Report レースリポート
第3戦 SUZUKA GT 3Hours RACE
会場:鈴鹿サーキット
日付:2024年6月1日(土)
天候:晴
予選結果:13位
観客動員数:17,500人
公式練習では好調な走りを見せるが、予選ではクルマのポテンシャルを活かしきれず。
ゴールデンウィークに開催された第2戦から約1ヶ月、第3戦が鈴鹿サーキットで開催される。第2戦に続いて3時間の時間制レースで行なわれ、決勝レース中のピットイン義務回数は給油を伴う2回のピットインが義務付けられている。Modulo Nakajima Racingは前戦ではポイントを逃し、仕切り直してこの大会に臨む。
青空が広がって晴天となった予選日。午前中に行なわれた公式練習で予選に向けた確認を行ない5番手タイムでセッションを終え、午後の公式予選の開始時刻を迎える。今シーズンから予選はQ1とQ2で異なるドライバーがアタックをして、両セッションの合算タイムで決勝レースのスターティンググリッドを決定する方式に。まずはQ1でアタックを行なった大草りきは、タイヤのウォームアップが万全でない中でのタイミングでのアタックとなってしまい公式練習のタイムを僅かに更新したものの7番手タイムとなる。続くQ2では伊沢拓也が上位獲得を狙ってアタックを行なったが、アタック中にスピンがあり14番手タイムとなり、合算タイムの結果は13位となった。
監督 中嶋 悟コメント
「持ち込んだタイヤがコンディションに合ったことで調子が良かったですが、予選結果としては思うようにはいかなかった、というところです。伊沢は40歳の誕生日を喜びで祝えずでしたが、明日は3時間の長いレースなので最後はみんなが笑顔で終えられるようチーム一丸となって頑張りたいと思います。」
伊沢 拓也選手コメント
「午前中の公式練習では非常に調子が良く、午後の予選でも上位を期待できると自信を持っていましたが、自分のミスでアタック中にスピンしてしまいました。同じQ2の周りのタイムを見ると、ミスをせずにアタックができていれば上位に食い込めるだけの感触はあったので、いまは申し訳ない気持ちしかありません。明日は天候がどうなるのかが読めませんが、タイヤとクルマの雰囲気はいいので、なんとか今日の分を取り返せるように頑張ります。」
大草 りき選手コメント
「クルマのポテンシャル的には2列目ぐらいのグリッドが狙えるだけの自信がありましたが、さらにいいところを狙って直前に作戦変更をしたところ、僕がそれを活かし切れずにタイヤが温まり切る前にアタックに入ることになってしまいました。公式練習のGT500専有走行のときのタイムを考えると(予選でも)もう少し削れたと思うので、いいタイヤといいクルマを用意してもらった中で申し訳ないです。今回はここまでの中で一番調子がいいと思うので、明日はいいレースができるよう伊沢選手と一緒に頑張っていきたいと思います。」
日付:2024年6月2日(日)
天候:雨/曇
決勝結果:13位
観客動員数:25,000人
マシン接触でタイヤバーストに見舞われ、苦しいレース展開に。
次戦までの長いインターバルで立て直しを誓う。
決勝日の朝は曇りとなった鈴鹿サーキット。にもかかわらず、多くのSUPER GTファンがグランドスタンドを埋め尽くした。スタート進行が始まる前には一時的に大粒の雨が落ちたが、グリッドウォーク中には陽が差すほどに回復。ほぼドライコンディションの中、3時間のレースがスタートを切る。Modulo Nakajima Racingのスタートドライバーは伊沢。伊沢はスタート後、ポジションキープで周回していくが、ペースが上がらない苦しい周回が続く。
13番手争いのバトルをしながら、20周が過ぎると後続のマシンと接触があり、タイヤバーストに見舞われる。伊沢は何とかピットに戻り、タイヤ交換とマシンチェックを終え、4周遅れとなったがコースに戻り、周回していく。途中雨が落ちたり、他車との接触がバトル中の危険なドライブ行為と判定されペナルティを受けたり、なかなか差を縮められないままの状況ながら、懸命に周回していく。54周目に2回目のピットインを行ない、大草にドライバー交代をしてコースに復帰、大草もペースこそ悪くはないものの安定しないラップが続き、さらには前車との差が大きくポジションの入れ替えは無かったが、アクシデントやトラブルでリタイアしたマシンがあり13位でチェッカーを受けた。
監督 中嶋 悟コメント
「レースを積み重ねて、上向きになっていると思っていますが…今回は予選のミスと本番は他車との接触があり、残念ながら下位に沈んでしまいました。次戦まで2ヵ月のインターバルがあるので、準備を入念にして第4戦の富士大会に臨みたいと思います。今回もたくさんのご声援をありがとうございました。」
伊沢 拓也選手コメント
「昨日も今日も、自分のミスですべてを台無しにしてしまい、反省しかありません。クルマのペースも、昨日の時点ではもう少し戦えるかなと期待していたのですが、気温が下がったところでうまく機能しなくなってしまったのか、ペース的には上を狙えるようなところにはありませんでした。残念ですが、諦めずに、次の富士ではいい結果を残せるよう長いインターバルでしっかり準備をしていきたいと思います。」
大草 りき選手コメント
「予選までのポテンシャルは今までの中でも格段に高かったのですが、決勝はあまり上手くいかなかったという印象で、悔しいレースになってしまいました。周りと比べても後れを取っていたし、手ごたえもあまりなかったです。ただ、近くに敵がいない状態になってしまったので自分自身の走りを磨くように、いろいろなことを試しながら走りました。その点では収穫はあったと思います。次戦まで間が空きますが、テストはあるので、伊沢選手とチームと一緒にいろいろと考えて、次戦に向けて作戦を練っていきたいです。」
※次戦は8月3日・4日に富士スピードウェイで行なわれます。