Report レースリポート
第2戦 鈴鹿サーキット
会場:鈴鹿サーキット
日付:2021年4月24日(土)
天候:曇
予選結果:
#1 山本尚貴:10位
#64 大湯都史樹:3位
観客動員数 : 7,000人
連続表彰台に期待がかかる大湯が3番手スタート!山本も10番手から上位を目指す。
開幕戦から2台揃って入賞を果たし、幸先のいいスタートを切ったTCS NAKAJIMA RACING。第2戦もチーム一丸となってさらに上を目指して戦っていく。
午前中に行なわれた90分間のフリー走行で予選に向けた確認を終え、公式予選の時間を迎える。まずは、Q1 Aグループに64号車大湯都史樹が出走し、6番手タイムでQ2へ進出を決める。次にBグループ出走の1号車山本尚貴は3番手タイムでQ1を突破して2台揃ってQ2進出を決める。
Q2では、山本がトラフィックでタイヤを温め切れず残念ながら10番手タイムでノックアウトされたが、大湯は3番手タイムでQ3へ。そのQ3でもトップと僅か0.224差で3番手。決勝レースは、64号車は3番、1号車は10番グリッドからスタートを切ることになった。
総監督 中嶋 悟コメント
「開幕戦の様子とは変化があり、山本のほうも少しずつですが調子を取り戻しているし、大湯もがんばった結果だと思います。決勝レースについては、十分上位を狙える位置にいるので、開幕戦に続いて確実なレースをしてポイントを積み重ねていけるように頑張りたいと思います。」
#1 山本尚貴選手コメント
「開幕戦と比べてだいぶクルマが改善された状態で第2戦に臨むことができました。とはいっても、やっとスタートラインに立てたというところで、ここから先に進むためにはいろいろと調整が必要な状況で、その調整をしていく中でQ1は良かったと思います。これだったらポールポジション争いができると手ごたえを感じましたが、Q2ではトラフィックに埋もれてしまいタイヤをうまく温められず、本来のパフォーマンスを引き出せずに終わってしまいました。アタックの戦略としてリスクがあるのは分かっていましたが、普通にウォームアップができていればタイムは出せた。そんな感触があったので、開幕戦の予選とは違う悔しさがあります。でもこの悔しさは、開幕戦と比べて格段にレベルが上がったからこその思いです。決勝に向けて、またどうなるかは予測できませんが、明日はこの位置から頑張って追い上げていきたいと思います。」
#64 大湯都史樹選手コメント
「フリー走行は4位という結果で、順位を見ればまずまずでしたがトップとのタイム差は大きく、フィーリングもあまり良くなかったです。そこからチームのみんなが、なんとか予選に向けていいクルマに仕上げてくれました。みんなが大変な中でとても頑張ってくれたので、僕も何とかそれに応えたいと精一杯のものを出し尽くせた、その結果が予選3位です。ポールポジションを獲った福住選手の走りは素晴らしかったですし、振り返れば僕自身がもっと何かできたのではないかと思うことは多々ありますが、午前中のことを思うと、まずはこの結果を得られて良かったです。決勝に向けても考えなければならない事はたくさんありますが、開幕戦の状況から少しでも進歩した姿を見せられるよう、頑張ります。」
日付:2021年4月25日(日)
天候:晴
決勝結果:
#1 山本尚貴:8位
#64 大湯都史樹:10位
観客動員数 : 9,500人
大湯がスタートミスするも、リカバリーして2台揃って2戦連続のポイント獲得!
前日に続いて天気に恵まれ、終日ドライコンディションとなった鈴鹿サーキット。まずは午前に30分間のフリー走行が行なわれ、その後14時30分に30周の決勝レースの火蓋が切られた。3番グリッドからスタートした大湯はスタートをうまく決められず大きく順位を落とす。一方の10番グリッドスタートの山本は1つ順位を上げてオープニングラップを終える。
大湯は少しずつ挽回して5周を終える頃には12番手。9周目に入るとトップを走っていた車両にトラブルが発生し、さらにポジションを上げつつ、タイヤ交換が可能になる10周を過ぎたタイミングで山本はピットイン。タイヤ交換を終え、13番手でコースに戻る。同じタイミングでタイヤ交換を行なうマシンもあり、15周を終える頃には山本は9番手を走行。一方の大湯も14周目にピットインを終え、順位が落ち着くと10番手を走行。
タイヤ交換の義務を終え、あとはチェッカーまでプッシュし続けるのみと思われたが、16周目にクラッシュ車両が発生したことで、セーフティーカーが導入される。そのタイミングにピットインを行なった車両がありTCS NAKAJIMA RACINGの2台は山本8番手、大湯9番手でセーフティーカーランを続ける。クラッシュ車両の回収が終わり、20周目にレース再開。残り10周を山本はオーバーテイクシステムを使った激しい7番手争いを繰り広げていったが、最終的には8位フィニッシュ。大湯も苦しいながら10位でチェッカーを受け、2台揃って2戦連続ポイント獲得となった。
総監督 中嶋 悟コメント
「山本は予選より順位を上げることができ、粘り強いレースができたと思います。大湯については、スタートの失敗が大きく尾を引いてしまい、厳しいレースになってしまいました。まだ2戦ですが、2人揃ってポイントを獲得できるレースが続いているので、この先もこれを継続して、さらに上を目指して頑張っていきたいと思います。今回もたくさんのご声援をいただき、ありがとうございました。」
#1 山本尚貴選手コメント
「スタートは良かったのですが位置取りが上手くなく、前をふさがれてポジションを上げ切れなかったのは残念です。今回は純粋にスピードが足りず、戦略は良かったですがそれを活かし切ることができない、うまくいかないレースでした。最終ラップでは、1周前に坪井選手がオーバーテイクシステム(OTS)を使っていたので、僕が有利になることに気づいていました。僕のOTSは残り85秒ありましたから、追いつけるところまで行けるだろうと思っていましたが、最後は抜き切れなかったです。野尻選手が2連勝してリードを広げられてしまいました。僕もチームも頑張っていますが、ここから先に向けて、さらにひと踏ん張りしないといけません。チャンピオンを獲るためには、残りのレースを全部勝つぐらいの気持ちで次戦以降にも臨みます。」
#64 大湯都史樹選手コメント
「スタートでエンジンストールしてしまったことが今回の結果の最大の要因です。動き出しまでは良かったのですが、かかった瞬間にエンジン回転が落ちてストールした感じでした。スタートしてからは、思っていたよりはペース良く、戦えるぞという感触もありましたが、一列状態の中ではなかなか抜くことができず、もどかしいレースでした。OTSで相手を抜いても、こちらが使えない時には相手に分があってまた順位が戻ってしまうという、ドライバーにとっては歯がゆい展開もありましたが、ファンの皆さんには楽しんでいただける場面があったかと思います。そんな中で、少しでも順位を上げてポイントを獲る位置までリカバリーできたことは良かったと思っています。今回は、持っていたポテンシャルを発揮し切れない展開になってしまったので、次戦はきちんとそれが結果に繋げられるように頑張ります。」
※次戦は5月15日・16日にオートポリスで行なわれます。