シリーズ名:2005年オートバックス・スーパーGTシリーズ(S-GT)
大会名:第8戦・SUZUKA GT 300km
距離:5.807km×39周(悪天候のため52周から短縮してスタート)
予選:11月05日 快晴 ・観衆:1万7000人(主催者発表)
決勝:11月06日 雨  ・観衆:3万3500人(  同  )


一転雨となった決勝はハプニングに翻弄されるも、
ドライバーもチームもベストを尽くして10位入賞を果たす
32 EPSON NSX  予選5位 決勝10位
公式練習、予選と雲ひとつない秋晴れ。好タイムが続出する中 EPSON NSXはスーパーラップで5位
決勝日は予報通り雨。激しい雨にスタート前に15分のウォームアップ走行が実施される。
全車グリットについたまま、スタートは1時間のディレイ。 39周に短縮され、ヘビーレインの中ローリングを開始。
11月5〜6日、鈴鹿サーキットでスーパーGTシリーズ最終戦が開催された。
公式練習が行われた11月4日の金曜日と、公式予選が行われた5日の土曜日は、雲ひとつない秋晴れの空の下、好タイムが続出。土曜日には1万7000人と、決勝日以外では異例なほど多くのファンが詰めかけた。決勝が行われた日曜日は一転雨。だが、この悪天候にもかかわらず観客動員は3万人を超え、あらためて、このスーパーGTシリーズの、人気の高さを窺わせることとなった。
EPSON NSXは走り始めから好調で、ほとんどのセッションでトップ5に入る安定ぶりを見せた。
公式予選では大排気量のスープラ勢が速く、トップ3を独占するが、EPSON NSXでアタックを担当したロッテラー選手も午前中のセッションで上位につけて午後のスーパーラップに進出を果たすと、そのスーパーラップではこれまでのコースレコードを更新。トップとはコンマ6秒差で5番手グリッドを奪うことに成功した。
 日曜日は一転、というか予報通り天候が崩れてしまう。朝一番のフリー走行は、何とかドライコンディションが保たれていたものの、雲が低く垂れ込めた空からは小さな雨粒が落ち始めてしまい、このセッションが終了した直後には雨足も強まって完全なウェットコンディションに変わっていった。
天候はさらに悪化し、午後の決勝レースが行われる頃にはヘビーレイン。
天候の急変によって決勝前には急遽、15分間のウォームアップ走行が実施されることになった。
この週末では初のウェットセッションだが、レインセットをチェックしながら、本番で使用するタイヤをチョイスする必要もあった。
ウォームアップが終了し全車が一旦ピットに戻った後、すぐにスタート進行が始まる。チームは用意万端でスタートドライバーのロッテラー選手が乗ったマシンをピットから送り出すが、ここで雨足が強くなり、全車グリッドについたままスタートはディレイとなる。
ディレイは何度か繰り返され、結局、当初の予定からは約1時間遅れてスタートとなるが、まだまだウェットコンディションは酷く、周回数を52周から39周に短縮すると同時に、セーフティカーの先導によるローリングラップを3周以上行うことを条件にローリング開始。
4周のローリングを終え、ようやくレースが開始されると、待ち続けたファンからは大きな歓声が挙がった。
3周終わりにスピンしたマシンがありロッテラー選手はポジションをひとつ上げ、4番手でレースを開始。
5周直後にピットインを行うマシンもあり2位に浮上したが、チャンピオン争いをするNSXのR.ファーマン選手に先行を許し、3位につけて序盤戦を終えた。
先行する2車に劣らぬハイペースで周回を続けたロッテラー選手だったが、選んだレインタイヤがコンディションにはジャストフィットしていなかったようで、次第に苦戦を強いられるようになる。
そこでチームでは予定していたよりも早く、12周を終えたところでルーティンのピットイン。松田選手に代わってピットアウトしていくが、この時点で14番手まで後退してしまっていた。
その後、松田選手に代わった直後の15周目にスプーンカーブの先でアクシデントが発生し、マシンを改修する間、セーフティカーが再度コースイン。
猛チャージを期待されていた松田選手も、これで肩すかしを食った格好となる 。5周ほどでセーフティカーはピットロードに向かい、レース再開となる。 その後、松田選手は懸命のドライビングを続け、10位でフィニッシュ。
悪天候に翻弄されたが、チーム一丸で、1ポイントをゲットしてシーズンを終えることになった。
●EPSON NAKAJIMA RACING総監督 中嶋悟のコメント
悪天候やセーフティカーなど、様々なハプニングを味方につけるのが我がチームの持ち味でしたが、今日のレースでは、それができないまま終わってしまいました。
それでも、2人のドライバーも、チームスタッフも、最高の仕事をしてくれました。それが1ポイントに繋がったのだと思います。
今シーズンはダンロップタイヤにコンバートしたことで、久々に、開発チームとしての"緊張感"を味わうことになりました。
タイヤのエンジニアを交えての開発作業を繰り返してきたことで、NSX+ダンロップタイヤという新たなコンビネーションのポテンシャルも随分引き上げることが出来たと自負しています。 これをベースに、来シーズンは更なるレベルアップを目指していきます。
今シーズンのご声援を感謝するとともに、来シーズン以降も、EPSON NAKAJIMA RACINGに、ご声援いただけるよう、よろしくお願いします。
2005 シリーズランキング
Team 38ポイント 7位
Driver 38ポイント 9位
EPSON NAKAJIMA RACING への1年間の応援ありがとうございました。


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