第10戦　鈴鹿サーキット

いよいよシーズン最終戦。大湯はQ1からタイムを縮め9番手スタート。

前日に続いて天候に恵まれ多くの観客が見守る中、いよいよ今シーズンの最終戦を迎える。公式予選は大湯がギリギリ6番手でQ2へ駒を進めたが、山本は7番手でQ1敗退となる。大湯はQ2ではQ1のタイムを縮める1分36秒746をマークし、9番手となった。

山本、大湯ともに予選から順位を上げてのフィニッシュ。
2台揃ってポイントを獲得し、今シーズンを締めくくる。

11月を目前とした気候と思えない汗ばむほどの陽気の中、31周の決勝レースがスタートを切る。スタート直後にアクシデントが発生したことで早速セーフティーカーが導入される。3周目にはレースが再開、山本は4ポジションアップの9番手でレースを進めていき、10周目が終わるとピットインを行ないコースに戻る。12周目に他車のアクシデントで再びセーフティーカーが導入、これが再開された時点で7番手を走行、懸命にラップを重ね1台をパス、6位でチェッカーを受けた。

一方の大湯はスタートで1つポジションを下げたが、タイヤ交換のタイミングを引っ張り2度目のセーフティーカーのタイミングでピットインをして、タイヤ交換を終える。コースに復帰後、前を走る山本を追いかけながら、1台をパスして7位フィニッシュ。2台揃ってポイントを獲得し、今シーズンを締めくくった。

総監督 中嶋 悟コメント

「予選のポジションがよくなかった中、2人とも頑張ってくれて、今シーズンの締めくくりをしてくれたと思います。課題の多い1年であったことは確かですが、明るい兆しも見えてきているので、来シーズンに向けてまた頑張っていきたいと思います。今シーズンもたくさんのご声援をありがとうございました。」

#64 山本尚貴選手コメント

「予選でのクルマの雰囲気は悪くなかったのですが、相対的に相手の方が速く、ポジションを落としてしまいました。Q1を突破できるかなという感触があったので残念でした。ただ決勝では、レースペースの改善に対して新しいトライをしたところ、昨日ダメだったポイントがいろいろと解消されて、最終的には6位まで順位を上げてゴールできました。現状できうるベストなレースができて、荒れた展開の中でポイントを獲得できました。そのために走っているわけではありませんが、きちんとポイントを重ねて上位で走り続けることが結果につながると思うので、今日は前向きになれる要素がたくさんあったレースでした。シーズン最終戦になってしまいましたが、チームのみんなといいレースができました。チームをサポートしてくれたスポンサーの皆さん、中嶋総監督、チームの皆さん、応援してくれたすべての人に感謝しています。ありがとうございました。来シーズンもいい結果を目指して頑張りたいです。」

#65 大湯都史樹選手コメント

「予選結果は昨日より下がってしまいましたが、クルマの雰囲気が変わったというわけではありません。コンディションが変わった時でもしっかりとグリップを引き出すことが大事なのですが、それがうまくいかなかったです。レースペースも悪くはなかったですが、それもコンディションやレース展開が味方してくれたからという風に僕は考えています。もちろん全く変わっていないわけではなく、改善した部分もあるのでそれは今回の成果です。チームとしてはいい方向に進んだので、今後のテストでもっといろいろと試すことができれば、来年に向けてつかめるものもあると思っています。開幕直後は僕も山本選手も全然うまくいかず、そこからなんとかクルマのセットのいいところを引き出そうと頑張ってきて、もてぎでは実績のある部分を共有したら2人揃って調子を取り戻せるようになりました。同じようなポテンシャルを出せるようになり、そこに貢献できたのは僕自身のキャリアとしても良かったと感じています。もちろんトップとの差は大きいので、これをどう詰めていくかはこれからの課題です。来年はライバルチームを追い越せるように頑張ります。」

※TCS NAKAJIMA RACINGへのたくさんのご声援をありがとうございました。