シリーズ名:2004年全日本GT選手権(JGTC) |
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北海道らしからぬ猛暑の中、好ペースをキープして6位入賞
マシンにも、速さが少しずつ戻りつつあることを確認 |
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GT初開催となった北海道、十勝インターナショナルスピードウェイ 3万人を超えるフアンが訪れた。 |
第1.2戦に続き、第4戦もNSX勢トップの6位となる。 |
北海道でも気温30度の熱い戦いとなった。 |
クールスーツはかかせない。 |
梅雨明けが一気に北上、日本全国が、文字通り夏本番となった7月17〜18日、北海道は帯広郊外にある十勝インターナショナルスピードウェイでは、2004年全日本GT選手権(JGTC)のシリーズ第4戦が開催された。 金曜日の公式練習から走行開始となる。午後のセッションで1分14秒台に入れ5番手につけることになった。走り始めから好調なことが、好結果に繋がることも多く、タイムアタックを担当するロッテラーも、上機嫌で週末を迎えることになる。 土曜日の公式予選でも、午前のセッションではトップからコンマ6秒差の6番手に付ける。だが、勝負所となる午後のセッションでは上手くクリアラップをとることが出来ず、1回目のセッションよりはタイムアップしたものの8番手に後退。 総合成績では9番手グリッドからのスタートとなった。流石に、3.4kmの短いコースに43台ものマシンが走行するとなると、なかなかクリアラップはとりづらい。もちろん、これは決勝でも同じだが、300クラスマシンを、いかに効率よくパスしていくか、が鍵となる。マシンのフィーリングは上々なだけに、2人のドライバーも、チームスタッフも、決勝でのポジションアップには自信があった。 決勝レースは18日の日曜日。北海道に初上陸したGTマシンや、トップドライバーが繰り広げるGTバトルを一目見ようと、十勝インターナショナルスピードウェイには、朝早くから、3万人を超える多くのファンが詰めかけることになった。 夜半に一雨あったものの、早朝から夏空が拡がり、フリー走行が始まる午前9時には、早くも30℃近くまで気温は上昇。この日も暑くなりそうだった。 今回も、スタートを担当するのはロッテラー。気温30℃/路面温度46℃、とタフなコンディションの中、1周のローリングラップを終えて正式のスタートが切られると同時に、絶妙なダッシュを見せたロッテラーは、1コーナーにアプローチするまでに早くも数台をパス。 7番手でオープニングラップを終えることになった。トップが逃げ、その後方では2位争いと5位争いが接近戦バトルを繰り広げる展開となったが、その後方、7番手につけたロッテラーは、やがて単独走行となっていく。 路面温度が上昇してソフトタイヤにとって厳しいコンディションだったし、もし可能ならタイヤ交換をリアのみの2本で済ませたいからこれ以上の酷使は厳禁。これがチームの作戦だったが、タフなコンディションの中、ロッテラーはノーミスでポジションをキープ。勝負を松田に託すことになった。 レースの折返し点、44周を終えたところでピットインしたロッテラーに代わり、松田がピットアウトしていく。当初はリアのみ交換、とも考えられていたが、ドライバーからの意見で、4本交換となった。 もちろん、ピットのスタッフが、このメニューの変わったピットワークを完璧にこなし、最小限のタイムロスで松田を送り出したことは言うまでもない。 後半戦を任された松田も、ロッテラーと同様、完璧なドライビングを続けることになった。タイヤを4本交換したとはいえ、コース上の至る所に砂やタイヤかすが散らばっていたから、GT300クラスの遅いマシンをパスする時でさえ、一瞬たりとも気が抜けない。 そんな状況で残り45周を走りきった松田は、大詰めに来て脱落したマシンがあったために、ポジションをひとつ上げて6位でチェッカー。 5ポイントを上乗せすることに成功した。 |
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●EPSON NAKAJIMA
RACING総監督 中嶋悟のコメント 今回のレースでは、6位に終わったものの、ドライバーもチームも完璧な仕事をしてくれました。シーズン開幕当初から比べると、マシンの競争力も、確実に高まってきています。とはいえ、やはり6位の結果に満足するわけにはいきません。これからも、NSX陣営の一員として、さらにマシンのポテンシャルを高めていくと同時に、チームも一丸となってより上位を目指して頑張っていきます。 皆様には、引き続いて、我がEPSON NAKAJIMA RACINGに、ご声援いただけるよう、よろしくお願いします。 |
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※ 次戦は、9月3日〜5日栃木県ツインリンクもてぎで開催されます | |