シリーズ名:2003年全日本GT選手権(JGTC)

大会名:第8戦・SUZUKA GT 300km
距離:5.807km×52周
予選:11月15日 晴れ・観衆:1万4500人(主催者発表)
決勝:11月16日 晴れ・観衆:3万4000人(  同  )


ウェイトハンディとマイナートラブルに苦しみながらも
粘り強い走りの末に12位完走でシーズンを終える

GT最終戦は今年も鈴鹿で開催された。 第7戦オートポリス2位入賞で、ウェイトハンディ50Kgを積んで臨む。
スタートドライバーはロッテラー選手。 03GT選手権シリーズの応援ありがとうございました。
行く秋も一層深まり、朝夕の冷え込みが一段と厳しくなって、確実に冬が近づきつつあることを感じさせるようになった11月15〜16日、鈴鹿サーキットでは2003年全日本GT選手権(JGTC)のシリーズ第8戦(最終戦)が開催された。
今回の走り始めは金曜日(14日)の公式練習。
午前と午後の2セッションが設けられていたが、何れも10数番手に止まってしまう。
前回、オートポリスで予選タイム/決勝ベストラップがベスト3に入っていたことで20kg、さらに決勝での2位入賞により30kg、合わせて50kgにもなるハンディウェイトを搭載することになったのが、苦戦する最大の要因。ハンディウェイト自体は"速さの勲章"でもあるのだが、それが今回、チームの前に大きく立ちはだかる格好となったのは事実。
一方でチームは金曜に、決勝セッティングも追求していた。
土曜日の公式予選でも、チームがハンディウェイトに苦しめられる図式に変わりはなかった。
それでも、タイムアタックを担当したロッテラー選手は、1回目のセッションから渾身のドライビングを見せ、これまでのコースレコードを更新する好タイムを連発。トップからコンマ7秒差の7番手に付けることに成功する。
午後のセッションでは決勝セッティングの確認に時間を費やして、タイムアタックは行わなかったが、結局午前のセッションでマークしたタイムが予選タイムとなり、日曜日の決勝レースには8番手のグリッドからスタートすることになった。
若いロッテラー選手にアタッカーを任せた格好の松田選手が、1回目のセッションであっさりと予選通過基準タイムをクリアーしていたのは言うまでもない。
 金曜、土曜とドライコンディションに恵まれていたが、日曜の午前中は雨、との予報が出されていた。
だが、その雨も土曜の夕方から降り始めて未明までには上がり、日曜朝一番のフリー走行の時点でコンディションは、ハーフウェットからやがてドライに変わり始 めていた。
そのフリー走行では、コンディションが目まぐるしく変わっていったためにトップから6秒差の9番手というタイム/ポジション的にはともかく、2人のドライバーはマシンのフィーリングにまずまずなものを感じており、決勝でのジャンプアップが期待された。
霧で明けた日曜日だったが、フリー走行が始まるまでにはその霧も晴れていき、さらに青空が拡がって小春日和となっていく。
だが、スタート時刻が近づいてくるに連れ、雲が再び空を覆い始めることになる。
ただし、雨が落ちる可能性は低く、コースは完全なドライコンディションを保ったまま、予定通り午後2時に正式スタートが切られることになった。
スタートを担当したロッテラー選手は、珍しくスタート直後の混乱に巻き込まれる格好で、3つほどポジションを落としてオープニングラップを終えることになった。
ロッテラー選手は、2周目以降は着実な走りを見せたが、なかなか簡単にはポジションアップできないでいた。各車がピットインするタイミングもあって10番手まで返り咲いたロッテラー選手は22周を終えたところでピットに向かい、ルーティンワークを終え松田選手に交代した。
 14番手でピットアウトしていった松田選手だが、やはり思ったようにはペースは上げられず、結果的にポジションキープの走行を強いられてしまう。それでも、レース終盤にはスープラ勢の1台を何とかパス。
最終的に12位でチェッカーを受けることに成功した。
●Mobil 1 NAKAJIMA RACING総監督 中嶋悟のコメント
シリーズの総決算となる今回は、50kgのウェイトハンディを投資したことに加えて、マシンにマイナートラブルが出てしまい、不本意な結果になってしまいました。
ドライバーの速さだけでなく、チームの総合力が、より一層問われるGTレースでは、結果がそのままチームの評価となってしまいます。
シーズンを通して考えれば、悔しさは残るものの、チームとして評価できる内容だったと思います。
今後は、このシーズンに果たせなかったことを糧に、一層のスキルアップを目指していきます。シーズンを通してのご支援とご声援、大変ありがとうございました。
※2003 全日本GT選手権第8戦の決勝レース結果に関して、No.18 TAKATA童夢NSXの童夢レーシングチームが出した抗議は審査委員会が却下した。だが、これに対して童夢レーシングチームは控訴を提出する意思を表明。 
このため、大会事務局は決勝暫定結果をもって最終とし、正式結果を保留した。
 正式結果については、後日、JAFの裁定後に発表されます。
Round7  
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