第6戦 SUGO GT 300km RACE

ここまで健闘が続くModulo Nakajima Racing。表彰台を目指し予選に挑む。

残り3戦となった2023シーズンのSUPER GT。前戦の鈴鹿大会でもポイント獲得となったModulo Nakajima Racingは予選でも好調を見せて健闘しているが、何としても多くのファンの前で表彰台に上がりたいと意気込んでスポーツランドSUGOに乗り込む。なお、この大会は開幕戦以来の300kmレースとなる。

予選日は曇りで前日の雨が路面に残るハーフウエットのコンディションから公式練習が始まる。Modulo Nakajima Racingは確認作業を繰り返し、公式予選に臨む。公式予選が始まる直前に雨が降ったが、すぐに止んでGT500の公式予選はドライコンディションでスタート。Q1でのアタックを担当した太田格之進は、タイヤのウォームアップに時間がかかり、懸命にアタックを進めてミスのないアタックだったが、1分11秒241で15番手となった。

総監督 中嶋 悟コメント

「コンディションに合わせられず、ドライバーが好むバランスをとることができませんでした。菅生は特に予選結果が大事で、ここ数戦の流れで期待が大きかっただけに落胆も大きいですが、明日の決勝で粘り強いレースをして、少しでもポジションを上げられるようにしたいです。」

伊沢 拓也選手コメント

「先週もてぎで行なったテストが非常に良く、ここまでの流れも含めて相当な自信を持ってSUGOに入りましたが、そこからすると予選は大きくかけ離れた結果になり、ショックです。トータルとしてパフォーマンスが上がらなかったので、まずは明日までにその原因を見つけることが大事だと思っています。悪い流れにならないよう、明日のレースをどう戦うかが重要なので、諦めずに頑張ります。」

太田 格之進選手コメント

「練習走行からあまりいい状態ではなく、予選に向けてはクルマを大きく変えてくれたのですが、良くはなったものの全体的なポテンシャルとしては周りに負けていました。与えられた状況の中では悪くないアタックだったと思っています。ここ数戦僕がQ1を突破してきちんとクリアできていたので、今日は残念です。ただ、これに引きずられることなく、明日は挽回できるように頑張ります。」

ペースを掴みポジションを上げるも、ポイントまでは届かず。
残りの2戦に向け、課題を再確認しレベルアップを誓う。

決勝日も曇り空となったスポーツランドSUGO。宮城県警の白バイとパトカー先導のパレードラップ後フォーメーションラップを終え、いよいよ84周の決戦レースがスタートを切る。Modulo Nakajima Racingは伊沢拓也がスタートドライバーを務めて1つポジションを上げてオープニングラップを終え、14番手で何とか前について周回していく。数周すると早くもGT300クラスのマシンに追いついて混雑した中を冷静に対応しながら、周回していき30周目にピットイン。タイヤ交換と給油、太田にドライバー交代を行なって、コースに復帰する。

太田は他車のアクシデントなどでポジションは少しずつ上げていくが、39周目に大きなクラッシュが発生して赤旗となる。クラッシュ車両の回収及び施設の修復に時間を要し、1時間近く経過したのちセーフティーカー先導でスタートして44周目にセーフティーカーが戻りバトルが再開される。太田は12番手を走行、懸命に前に食らいついていくがなかなか攻略できず、苦しい周回が続く。その後もペースは悪くないものの、前をパスするまでには至らず12位フィニッシュ。

なお、レース後の再車検で失格となった車両があり、順位が繰り上がって11位となった。

総監督 中嶋 悟コメント

「予選のポジションが大きく響いてしまいました。レースペースは中段グループと同じぐらいでしたが、ポイントまでは届かず・・・今シーズンもいよいよ残り2戦となりました。何とか結果を残して、いい締めくくりをしたいと思います。たくさんのご声援をありがとうございました。」

伊沢 拓也選手コメント

「僕自身のスティントは、タイヤのピックアップもあったりして苦しい場面はありましたが、太田選手に交代してから、特に赤旗中断後のペースを見ると比較的周りと争える位置にいたので、コンディションが合えば多少パフォーマンスを上げられるところがあったと感じています。ただ、細かいところの詰めはなかなか難しかったです。昨日なぜうまくいかなかったのかという部分も含め、やれることをいろいろとやった結果、最終的にはある程度のところにはいけたと思います。でも、やっぱりもっとレベルアップしないといけないと再確認した1戦になりました。残り2戦、そのレベルアップを目指して頑張ります。」

太田 格之進選手コメント

「昨日の予選のことを考えると、もっと離されて勝負にならないのではと思っていたのですが、決勝は比較的ペースが良く、思っていたよりもいいレースができました。でも予選はうまくいかなかったですし、そこから全部を合わせ込むことができないと勝てないと思うので、それが僕たちの課題だと思っています。それができるように引き続き頑張っていきます。」

※次戦は10月14日・15日にオートポリスで行なわれます。