Report レースリポート
第4戦 スポーツランドSUGO
会場:スポーツランドSUGO
日付:2021年6月19日(土)
天候:雨
予選結果:
#1 山本尚貴:12位
#64 大湯都史樹:7位
観客動員数 : 2,600人
雨が降り続く難しいコンディションの中、2台揃ってQ2進出。懸命のアタックを見せる。
早くもシリーズ全7戦の折り返し地点となる第4戦がスポーツランドSUGOで開催される。ここまで3戦で毎戦ポイント獲得を果たし、少しずつではあるが着実にポイントを積み重ねているTCS NAKAJIMA RACING。後半戦への弾み付けをするためにも上位フィニッシュをして大量ポイントを獲得したいところ。今大会の予選は、通常と一部異なり、Q1結果のA組上位7台、B組上位7台がそれぞれ各組Q2へ進出し、この結果の各組上位4台がQ3へ進出することになる。
朝から生憎の雨となった予選日は、終日ウエットコンディションとなった。午前中に行なわれた90分間のフリー走行も終始雨の中での走行となり、それぞれ予選に向けた確認を終える。雨が降り続く中、予定通りの時刻にQ1はスタート。まずはAグループで山本尚貴がアタック、5番手でQ2進出を決める。続いてBグループ出走の大湯都史樹も7番手でQ1を突破し2台揃ってQ2へ。そのQ2ではAグループ山本は7番手でノックアウトされるも、Bグループ大湯は雨が強くなり赤旗中断もあったが4番手でQ2を突破。Q3でも難しいコンディションの中、懸命のアタックを見せた大湯は7番手となった。
総監督 中嶋 悟コメント
「オートポリスに続いて、雨の難しい予選でしたね。明日はコンディションが変わりそうな気配ですが、2台ともポジションを上げてチェッカーを受けられるように頑張りたいと思います。」
#1 山本尚貴選手コメント
「前戦のオートポリス大会からクルマをいろいろと見直してもらってこの週末に臨みましたが、成績的にもフィーリング的にもあまり大きな改善が見られず、申し訳ないと感じています。フリー走行の後、予選に向けては大きくセッティングを変えることをリクエストしましたが、それでもあまり変化を感じられず、かろうじてQ1は突破できたもののQ2では最下位となってしまいました。明日は今日と大きくコンディションが変わる予報になっていますが、この雨がどれぐらい残るかによっては、決勝レースにぶっつけ本番でドライを走ることになる可能性もあると思います。そうなれば、そこまで見極めてクルマを作ることができた人たちが最終的に前に行けると考えています。ここは抜きやすいサーキットではないですし、距離的にも戦略的にもあまり幅が広いわけではないので、上がっていくのは簡単ではありませんが、頑張ってポイントを獲れる位置まで上がりたいです。SUGOは得意なサーキットなので、切り替えて這い上がれるように頑張ります。」
#64 大湯都史樹選手コメント
「今日はコンディションに関わらず、セットアップが上手くかみ合っていない感じがあって、その中で7番手というポジションを得られたことはベストな結果だったと思っています。朝から非常に苦戦していて、昨年から連続してQ3の進出を決めていますが、今回はQ1で落ちてもおかしくない状況でした。Q2は野尻選手との一騎打ちという形になり、ポイントランキングで差を詰めることを考えると、何が何でも負けるわけにはいかない、その一心でアタックしましたが、神がかったアタックだったと思います。予選で野尻選手の前に出ることはできましたが、ランキングでは3位以下が接戦なので、それを考えるとここから先、誰にも負けられない戦いが続きます。明日はポイントのことも考えて、表彰台まで上がっていきたいと思います。」
日付:2021年6月20日(日)
天候:曇/晴
決勝結果:
#1 山本尚貴:12位
#64 大湯都史樹:2位
観客動員数 : 4,600人
2台共に抜群のスタートを切る。大湯は今シーズン2度目の2位表彰台を獲得!
前日とは打って変わり、青空が顔を出したスポーツランドSUGO。朝のフリー走行はコース上に残った雨の影響でハーフウエットのコンディションとなったが、決勝レースが始まる頃にはすっかり路面も乾き、ドライコンディションでの白熱のバトルが展開された。日差しが強く、気温も路面温度も上昇していく中、53周のレースがスタート。TCS NAKAJIMA RACINGの2台は揃って抜群のスタートを見せ、それぞれ幸先よくポジションアップ。7番グリッドスタートの大湯は3つ、12番スタートの山本は4つポジションを上げて、1周目を終える。その後、大湯は3番手を走り、10周を終えたところで早めのピットインを行なう。タイヤ交換に手間取って大きく遅れをとったが、ベストラップを刻みながら速いペースで前を猛追していく。
20周頃になると、タイヤ交換を終えてコースに戻ったトップグループとのバトルになった大湯はポールスタートのマシンを捕らえ、実質2番手へ。その頃には5番手までポジションを上げていた山本もピットイン。ペースが上がらず苦しい走行が続いたが、懸命にプッシュしていく。接近戦が続く中、健闘を見せた山本だったが最終的には12位フィニッシュとなった。40周を過ぎる頃すべてのマシンがピットインを終え、大湯は2番手を走行する。終盤は徐々にペースが落ち、タイヤも厳しくなっていき、後方のマシンが差を詰めて迫ってくるが、大湯はポジションを守り切り、今シーズン2度目となる2位表彰台を獲得した。
総監督 中嶋 悟コメント
「開幕戦以来の表彰台を獲得してくれました。大湯は優勝した福住選手にはスピードで少し負けていましたが、ピット作業のミスも取り返してくれて、いいレースを見せてくれたと思います。山本についてはスタートはよかったものの、ペースが上がらず厳しいレースとなりました。折り返し地点のレースを終え、残りレースが少なくなってきましたが、それぞれの本領を発揮できるよう引き続き頑張っていきます。たくさんのご声援をありがとうございました。」
#1 山本尚貴選手コメント
「スタートは良かったですが、ペースが悪く、またピットインのタイミングを引っ張ったことも裏目に出てしまいました。午前中のフリー走行とウォームアップでの感触は悪くなかったのですが、決勝で走り始めると手ごたえがあまりなく、まずいなと言う状況でした。ペースが良ければ、他の選手のようにポジションを上げていけたかもしれませんが、スピードが足りませんでした。うまくクルマを作れていない、うまく乗れていないという感じでした。もう一度、自分自身が原点に戻って仕切り直しをしたいと思います。」
#64 大湯都史樹選手コメント
「タイヤ交換をしてアウトラップからの数周は、何とか追い上げるしかないと気合を入れていきました。関口選手を抜いたところは、行けるかどうか微妙な距離感でしたが、あそこを逃したらもう相手のタイヤも温まってチャンスがなくなってしまう、ここしかないというポイントだったので、そこでポジションを上げることができて良かったです。この週末、走り出しの時にはどうしようかという状況でしたが、いいレースができて、ポイントランキングでも野尻選手に近づくことができました。もてぎはチームとしても僕自身も相性は悪くないと思っているので、今回の良かった点と悪かった点をしっかり分析して次のレースに挑みたいと思います。」
※次戦は8月28日・29日にツインリンクもてぎで行なわれます。