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Report レースリポート

2021 SUPER FORMULA RACE REPORT

第3戦 オートポリス第3戦 オートポリス

予選
会場:オートポリス
日付:2021年5月15日(土)
天候:雨
予選結果:
 #1 山本尚貴:12位
 #64 大湯都史樹:タイム抹消
観客動員数 : 1,800人

赤旗連発の厳しい予選。フリー走行トップの大湯に期待がかかるも、結果が出せず。

第2戦から3週間のインターバルを経てオートポリスで開催される第3戦。TCS NAKAJIMA RACINGの2台はここまでの2戦でそれぞれ少しずつポイントを重ねてはいるものの、決して手放しで喜べる状況ではなく、なんとしても2台揃って上位フィニッシュをするために入念な準備をして、この大会に臨む。

大雨の予報が出されていた九州地方はそれが的中し、オートポリスも朝から雨が降り続くコンディションとなった予選日。それに伴い、予選実施方法が通常のノックアウト予選から40分間の計時予選に変更される。まずは9時30分から1時間半のフリー走行が行なわれたが、雨が強くて待機をする場面が多く見られた中、64号車大湯都史樹はトップタイムでこのセッションを終える。

公式予選は雨の影響で開始時刻が度々変更され15時35分に40分間の計時予選がスタート。雨は多少小雨になったものの霧が立ち込めて視界が悪い中、開始すぐに2台はコースイン。その他の車両も全車コースに入り、それぞれがアタックに入っていくが、5分経過した頃にクラッシュ車両が発生し赤旗が提示される。車両の回収後、セッションは再開、空が若干明るくなり、コンディションが少し回復傾向となり、再びアタックを進めていたが残り時間が30分を切る頃2度目の赤旗中断となる。さらに残り20分となる頃には3度目の赤旗となり、この中断が再開となる頃には今度はコース上に黒い雲が接近し、大粒の雨が落ち出す。それでもタイムを縮めるアタックを見せる車両もある中、大湯がトップタイムに迫る速さを見せながらアタックをしていたが、100Rでコースアウトし4度目の赤旗となる。残り時間15分でここまで赤旗でアタックを阻まれていた1号車山本尚貴は今度こそとコースインをしたが、雨足が強くなった影響でタイムを更新するアタックは叶わず12番手タイムで予選を終えた。


総監督 中嶋 悟コメント総監督 中嶋 悟コメント

「非常に厳しいコンディションで、赤旗が連発したこともあって長時間の予選となりました。うちの2台は上位にいた大湯はコースアウト、山本はアタックのタイミングに度々赤旗になってしまい、挙句には雨が強くなってきてまともなアタックができず悔しい結果になってしまいました。明日のコンディションもどうなるかわかりませんが、とにかくベストを尽くして上位に食い込んでいけるようないいレースをしたいです。」


#1 山本尚貴選手コメント#1 山本尚貴選手コメント

「今日はずっと降り続くだろうと言われていた雨が、奇跡的に予選のあるタイミングではピタッと止みました。なのでなおさら、あの時間帯だけでも赤旗が出ずに走れていればと思う気持ちはありますが、大きな事故なく予選が終わったのは良かったです。自分自身としてはまともなアタックができていなかったので残念ですし、もう少し前にいたかったです。間の取り合いをしている中で、あまりタイミングよく、アタックができなかったのは残念です。もちろんそれは僕だけでなく皆も同じ状況だったので、その中でうまくやらなければいけなかったです。大湯選手があのスピードを示したということは、チームとして持っているものやデータは悪くないはずですし、彼のいい部分をしっかりと見つつ、もう少し自分がコントロールしやすいクルマを何とか作らないと、と思っています。明日も天気はあまり良くない予報ですが、なんとか視界が確保できるぐらいのコンディションでレースができたらと思います。」


#64 大湯都史樹選手コメント#64 大湯都史樹選手コメント

「オートポリスは一番好きなサーキットで自信も持っています。特にあまり良くないコンディションでのオートポリスが好きなので、今日の予選はとても期待をしていました。フリー走行から試行錯誤を続けて予選に臨み、最後のアタックではウォームアップラップにコース上の水の量を確認し、降ってくる雨の量も考慮して攻めていったんですが、思っていた以上にコンディションの変化が大きく、水に乗ってスピンしてしまいました。セクター1では全体ベストを出せていましたし、セクター2でも飛び出す前までのデータを確認すると非常に速いペースだったので、ポールポジションを獲れたかもしれないと思うと、非常に悔しいミスをしてしまいました。ただ、予選の終盤に周りがどれだけタイムを縮めてくるかも読めない中で、自分の中で攻め切れていない部分はきっちりと攻めていこうと思って臨んだ結果です。そういう意味では自分の中でやり切ったという気持ちがありますし、だからこそ結果を残せなかった悔しさも大きいです。このポジションからの挽回は難しいかもしれませんが、明日はその中でも光った走りを見せたいと思います。」




決勝
日付:2021年5月16日(日)
天候:雨
決勝結果:
 #1 山本尚貴:9位
 #64 大湯都史樹:7位
観客動員数 : 2,830人

荒天のオートポリス。波乱のレース展開となるが、両名ともにポイント獲得。

決勝日も荒天となったオートポリス。朝から大粒の雨と強風、そして霧の影響でタイムスケジュールが大きく変更となり、午前中に予定されていた30分間のフリー走行はキャンセル、決勝のスタート時刻についてもディレイが相次ぎ、予定より35分遅れでウォームアップ走行が行なわれ、その後にスタート進行が行なわれた。

そしていよいよ14時55分にフォーメーションラップがスタート。ウエットタイヤでのスタートとなるため、タイヤ交換の義務はないレースとなる。フォーメーションラップを終え、スタートを切った直後の1コーナーで数台が絡むアクシデントが発生し、巻き込まれた山本は2ポジションダウン、一方の最後尾スタートの大湯は一気に10番手に。ストップ車両の回収でセーフティーカーが入り、序盤から波乱の展開になる。

5周目にリスタート、雨は少ないものの霧が立ち込める難しいコンディションの中、2台はバトルを展開していく。大湯はすぐに1台をパスし9番手、山本も2つポジションを上げて12番手に。さらに10周を過ぎると、大湯は7番手、山本は10番手を走行、その頃、コース上には大粒の雨が落ち出し2回目のセーフティーカーが入る。数周したところで、霧が濃くなり赤旗が提示されレースは中断される。天候の回復を待ったが、16時30分に12周終了時点でのレース終了が宣言され、山本は9位、大湯は7位フィニッシュとなった。


総監督 中嶋 悟コメント総監督 中嶋 悟コメント

「天候に翻弄されて厳しい2日間でした。予選での失敗を挽回し、2人ともポイント圏内でレースを終えることができたことはよかったと思います。1ヵ月後に予定されている第4戦に向けてチーム一丸となってまた頑張っていきたいと思います。悪天候の中、たくさんのご声援をいただきありがとうございました。」


#1 山本尚貴選手コメント#1 山本尚貴選手コメント

「アウト側のポジションからスタートすることになり、できればイン側に進路を取りたかったですが、前のクルマのスタートがあまり良くなく、それを避けるのに外側にマシンを振ったところで道が決まってしまいました。1コーナーでも、後ろから誰かに押される感じで前のマシンのテールに僕のマシンのノーズが引っかかってしまい、2人でかなりロスをしてしまいました。決勝でのペースはよかっただけに、もったいなかったです。前のクルマを抜いてクリアな状態になった時のマシンの動きは良かったので、決勝に向けてセットアップを変えたことがいい方向に向いていました。今回収穫できたことを次戦のSUGOに向けてフィードバックできれば、またいい戦いができると感じています。」


#64 大湯都史樹選手コメント#64 大湯都史樹選手コメント

「1コーナーでクラッシュしているのが見えた時、一瞬アウト側に避けようか迷ったのですが、他のマシンがアウト側から避けようとしてるのが見えて、イン側にスペースがあるかと判断したのが正解でした。そのあとの立ち上がりでも何台かパスすることができ、あの段階までで大きくポジションを上げることができたのは良かったです。ただ、ランキングをリードしている野尻選手のマシンは非常に動きが良く、ライバルとの差も実感したレースでした。また今回は何より、予選でクラッシュしてしまったことがいちばん響きました。今出来ることのベストは尽くせたとは思いますが、SUGOに向けてさらにマシンを速くしていけるよう頑張ります。」


※次戦は6月19日・20日にスポーツランドSUGOで行なわれます。



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