつかれ、1周終了した時には4番手でレースを展開することになった。小暮と同じ作戦だったためにルーティンのピットストップが終わった時点でポジションを1つ落とし5位で復帰。前を走るロイック選手としぶとく勝負をするものの、そのまま5位でチェッカーとなった。
尚、山本は今シーズンのルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した。
チームディレクター 藤井 一三コメント
第1レースは2台とも上手くスタートし上々の結果だったと思います。欲を言えば、もう1つ上が良かったのですが、第2レースにしっかり繋ぐことができました。第2レースは序盤、作戦通りに運んでいたのですが、エンジンストールで計算が狂ってしまいました。
残念ながらチャンピオンは獲得できませんでしたが、2名のドライバーとも見応えのある走りを展開してくれたレースだったと思います。1年間たくさんのご声援をいただき、ありがとうございました。
#31 山本 尚貴選手コメント
第1レースはスタートで失敗してしまい、その影響が最後まで響いてしまいました。第2レースはスタートが決まったものの行き場がなく結局はポジションを落としてしまい、それがレースを決めてしまったと思います。タイヤ交換後、ロイック選手とのバトルでは、何度もチャンスはあったのですがパスすることができず、非常に悔しい結果になってしまいました。
ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得できたことはチームのみなさんと応援してくださったみなさんのおかげで獲ることができたと思います。また来年、チャンスがもらえた時には今年学んだことを100%活かして頑張りたいと思いますので、応援よろしくお願いします。1年間ありがとうございました。
#32 小暮 卓史選手コメント
第1レースはスタートがすごくよくて、2番手まで上がったのは作戦通りでしたが、その後レースに動きがなく後半は前のマシンのオイルで視界不良になり神経を使いました。当初の目標であった19号車と36号車の前でゴール出来たことはよかったです。第2レースはスタートがあまりよくなかったもののなんとか2番手をキープし、作戦の違いから早く仕掛けてパッシングしました。レースは作戦通りに進んでいましたが、ピットストップでエンジンを止めてしまったことがこのレースの結果を決めてしまったと思います。これは完全に自分のミスでした。ピットアウト後はアンドレ選手が前に入ってしまい、それを抜くことができず結局3位に終わってしまいました。チャンピオンを逃がしてしまっただけでなく、優勝できるレースを逃がしてしまい非常に悔しいです。
中嶋 悟 総監督
フォーミュラ・ニッポン最終戦が終わってしまいました。チャンピオンをかけて予選から非常に緊迫したレースが展開されました。第1レースにおいては小暮が素晴らしいスタートを切って、チャンピオンの可能性を残して2位でフィニッシュしました。しかし、第2レースですべて予定通りには運んではいたものの残念ながらピット作業の折にエンジンを止めてしまうという決定的なミスを犯してしまいました。チャンピオンを獲れずとも最終レースを優勝で飾りたかったのですが、そのミスが致命傷となり3位でフィニッシュとなってしまいました。やはりチャンピオンを獲るには1年を通して安定した走りをしてミスを減らすことに尽きると思います。そのあたりを踏まえて来年もまたチャンピオン獲得に向け頑張りたいと思います。
1年間応援していただいた方々に厚く御礼申し上げます。来年もよろしくお願い致します。
※次回のレースは11月12日からのFUJI SPRINT CUPとなります。
※テレビ番組放送予定
11月14日(日)16:30-17:25 BSフジ「フォーミュラ・ニッポン2010」