Report レースリポート
第3戦 SUZUKA GT 450km RACE
会場:鈴鹿サーキット
日付:2023年6月3日(土)
天候:曇/晴
予選結果:9位
観客動員数:11,000人
前日の大雨が上がり、青空が広がる中での予選。
伊沢が手ごたえを感じる走りを見せるも、Q2進出まであと一歩。
大観衆が見守るなか行なわれた第2戦から1ヶ月、6月に入り第3戦が鈴鹿サーキットで開催される。開幕戦で幸先よくポイント獲得となったものの、続く第2戦では厳しい戦いを強いられたが、得意とする鈴鹿大会で流れを変えたいところ。
前日の大雨が上がり、風は強いものの午後には青空が広がった予選日。公式予選Q1を担当するのは伊沢拓也。伊沢は開始早々にコースインして、タイヤを入念に温め、アタックに入る。攻めのアタックを見せ1分45秒441をマークし公式練習のタイムを更新したが、結果は10位となりノックアウトとなった。なお、予選終了後にレギュレーション違反でタイム抹消となった車両があり、順位が繰り上がって9位となった。
総監督 中嶋 悟コメント
「我々のパフォーマンスはしっかりと示すことができた予選だったと思います。ほんのわずかな何かの差だったはずですが、ドライバーも納得するアタックだったので、もう1歩詰めていけるように、引き続き頑張っていきます。」
伊沢 拓也選手コメント
「鈴鹿ラウンドは僕たちが照準を合わせて狙ってきたレースですが、練習走行の時点では思っていたよりも順位が良くありませんでした。ただその中でも予選に向けていろいろとやってきたことで、Q1での僕自身のアタックはいい手ごたえを感じることができました。力を出し切れたアタックだったので、その手ごたえと順位が釣り合わず、周りの速さに少し驚いた部分もあります。中団のスタート位置になりますが、決勝を見据えたタイヤ選択をしていますし、前回は僕のスティントであまりペースが良くなかったので、今回はそうならないよう、まずは自分のスティントでいい走りができるよう明日も頑張ります。」
太田 格之進選手コメント
「Q1突破まであと少しでした。練習走行時と予選時のコンディションが大きく変わり、全体的にタイムも大きく上がっていたので、合わせこみが難しい予選だったと思います。その中で、Q2進出まであと一歩のタイムが出たのは、伊沢選手のアタックが良かったからだと思います。決勝は、前回もトップ集団に引けを取らないペースで走れましたし、それを踏まえて、よりレースペースで強いタイヤを持ち込んできました。路面コンディションなど、明日になってみないと分からない部分はありますが、そこさえ合えば力強い戦いができると思っているので、楽しみにしていてください!」
日付:2023年6月4日(日)
天候:晴
決勝結果:14位
観客動員数:22,000人
太田が初めてスタートドライバーを担当。レースペースが安定せず我慢のセッションとなる。
初夏を思わせる汗ばむ気候のなか、77周のレースがスタートを切る。スタートはGT500で初めてスタートドライバーを担当する太田格之進。太田はスタートを無難にこなし、ポジションキープで1周目を終えたが、5周目に1つポジションを落として10番手。8周目にトラブル車両が発生したためFCYが出され、そのまま翌周にはセーフティーカーが導入される。13周目にレースは再開、太田は周回を続けていく。21周目に1回目のピットインを行ない、給油とタイヤ交換を終え、コースに復帰。太田は翌周に前のマシンを捕らえようとしていたが接触してスピン、最後尾に。ペースは悪くないものの安定せず、なかなか前を捕らえるには差があり厳しいなかの走行が続くが、なんとかペースを維持して周回していく。42周目に2回目のピットインを行ない、ここで伊沢にドライバーチェンジ、給油とタイヤ交換を終えてコースに復帰する。伊沢は14番手で安定したペースを保とうと懸命に周回をしていくが、58周目に他車の大きなクラッシュが発生したことで赤旗となりレースが中断される。タイヤバリアやガードレールなどのコース設備の破損が大きく修復に時間を要するため、競技の安全を考えた末、レースが終了となった。
総監督 中嶋 悟コメント
「レースペースが思っていたほど安定せず、苦しい展開でした。途中でレースが終わることになりましたが、アクシデント車両のドライバーたちが無事で何よりだったと思います。次戦まで2ヵ月近くのインターバルがあるので、もう一度立ち返って、足らない部分をしっかりと補えるような準備をしたいと思います。今大会もたくさんのご声援をありがとうございました。」
伊沢 拓也選手コメント
「今回は初めて太田選手がスタートを担当しました。しっかり走ってくれていましたがペースがなく、途中で接触はありましたが、それがなかったとしても結構厳しい戦いになると感じていました。僕のスティントではタイヤを別のものに変えてみましたが症状は同じで、ペースが上がらないままレースを終えることになりました。次戦まではインターバルが長いので、何とか立て直してシーズン中盤戦に入りたいと思います。」
太田 格之進選手コメント
「初めてスタートドライバーを担当しました。今までと違ってバトルも激しかったし、前のマシンに仕掛けに行くような場面もあって楽しかった半面、コンディションとのマッチングがあまり良くなくてペースが悪く、全体的には追い上げというより我慢のセッションになってしまったことは苦しかったです。ここまで悔しいレースが続いていますが、次戦は予選から前の位置にいて、そこで戦えるようにしたいです。」
※次戦は8月5日・6日に富士スピードウェイで行なわれます。