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シリーズ名:2001年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(FN) |
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チームに新加入のラルフ・ファーマンが5位
入賞で2ポイントゲット!
2年目の松田次生は予選3位からアグレッシブに攻めるも、雨に足をすくわれてリタイア |
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21世紀最初のモータースポーツシーズンが開幕した。 国内最高峰に位置づけられる全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(FN)は今シーズン、『21世紀 日本一速い男決定戦』をキャッチフレーズにしている。 待ちに待ったオープニングゲームは、新装した鈴鹿サーキットを舞台に戦われた。 PIAA NAKAJIMA RACINGは、昨年の同シリーズで、99年シリーズに引き続いて2年連続のダブルタイトル(=ドライバー&チーム)を獲得しているだけに、やはり今年の目標は3年連続のダブルタイトル獲得、ということになる。 昨年、圧倒的な強さでチャンピオンに輝いた高木虎之介選手に代わってエースを務めるのは、FN初挑戦となった昨年、チームのナンバー2として高木選手をサポート、彼がリタイアしたシリーズ第3戦では見事FN初優勝を飾っている松田次生選手。 FN参戦2シーズン目の若いエースをサポートするのは、イギリス人のラルフ・ファーマン選手。 96年からFNに参戦し、少数派のマシン、Gフォースの開発を担当してきたが、99年の最終戦では見事優勝も飾っている実力派。 レイナードの戦闘力が高く評価されている我がチームにとっては、さらにポテンシャルを高めていくために格好の人材でもある。 この新しいコンビをサポートしていくチーム体制は昨年までと同様で、中嶋悟総監督の指揮の下、藤井一三・チームディレクター率いるチームスタッフが手掛けるマシンはレイナードでる。 そしてそのマシンは、最新スペックへのアップデートキットを組み込んだ“2001年仕様”へとコンバートされている。 今シーズンも昨年と同様のタイムスケジュールとなっており、土曜日の午前中に1時間の公式練習、午後に45分の公式予選が2セッション行われる。 さらに日曜日の朝に30分間のフリー走行が予定され、午後の決勝を迎えることになる。土曜午前の公式練習は、予定していたメニューをこなし、エースの松田選手は9番手。 ファーマン選手は46秒台前半をマークして5番手につけていたが、午後一番で行われた1回目の公式予選でもタイムを大幅には短縮出来ず、松田選手が8番手、ファーマン選手が9番手、と低迷してしまう。 最終セッションに向けてチームでは、セッティングの方向性を変更することにし、急いで作業に掛かった。そして迎えた最終セッションでは松田選手が、遅いマシンに支えながらも1分45秒293まで短縮して3番手グリッドをゲット、見事エースの重責を果 たすことになった。 一方のファーマン選手は、公式練習でマークしたタイムを更新できず、12番手まで後退してしまった。 予報通り、決勝日は雨に見舞われてしまった 。チームでは、これまでのデータを使って急遽雨用にセッティングを変更、松田選手とファーマン選手がそれぞれ6番手、5番手と好位 置につけて午後の決勝に期待を繋いだ。 雨の中、多くのファンで賑わったピットウォークを終え、いよいよ決勝レースを迎えることになった。 一時的に雨が小やみになったこともあっが、決勝スタートを前に雨足は再び酷くなり、結局2台ともに深ミゾのレインタイヤで決勝に臨むことになった。 3番手グリッドからのスタートとなった松田選手だったが、スタートで数台にかわされてしまう。 1周回ってくる間に少しポジションを上げた松田選手だったが、オープニングラップを6番手で終えることになった。 その後は、濡れた路面をものともせず、アグレッシブに攻めていった松田選手は、ポジションをひとつ上げ、さらに上位 を目指していった。 しかし、さらに激しくなった雨足が、若いエースを翻弄する。 コンディションが一層酷くなった8周目のS字コーナーで、濡れた路面に足をすくわれた松田選手はコースサイドのスポンジウォールにクラッシュ。 エースとしての初レースを、早々に終えることになった。 一方、12番手からスタートしていったファーマン選手は、オープニングラップで早くも9番手に進出。 以後も着実にポジションを上げていった。 6周目にはポイント圏内の6番手に進出したファーマン選手は、途中、エンジンがバラつくというハプニングにも見舞われたが、着実に周回を重ねていった。 レース中盤の17周目に5位まで進出したファーマン選手は、その後も着実な走行を続けてチェッカー。 我がチームでの初レースで、堂々の2ポイントをゲットすることになった。 |
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■PIAA NAKAJIMA RACING総監督中嶋悟のコメント
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※次戦は、4月21日〜22日、栃木県ツインリンクもてぎで開催されます。 | |