Report レースリポート
第2戦 オートポリス
会場:オートポリス
日付:2024年5月18日(土)
天候:晴
予選結果:
#64 山本尚貴:3位
#65 佐藤蓮:15位
観客動員数 : 5,600人
開幕戦では、2台揃ってポイント獲得で弾みをつけたPONOS NAKAJIMA RACING。
山本が3番手と前戦からの良い流れをキープ。連続表彰台を目指す。
開幕戦後2ヵ月が過ぎ、年1回の九州での大会となる第2戦を迎える。鈴鹿サーキットで行なわれた開幕戦では、2台揃ってポイントを獲得して弾みをつけたPONOS NAKAJIMA RACING。山本尚貴にとっては復帰戦となったが、3位表彰台を獲得し、連続表彰台を目指す。
予選日は青空が広がり、初夏を思わせる天候となった。まずはQ1のAグループで佐藤蓮がアタックを行なう。佐藤は思うようなアタックとならず8番手タイムでノックアウトとなる。続いてBグループでは山本がアタックを行なう。山本はアタックの1周をうまくまとめて3番手タイムとなり、決勝は2列目から表彰台を目指すことになった。
総監督 中嶋 悟コメント
「佐藤は思うようにいかず残念でしたが、明日の本番で挽回できるようにしたいですね。山本はよく頑張りました。暑いレースになる予想ですが、チームで力を合わせて表彰台を目指したいと思います。」
監督 伊沢 拓也コメント
「山本選手は、Q1はタイム差がない中でぎりぎりの進出になりましたが、そこからQ2に向けてしっかり修正し、最終的には優勝争いができる3番グリッドを獲得できました。開幕戦からのいい流れをここでもキープできたことは大きいです。一方の佐藤選手は朝から流れが良くなく、残念ながらQ2に進むことはできませんでした。ただフリー走行でユーズドタイヤを履いた時の雰囲気は良さそうだったので、明日は作戦面でもいろいろと考えて、ポジションを上げていきたいと思っています。」
#64 山本尚貴選手コメント
「開幕戦は3月でまだ寒く自分たちにとっては有利なコンディションだったので、一気に気温と路面温度が上がった今回に向けては正直に言えば少し不安がありました。でもいい意味で裏切られました。クルマのバランスやグリップ感はまだもう少し欲しいというところはありますが、相対的にみてライバルたちと比べて上位にいられているのは前進している証だと感じています。決勝に向けてはもう少しタイヤにやさしいクルマにしていきたいので、これから一晩考えて明日に臨みたいです。ベースは悪くないので、ここからうまく外さずに持ち込めれば上位で戦えるのではと期待しています。明日も頑張ります。」
#65 佐藤蓮選手コメント
「走り出しからあまり調子は良くなかったので、持ち込みから外してしまった感じです。特にセクター3での遅れが目立ったのでそこを修正してきてはいましたが、予選までには間に合わずQ2に進むことができませんでした。Bグループで考えるといいポジションにいられたかなというタイムだったので、そのあたりの兼ね合いもあったかなと感じています。明日は後方からのスタートになりますが、戦略を含めていろいろ見直して、ポイントは持って帰りたいと思います。」
日付:2024年5月19日(日)
天候:晴
決勝結果:
#64 山本尚貴:4位
#65 佐藤蓮:リタイア
観客動員数 : 8,900人
快晴の決勝で山本が4位入賞!開幕から2戦連続ポイント獲得。
佐藤は好スタートを切るもマシントラブルで無念のリタイア。
風は強いが前日に続き快晴となった決勝日。爽やかな青空のもと、14時50分に41周回の決勝レースがスタートとなる。3番手スタートの山本はスタートで1つポジションアップ、15番手スタートの佐藤は一気に5つポジションを上げる抜群のスタートを決め、PONOS NAKAJIMA RACINGの2台は順調なスタートを切る。10周を過ぎると、山本はミニマムのタイミングでピットインを行ない、タイヤ交換を素早く終えコースに戻る。その翌周には順調に走行していた佐藤がマシンの不具合を訴えてピットイン。ミッションのトラブルで、残念ながらここでレースを終えることに。
タイヤ交換を終えて16番手から徐々にポジションを上げていく山本は、安定したペースで周回していく。24周目にトップと2番手を走っていたマシンが同時ピットイン、トップのマシンは山本の前でコースに戻り、バトルになるがここではポジションは変わらず、全車がピットインを終えると2番手を走行する。山本は追随してくる3番手以降のマシンから猛プッシュを受け続けるが、何とかポジションを守って周回を続ける。ここまで懸命にポジションを守っていた山本だったが、残りが8周となったところで3番手と4番手にパスされ4番手に。早いタイミングでタイヤ交換を行なったことで、終盤に辛い展開となったが、そのポジションを守り切り4位でチェッカーを受けた。
総監督 中嶋 悟コメント
「佐藤はマシントラブルが出て残念なリタイアとなってしまいました。スタートもよく、ペースもよかったので悔しいです。山本については我々のプランがトップ3に負けた、というところです。ドライバーはよく頑張って4位でポイントを獲得してくれました。開幕戦と第2戦、上位でレースを終えているので、これを維持できるよう次戦も頑張ります。たくさんのご声援をありがとうございました。」
監督 伊沢 拓也コメント
「山本選手はスタートで2番手に上がれたので勝つチャンスはあったと思いますし、そのために他と違う作戦を採ったことでタイヤが厳しくなり、最終的に4位に下がってしまいました。まずは自分たちで決めた作戦をぶれることなくやり切るという目標があったので、今回は結果的に悪い方向に行ってしまいましたが、誰も大きなミスはしていないし、間違いなく次に繋がる内容だったと思います。佐藤選手は、これから原因を探っていきますがマシントラブルでレースを終えることになりました。ペースは良さそうだったので、2台でポイントを獲れるチャンスが十分あっただけに非常に残念です。今回、気温が高いコンディションの中でいいペースで走れたことは大きな収穫ですし、次戦のSUGOは山本選手が得意としているコースなので、表彰台の一番高いところを目指して頑張ります。」
#64 山本尚貴選手コメント
「スタートで2番手まで上がることができたので、あわよくば優勝も視野に入れていましたが、序盤の段階でタイヤが苦しく、牧野選手に離され後続をおさえる展開になってしまいました。早目にピットに入ればレース後半かなりきつくなることが分かった上で、トップを狙うための戦略としてミニマムのピットインを決めていましたが、この週末に抱えていた問題を改善し切れず、決勝レースのときにその影響が一番大きく出てしまった感じです。今回も表彰台に乗れればよかったですが、開幕戦で3位、今回が4位と上位で戦えていることでランキング的にも上位をキープしています。ここを踏み外さないように、次のSUGOも戦っていきたいです。」
#65 佐藤蓮選手コメント
「全く予兆がなくトラブルが起きてしまいました。週末を通してスタートの調子は良くて、その流れで再現性をもってレースのスタートもうまく切ることができて、ポジションも上げられたのでそこは良かったと思っています。ペースはあったので、前のクルマたちの状況を見ながら臨機応変に戦っていこうと思っていました。どこまで行けたのか、それが見られなかったのはとても心残りですが、ポジティブな面もたくさん見えました。日曜日の走り出しのところで予選の時に出ていた問題点の修正もできていて、クルマに自信が持てていたので、次戦のSUGOでは予選からしっかりとやり返したいと思います。」
※次戦は6月22日・23日にスポーツランドSUGOで行なわれます。