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Report レースリポート

2021 SUPER FORMULA RACE REPORT

第1戦 富士スピードウェイ第1戦 富士スピードウェイ

予選
会場:富士スピードウェイ
日付:2021年4月3日(土)
天候:曇
予選結果:
 #1 山本尚貴:16位
 #64 大湯都史樹:2位
観客動員数 : 7,800人

SUPER FORMULA 2021シーズン開幕!

2021シーズンの開幕を迎えるSUPER FORMULA。TCS NAKAJIMA RACINGとしては5年目のシーズンを迎えることに。ディフェンディングチャンピオンの山本尚貴を迎え、2年目となる大湯都史樹の2名のドライバーとタイトル争いを繰り広げていく。今シーズンは昨年のような1デー開催ではなく、土曜日に予選、日曜日に決勝が行なわれる通常のスケジュールとなる。

少し雲がかかるものの青空が広がり爽やかな気候の中、午前中に1時間半のフリー走行が行なわれ、2台は予選に向けた確認を終えて公式予選を迎える。Aグループ出走の1号車山本尚貴は、10分のうちの3分半が経過した頃にコースに入る。計測3周目にベストタイムとなる1分23秒144をマークしたが、マシンの挙動が安定せず思ったようなアタックをすることが叶わず、8番手でノックアウトされる波乱の展開に。

一方のBグループ出走の大湯都史樹はQ1、Q2ともに2番手タイムで順調に勝ち上がりQ3へ進出する。そのQ3でもトップと僅差の1分21秒396をマークし2番手、フロントローから翌日の決勝に臨むことになった。


総監督 中嶋 悟コメント総監督 中嶋 悟コメント

「まずは皆様のご協力のおかげで無事に開幕戦を迎えられたことに感謝を申し上げます。予選については、大湯は昨年に続いて調子もよく、初戦から上々の結果だったと思いますが、山本のほうはマシンに原因不明の問題を抱えているようで、望む結果とはなりませんでした。明日は前方と後方からのスタートとなりますが、精一杯のレースをしたいと思っています。」


#1 山本尚貴選手コメント#1 山本尚貴選手コメント

「鈴鹿、富士と2回の公式テストを経て臨んだ開幕戦ですが、部分的には良くなったところがあると感じながらも肝心なところはまだ改善できたとは言えず、今の時点ではレベルアップができていない状況です。Q1に向けては、今の状況を打破するために大きく変えていきましたが、うまくまとめることができずQ2に進むことができませんでした。こういう結果になるとは思っていなかったので、自分の力不足を痛感し、チームにも申し訳なく思っています。明日の決勝は前に行くだけなので、それに向けて、まずは今日起きたことをもう一度整理して、どんなコンディションになってもしっかり走れるようなクルマを作っていかなければならないと考えています。明日はとにかく一つでも前に出る戦いをしたいと思います。」


#64 大湯都史樹選手コメント#64 大湯都史樹選手コメント

「Q1、Q2と続けて野尻選手に負けていて、最後は何としてもトップを獲りたい、野尻選手に勝ちたいという思いで攻め切りました。もう悔いはないというぐらいのラップだったので、本当に悔しいです。でも、フリー走行の段階から、すごくポジティブだというような内容ではなかったので、そこから考えるとフロントローポジションを獲得できたのは良かったです。昨年、初優勝できた鈴鹿大会も2位スタートだったので、これは悪い位置ではないと思います。調子がいい時は余計な気負いがなく走れているときなので、明日も必要以上に自分を追い込むことなく、いいプレッシャーの中で戦っていきたいと思います。予選と決勝ではセットアップも全く違いますし、今日の課題を含めて、さらにマシンを仕上げていけるように頑張ります。」




決勝
日付:2021年4月4日(日)
天候:曇
決勝結果:
 #1 山本尚貴:6位
 #64 大湯都史樹:2位
観客動員数 : 11,300人

大湯は昨シーズンから3戦連続の表彰台!山本もポジションを上げ6位フィニッシュ。

前日から雨の予報が出されていたが、曇ってはいるもののほとんど雨は落ちることなく41周の決勝レースがスタートを切る。64号車大湯はスタートを決め2番グリッドからトップに躍り出る。順調に差を開いていたが10周を過ぎる頃にはトップを奪い返され2番手に。

その頃、16番グリッドからスタートした1号車山本はポジションを8番手まで挽回し、ピットインを行なう。素早くコースに送りたいところだったが、タイヤ交換が手間取ったことで大きくタイムロスをすることに。ポジションを落とし、17番手からプッシュしながら前を懸命に追いかけていく。山本はハイペースで周回を続け、遅れを徐々に取り戻していく。一方の2番手を走る大湯はポジションをキープして周回していくが後方のライバルとの争いは激化し、24周目に3番手に。

その後もバトルは続いたが、翌周にピットインを行ないタイヤ交換後にコースに復帰。30周を過ぎると、コースに雨が落ち始めてコース上にはWET宣言が出される。大きな雨は落ちないものの雨がパラつく難しいコンディションのなか、諦めない走りで着実にポジションを上げた山本は6位フィニッシュ、終盤にポジションを戻した大湯は昨年第6戦から3戦連続表彰台となる2位を獲得した。


総監督 中嶋 悟コメント総監督 中嶋 悟コメント

「難しいコンディションでしたが、優勝した野尻選手が速かったということに尽きるという内容でした。我々の2名のドライバーもよく頑張ってくれ、開幕戦から揃って完走、そしてポイント獲得と次戦に向けて弾みをつけられたと思います。大湯の表彰台も立派でしたが、山本についてはピット作業のミスを見事に取り返してくれて流石だと感じました。次戦もチームで協力して、精一杯頑張っていきます。たくさんのご声援をありがとうございました。次戦もよろしくお願いいたします。」


#1 山本尚貴選手コメント#1 山本尚貴選手コメント

「厳しいポジションからのスタートでしたが、何があっても諦めないというのが僕の信条にしていることです。とはいえ、それにちゃんと応えてくれるクルマがなければ成り立ちません。今日は決勝レースのペースも良かったと思いますし、もう少し前のポジションからスタートしていれば、もっといい結果を得られたのではと思うと悔しいですが、最低限のリカバリーはできたと感じています。スタートを含めたレース序盤で、うまく状況判断をしながらポジションを上げていくことができました。タイヤ交換のタイミングも、エンジニアさんがとてもいい判断をしてくれた結果、この結果を得ることができました。次への励みになるような前向きになれるレースができました。次戦の鈴鹿は僕自身一番得意としているサーキットなので、今回の内容をもう一度整理して、次はこのクルマを一番前に持って行けるように頑張ります。」


#64 大湯都史樹選手コメント#64 大湯都史樹選手コメント

「昨シーズンから3戦連続で表彰台に上がることができました。もちろん、昨年最終戦の富士が2位だったので今回は優勝を狙ってはいましたが、目標としていた表彰台に上がることができたので良かったと思います。一旦トップに立った後、野尻選手にかわされてしまう前からペースが厳しく、その状況を考慮してくれたチームが、とてもいい判断でピットに呼んでくれました。レースの終盤は何が何でもトップを獲ろうとプッシュした結果ファステストラップも記録できたので良かったです。昨日の予選から野尻選手は常に素晴らしいポテンシャルを発揮していました。僕も、シリーズを戦う上ではもっと頑張らなければと思いましたし、チーム一丸となって次のレースに向けて準備をしていきたいと思います。」


※次戦は4月24日・25日に鈴鹿サーキットで行なわれます。



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