シリーズ名:2002年全日本GT選手権(JGTC) |
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セカンドローから好ダッシュ、トップに立ってチェッカーまで快走!
ライバルを圧倒する3勝目でシーズンに有終の美!! |
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最終戦を優勝で飾り、シーズン3勝を上げる。 | FNでWタイトルを決めたファーマンは ゲンのいいクローバーのステッカーをGTヘルメットにも貼った。 |
立冬を過ぎ、朝夕の冷え込みは一層厳しくなったものの、終日穏やかな陽射しに恵まれた11月16日〜17日、三重県にある鈴鹿サーキットでは全日本GT選手権(JGTC)のシリーズ第7戦(最終戦)、鈴鹿GT300kmが開催された。 4月に岡山県のTIサーキット英田で開幕して以来、ずっと晴天に恵まれつづけてきたJGTCだったが、シーズンを締め括る今回も、金曜日の公式練習から日曜日の決勝レースまで、GTマシンの走行セッションは総てドライコンディション。 しかも気温や路面温度も低目、と絶好のコンディションで、土曜日に行われた公式予選では、これまでのコースレコードを更新する好タイムが続出。 詰め掛けた多くのファンは、大幅にペースアップしたシーズン最後のGTバトルを終日楽しんでいた。 開幕以来、富士山の裾野に広がる富士スピードウェイ、杜の都・仙台近郊のスポーツランド菅生、北関東は栃木県にあるツインリンクもてぎ、本州最西端は山口県にある美祢サーキット、と国内のメジャーサーキットを一巡。 さらには海外に飛び出してマレーシアのセパンF1サーキットでのラウンドと、ほぼ1ヶ月に1回の割合で各地のサーキットを転戦してきた2002JGTCも、今回がとうとう最終戦。 主戦マシンにMobil1 NSX(ホンダNSX)、そしてドライバーが松田次生とラルフ・ファーマン両選手という陣容でシリーズを戦ってきた我がMobil1 NAKAJIMA RACINGだが、開幕戦のTIとシリーズ第4戦のセパンでは見事なパーフェクトウィンを飾っている。 そして、その結果として大きなウェイトハンディ(WH)を課せられたことや、思わぬハプニングが続出したこともあって、シリーズランキング5位で最終戦を迎えることになった。 トップとのポイント差は9。 残念ながら自力でタイトルを勝ち取ることは不可能なポイント差だったから、この最終戦の作戦は明快で『優勝あるのみ』。WHは60kgにまで減らすことが出来て事前のテストでも好調だったし、何よりも二週間前に、ここ鈴鹿でFNのダブルタイトルを決定しているだけにチームのモチベーションは最高。 勝って有終の美を、と意気軒昂にサーキット入りした。 走り始めとなった金曜日朝のセッションでミッショントラブルがあったものの、マシンの仕上がりは上々。 土曜日の公式予選でもファーマン選手がトップタイムをマークして見せた。 ただし、シケインでのオーバーランによって、このベストタイムは削除されてしまい、幻のポールタイムとなってしまった。 そして結局は3番手グリッドからのスタートとなったが、2人のドライバーもマシンも絶好調で決勝には大いに期待が高まることになった。 公式練習が行われた金曜日、そして予選日の土曜日と同様に、決勝日となった日曜も好天に恵まれた。 朝一番のフリー走行でも我がチームは好調でトップタイムをマークして、いよいよ期待が高まっていく。 そして予定通り、午後2時にはフォーメーションラップがスタートし52周/300kmのバトルが始まった。 好ダッシュを見せたファーマン選手は、前を行く2台に喰らいつくようにオープニングラップから猛チャージ。 シケインではポイントリーダーの飯田章選手をパスして2番手に浮上、13周目のスプーンカーブではトップを行くリチャード・ライアン選手をも攻略、待望のトップに立った後も、このレースのベストラップとなる1分58秒台から59秒前半のハイペースで先を急いだ。 そして23周を終えたところでルーティンのピットイン、ガソリン補給とタイヤ交換を終え相棒の松田選手にバトンタッチする。 代わった松田選手は、ピットインのタイミングもあって4番手でピットアウトして行くが、事実上のトップをキープ。 そして実際に全車がルーティンのピットインを終えた時点ではトップを快走していた。 その後、土屋圭市選手や飯田選手から代わった脇阪寿一選手が後方から激しい追い上げを見せたが、松田選手はがっちりとトップの座をキープ。 そのまま52周を走りきってトップチェッカー。 シーズン最多となる3勝目を挙げることになった。 |
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●Mobil 1 NAKAJIMA RACING総監督 中嶋悟のコメント 今回は、優勝の20ポイントに加えて予選ベスト3の1ポイント、そして決勝レース中のベストラップトップ3の1ポイント、と計22ポイントを獲得した松田/ファーマン両選手でしたが惜しくも1ポイント差でドライバーズチャンピオンは逃してしまいました。 それでも、チャンピオンを上回るシーズン3勝を挙げたことで、充分なパフォーマンスが発揮出来ました。 そして、皆様方からの暖かいご声援にもお応えすることが出来ました。 来シーズンもまた我がチームに、変わらぬご声援を、よろしくお願いします。 |
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Round7 |