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シリーズ名:2003年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(FN) |
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小暮選手が2位入賞で嬉しい初の表彰台に! |
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荒れたレースを冷静に走り抜いた小暮選手 |
今季最高の2位を獲得した |
アンドレ選手はリタイアに終わる |
全10戦が今年も鈴鹿で終了
今シーズンもご声援ありがとうございました。 |
11月2日、三重県にある鈴鹿サーキットで、シリーズ最終戦が開催され、3万人に近いファンが詰めかけて、シーズン最後となるフォーミュラ・バトルを楽しんでいた。 スケジュール初日となった金曜日は公式合同テスト。2人のドライバーもマシンのフィーリングには満足のようで、土曜の公式予選、そして日曜の決勝レースに対して、いやが上にも期待が高まっていく。 その公式予選だが、今回はシステムが一部変更されることになった。午前中に、全ドライバーが出走する1時間のセッションを行い、その上位6名によって、午後には1台ずつがタイムアタックするスペシャル・ステージが実施されることになったのだ。 まずは、そのSS進出を目指して、午前10時15分から1時間のセッションが行われる。 セッションの序盤でマシンのフィーリングを確認した2人のドライバーは、後半にはいると、いよいよ本格的なアタックを始める。やはり勝負はラスト10分。 だが、ともにラストアタックに入っていた残り数分の時点でリチャード・ライアン選手が1コーナーでコースアウト。赤旗が出されて万事休す。1分50秒を残してセッションが終了したため、小暮選手もロッテラー選手も、セッション中盤にマークしたタイムが自己ベスト。ロッテラー選手は6番手で、何とかSSに進出を果たしたものの、小暮選手は9番手に止まり、午前のセッションのみで予選を終えることになる。 SSに進出したロッテラー選手も、午前中にニュータイヤを総て使ってしまっていたから、ユーズドタイヤで出走せざるを得なくなり、ポジションアップを果たすことはできずに6番手からスタートすることになった。 日曜日は朝から雲ひとつない秋晴れに恵まれた。朝一番のフリー走行で、小暮選手は3番手と快調。 何よりもマシンのフィーリングが最高で笑顔が戻ってきた。一方のロッテラー選手も、タイムやポジションはともかく、マシンのバランスは悪くないようで、2人揃っての上位入賞も期待されることとなった。 午後2時30分には正式のスタートが切って落とされた。朝のうちは、雲ひとつない秋空が拡がっていたものの、このFNがスタートする頃には雲が空を覆ってしまっていた。 しかもスタート30分後の午後3時頃には通り雨となりそうなことが、天気予報で知らされていたが、スタート直後からポツポツと雨が落ち始めるようになる。 6番手スタートのロッテラー選手は、スタート直後の混乱で大きくポジションダウン。一方の小暮選手はポジションキープのままオープニングラップを終えことになった。 周回を重ねるごとに、少しずつ雨足が強まっていく中、2人のドライバーは着実なドライビングを見せ、小暮選手は10周目にはポイント圏内の6番手まで進出してきた。 一方のロッテラー選手も、オープニングラップの11番手から一時は8番手までポジションを上げたものの、この10周目にはいち早くピットイン。タイヤ交換とガソリン補給を行うと、ピットインのタイミングが早かったこともあって、ほぼ最後尾からの追い上げを始めることになる。 レースが大きく動いたのは13周目のこと。トップを快走していた本山選手が、激しくなった雨に足をすくわれてスプーンでオーバーラン。 また金石選手が最終コーナーでスピンし、コース上に立ち往生してしまったことで、これを回収する間、セーフティーカーがコースイン。 3番手まで進出していた小暮選手は、この機を逃さずピットイン。ルーティンの作業を終え素早くピットアウトし、ピットインする直前と同じ3位でレースを再開。一方、すでにタイヤ交換を終えていたロッテラー選手は、上位陣が続々とピットインする隙を衝く格好で、10番手前後までポジションアップ。ダブル入賞の期待も高まってきていた。 セーフティーカーがピットロードに向かう頃には雨足も弱まり、レースも中盤戦を迎えて少し膠着状態となる。 トップを快走しながらも、ピットインのタイミングを誤ったライアン選手が後退し、小暮選手は脇阪選手に次ぐ2番手で中盤戦を戦うことになった。 一方、ロッテラー選手も立川祐路選手とテールtoノーズで6位を争うところまでポジションアップしていたが、この争いはレースも終盤に入った32周目に、意外な決着を見る。スプーンカーブの立ち上がりで立川選手がスピン。 避けきれなかったロッテラー選手が、これに巻き込まれるようにコースアウトしてクラッシュ。ロッテラー選手は、ここでレースを終えることになった。 2番手を行く小暮選手は、後方からチャンピオンを決定した本山選手の猛プッシュを受けながらも、全くのノーミスで走行を重ね、ハプニングの多かったレースを着実に走りきる。 そしてチェッカー。彼にとっては初の表彰台獲得で、シーズンを締め括ることになった。 |
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■PIAA NAKAJIMA RACING総監督中嶋悟のコメント |
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フォーミュラ・ニッポン2003シーズのご声援ありがとうございました。 | |