|
|
雨に翻弄され、決勝では思わぬトラブルに見舞われる ただしロッテラーが意地のベストタイムで1ポイントをゲット |
|
32 EPSON NSX 予選9位 決勝21位
|
|
土曜日予選は濃霧と豪雨で途中赤旗も出る。 スーパーラップは中止。 |
50kgのウェイトを積んだ予選は9位。 |
決勝日は快晴となり5万人近いフアンがオートポリスへ訪れた。 |
ドライバー交代時、電気系トラブル修理でタイムロス。 結果は5周遅れの完走。 |
10月15〜16日、大分県にあるオートポリスでSuperGTシリーズ第7戦が開催された。 土曜日(15日)の公式予選はレインコンディションとなったが、年に一度のGTバトルを見ようと、悪天候をついて1万2000人を超える熱心なファンが詰めかけた。 快晴の秋空で明けた日曜日には5万人近くまで膨れ上がり、このシリーズの相変わらずの盛況ぶりを窺わせた。 公式予選が行われた土曜日は、朝からずっとレインコンディションに終始。 さらに濃霧が立ち込めたことでセッションの最後が赤旗中断からそのまま終了となるハプニング。 スーパーGTの大きな特徴ともなっている、予選上位陣によるワンカーアタック=スーパーラップは、結局取りやめとなり、午前に加えて午後のセッションも、通常の予選形式で行われた。 雨は酷く、コースの後半セクションには"川が流れる"ありさまとなる。 実は前日の午後にはロッテラー選手が、この川に足をすくわれてスピンアウトする一幕もあったが、この日は松田選手が餌食となる。 ただし、松田選手はスープラをドライブする立川祐路選手と、まるでシンクロナイズドスイミングのように息のあったスピンを演じ、モニターに見入っていたパドックの関係者からは、やんやの喝采が湧く一幕となった。 それはともかく、午前中のセッションでは(スピンの余波もあって)出遅れたものの、午後のセッションでは挽回。 会心のアタックとは行かなかったがトップから1秒以内につけ9番手のグリッドを確保することになった。ただし日曜日は晴れと予想されていたために、決勝に向けてマシンはリセット。50kgのウェイトがどう響くのかも気になるところとなった。 予想通り、日曜日は快晴で明けた。早朝から日射しも強く、まるで夏がぶり返したかのよう。チームはハードタイヤを選択していたから、路面温度が高くなればなるほど有利。 だが高地にあり、しかも風は涼しかったから、路面温度は期待したほどには上昇しなかった。 ピットウォークなど数々のアトラクション、そしてセミファイナルのサポートレースが終わると、いよいよメーンイベント、スーパーGTの決勝レースのスタート進行が始まった。 気温28℃/路面温度32℃。やはり期待したほどには路面温度は上がらなかったが、高い気温からは、マシンにとってもドライバーにとっても、タフなレースとなることが予想された。 スタートを担当するのは今回もロッテラー選手。オープニングラップで2つポジションアップする上々の滑り出しを見せる。 その後は少し膠着状態にも映ったが、実は後続のマシンの方が勢いがあり、ロッテラー選手は懸命に防戦していたのだ。その防戦一方のロッテラー選手だったが、ブレーキングでタイヤをロックさせ、フラットスポットを作ってしまう。 これでタイヤ交換のために予定外のピットストップを余儀なくされたが、自分が受け持つスティントの残り周回数が短かったことで敢えてソフトタイヤを装着。 ピットアウトした後に、それまでの自己ベストを更新するタイムをマーク。 結果的にはこの日3番手の速さで1ポイントをゲットすることになった。 そしてピットインのタイミングもあったが、フレッシュタイヤのアドバンテージもあって、3番手まで進出する。ただし、ロッテラー選手のスティント終盤に電気系にトラブルが発生。電気がカットされた状態でステアリングも重くなってしまい、マシンは文字通り満身創痍。 37周を終えてピットインしたところで応急処置を施したが、タイムロスは致命的。 交替した松田選手もハイペースでプッシュし続けたが、5周遅れの14位でチェッカーを受けるのが精一杯だった。 |
|
●EPSON NAKAJIMA
RACING総監督 中嶋悟のコメント 好い組み立てで来ていたところで突然のトラブルで、総てが台無しになってしまいました。でも、チームもドライバーもベストは尽くしたと思います。 もちろん、悔しいし、納得する訳には行きません。残りはひとつ。鈴鹿での最終戦のみとなりました。データも充分ですし、僅かですがウェイトも軽くなります。有終の美を飾れるよう、チーム一丸となって頑張ります。 皆様方には、これまで同様、EPSON NAKAJIMA RACINGに、ご声援いただけるよう、よろしくお願いします。 |
|
※次戦は、11月4日〜6日、三重県鈴鹿サーキットで開催されます。 | |