Report レースリポート
第6戦 オートポリス
会場:オートポリス
日付:2010年10月16日(土)
天候:晴れ
予選結果:
#31 山本尚貴:8位
#32 小暮卓史:9位
観客動員数 : 6,366人
小暮は今季初のQ2ノックアウト。山本は突然の赤旗終了に本領を発揮できず
秋晴れの大分県・オートポリスで迎えた第6戦。13時45分にノックアウト方式の予選が開始された。2台揃ってQ1を通過し、Q2へ。そのQ2で思うような走りができず、#32 小暮卓史がQ3に進出することなく予選を9番手で終えてしまう。
一方の#31山本尚貴は順調にQ3に進出。Q3開始後約3分でコースインするが、他のマシンが1コーナー先でスピンしコース上に停止したため赤旗が提示され、そのままセッション終了という波乱が起こり、山本はタイムを計測することができず、Q2の順位のままの予選8位という結果になった。
決勝は8番手、9番手スタートとなり、巻き返しを誓う。
チームディレクター 藤井 一三コメント
前回の菅生と同じように2台とも少しセッティングに戸惑っています。大きな問題では無いと考えていますが予選では苦戦を強いられてしまいました。決勝はいいレースができるようにセットを見直し、面白いレースをお見せしたいと思います。
#31 山本 尚貴選手コメント
フォーミュラ・ニッポンでの走行が初めてだったので周回を重ねなければいけない中、自分のミスでクラッシュしてしまったことは流れを悪くしてしまったし、チームのみなさんに申し訳ない気持ちでいっぱいです。
予選に関してはセッションごとにクルマもよくなっていき、ドライビングも良くなってきた中迎えたQ3でしたが、アタックできずに予選を終えてしまったことは非常に残念ですし予選を見に来てくださったお客さんにも大変申し訳なかったと思います。 明日は最後まで走り切って、ひとつでもポジションをあげられるようにベストを尽くして頑張りたいと思います
#32 小暮 卓史選手コメント
フリー走行の時からのタイムがそんなに良くなかったので、厳しい予選になるだろうと想像していましたが、実際走ってみてフリー走行の時からセッティングを変更して、走りましたが理想には届かず、タイムも満足いくものではなかったです。Q2は朝のセットに戻す方向でクルマの状態は多少良くなりましたが、自分の理想とするレベルまでは持っていけず、今年初めてQ3に進出できず、本当に悔しいです。決勝は頑張りたいです。
会場:オートポリス
日付:2010年10月17日(日)
天候:晴れ
決勝結果:
#31 山本尚貴:5位
#32 小暮卓史:リタイア
観客動員数 : 13,804人
マシントラブルで小暮がリタイア、山本は一時1位を快走し将来の片鱗を見せる
気温19℃、路面温度40℃、完璧なまでの秋晴れのなか、フォーミュラ・ニッポン第6戦オートポリス大会のスタートが切られた。スタートと同時にロイック、大嶋、伊沢、井出選手の4台が絡むクラッシュが発生。山本、小暮共この混乱を上手く避け1コーナーに進入。
しかしこのクラッシュ車両の撤去のためセーフティカーが導入された。小暮は作戦通りセーフティカー導入の際はピットに入るはずが燃費のことを考慮し2周回遅らせることに。
一方山本は上位の3台がピットに入ったためトップに浮上。セーフティカー後のリスタートも上手くこなし21周目のピットインまで平手選手とバトルを繰り返した。山本はピットインの際エンジンストールをしてしまい、順位を落として井口選手に先行を許す。なんとかパスし、終盤平手選手もパスすることに成功、6位まで挽回してチェッカーを受けた。小暮は27周目にステアリング系にトラブルが発生し、残念ながらリタイアとなった。
尚、レース終了後の車検で失格になった車両があったため山本の順位が5位に繰り上がった。
チームディレクター 藤井 一三コメント
結果的には完敗でした。セーフティカーを上手く作戦に取り入れられなかったし、ステアリング系のパーツの破損で小暮はリタイアとなり、山本はトップを走行しながらのPitイン時エンジンストールでタイムロス、前車をパスするのに少し手間取りました。
しかしなんとかパスして6位でチェッカーを受けることが出来ました。後1戦を残すだけとなりましたが、諦めずきっちりと戦いたいと思っています。
#31 山本 尚貴選手コメント
スタートは上手くいって1周目で2番手まであがることができたのは、すごく良かったです。最初のピットインまで初めてラップリーダーになることができて、とてもいい経験をすることができました。ピットストップでは自分のミスでエンジンストールをしてしまい、そこでのタイムロスが結果に響いてしまいました。結果は6位でしたが、次に繋がるレースが出来たと思います。次の最終戦は、今回の経験と、これまでの経験を活かして表彰台を目指して頑張りたいと思います。
#32 小暮 卓史選手コメント
スタートのアクシデントがあってそれをうまく回避できたのはよかったけど、ピットインのタイミングでピットに入れなかったのが痛かったです。2周目にピットインをして、タイヤを2本交換と給油をしました。ピットアウト後が井口選手につかまるかたちになって前の選手に離されることになりましたがなんとかチャンスを伺っていました。突如、S字コーナーにおいて左フロントのナックルが割れるトラブルが出てしまいました。
チャンピオンがかかっているレースにおいて、心情的にも穏やかではないし、こういうリタイアはしたくなかったし、ドライバーの生命を脅かす危険があるトラブルなので早急に対策をしてほしいです。ポイント的には3番手になってしまいましたが、エンジニアドライバーとも鈴鹿は自信があるコースですし、大いにチャンスはあると思います。開幕戦同様ポールトゥウィンを狙いたいと思います。
中嶋 悟 総監督
いきなりセーフティーカーが入る波乱のスタートとなりました。小暮をその周にピットに入れるかどうか悩んだけれども、燃費の具合で2周遅らせることになり、井口に先行を許し、レースのペースを作ることができませんでした。その後、ステアリング系の破損により残念ながらリタイアに終わってしまいました。山本は給油までは将来を見るようなトップを走ることができ期待されましたが、ピットストップでエンジンストールをしてしまい本来のポジションに戻ることができなかったのは残念ですが、この混乱の中、しっかり6位フィニッシュということで誉めてあげたいです。次戦が最終戦となりますが、最後まで諦めずチーム一丸となって頑張りますのでご声援よろしくお願い致します。
※次回のレースは11月6日・7日の鈴鹿ラウンドとなります。
※テレビ番組放送予定
10月22日(金)23:00-23:55 BSフジ「フォーミュラ・ニッポン2010」