第8戦 MOTEGI GT 300km RACE

攻めのアタックで第5戦以来のQ1突破。7番手から最終戦決勝に挑む。

先週のSUPER FORMULAに続いてSUPER GTもいよいよ2023シーズンの最終戦を迎える。菅生、オートポリスとポイント獲得まであと少しという内容が続いているModulo Nakajima Racingだが、最終戦は今年一番のレースとなるようチーム全員が力を合わせて、まずは予選に臨む。

予選日の朝は濃い霧が立ち込めたが、その後コンディションが回復して、予定通りに公式練習がスタートし、Modulo Nakajima Racingは10番手タイムで公式練習を終えることに。午後になり気温23℃、路面温度29℃のコンディションで公式予選がスタート、まずはQ1を担当する太田格之進は、入念にタイヤを温めてアタックに入る。1分36秒640をマークしたのち、ラストラップでさらにタイムを更新し1分36秒609で8番手タイムとなり、第5戦以来のQ1突破を決めた。続くQ2では伊沢拓也がアタックを担当する。伊沢も同じくタイヤのウォームアップ後にアタックをして、ミスなく1周をまとめて7番手となった。

総監督 中嶋 悟コメント

「全車同じ条件の予選でQ2に進出して7番手で終えることができ、ホッとしました。2人とも本当に頑張ってくれました。今年最後のレースなので、いけるところまでいって、今シーズンの締めにふさわしいレースをしたいと思っています。明日もよろしくお願いします。」

伊沢 拓也選手コメント

「朝の走行ではあまり調子がいいとは言えなかったのですが、そこでいろんなことを試したことで、結果的に方向性をきちんと決めて、予選までに立て直すことができました。久々にQ1を突破できましたし、Q2の僕のアタックもミスなく、悪くない走りができたと思います。願わくばもう少し上の順位が良かったとは思いつつ、今日1日はうまくまとめることができました。明日はNSX最後のレースをしっかり戦い抜きたいです。」

太田 格之進選手コメント

「会心のアタックができました。予選の方が朝の公式練習よりも調子が良かったです。チームもうまくクルマをアジャストしてくれましたし、タイヤのフィーリングも悪くなかったので攻めのアタックができて、結果的に1分36秒6のタイムでたくさんの車両がひしめく中、ぎりぎり8番手でQ2に残ることができました。いい流れも自信もあるので、明日の決勝もこの勢いで頑張ります。」

計画通りに進まず苦しい展開の中、リタイア。来シーズンへの雪辱を胸にシーズンを締めくくる。

決勝日は快晴の朝を迎えたが、決勝レースが近づくと徐々に雲行きが怪しくなっていく。そんな中、栃木県警のパレードラップ後フォーメーションラップが進められていよいよ63周の最終決戦がスタートを切る。Modulo Nakajima Racingのスタートドライバーを務める伊沢は、オープニングラップをポジションキープで終えて周回していく。5周を過ぎるとホームストレート上にパラパラと雨が降り出し数周後には一時大粒の雨が路面を濡らし、伊沢はポジションを大きく落とすことに。雨は次第に落ち着き、15周を過ぎる頃には13番手を走行。苦しいながらも懸命に周回を続け25周目にピットインを行ない、太田にドライバー交代をする。

代わった太田は15番手から挽回しようと懸命に前を追いかけてペースを上げたかったが、気持ちとは裏腹にペースが上がらない厳しい周回が続く。40周を過ぎるとタイヤ交換をするためピットイン、コースに戻り再びタイヤを温めながら周回していたが、42周目に300クラスのマシンと交錯し接触、マシンの損傷は大きくそこでレースを終えた。2023シーズンのModulo Nakajima Racingの最終戦は残念な結末となったが、濃い内容の1年で来シーズンへの雪辱を胸にシーズンを締めくくった。

総監督 中嶋 悟コメント

「残念です。計画通りに進まず苦しい展開の中、リタイアとなってしまいました。1年間ご声援をいただいた皆様に結果でお返ししたかったのですが、叶わずシーズン終了となりましたが、引き続き我々のやるべきことを続けていきます。たくさんのご声援をありがとうございました。」

伊沢 拓也選手コメント

「タイヤのウォームアップに少し懸念があったので順位をキープするのは難しいかと思ったのですが、スタートから序盤はそれをやり遂げることができて、フィーリングも良かったです。ただ、途中からピックアップの症状が出て、さらには雨が降ってきたタイミングで感触も悪くなってしまいました。なんとか自分たちにできることを、と、左フロントタイヤだけ交換して太田選手に行ってもらいましたが、やはりペースはきつく、きちんとレースをさせてあげられませんでした。最後はタイミングも悪く、リタイアとなってしまい、シーズン最後のレースをいい形で終えられなかったのは残念です。1年間応援ありがとうございました。」

太田 格之進選手コメント

「タイヤを交換した後、ウォームアップに苦労しましたが、そのなかでタイミング悪くGT300クラスの車両と交錯してしまいました。今年1番、苦しいレースでした。しっかりクルマをチェッカーまで運ぶことができず、非常に残念な終わり方になってしまい悔しいです。今シーズンはここで終わってしまいましたが、次につなげるために今日のレースもしっかり分析したいと思います。応援ありがとうございました。」

※Modulo Nakajima Racingへのたくさんのご声援をありがとうございました。