第3戦 SUZUKA GT 300km RACE

NAKAJIMA RACINGにとって8年ぶりのポールポジション！

富士スピードウェイで開催された第2戦から2週間のインターバルを経て、鈴鹿サーキットに舞台を移して行なわれる第3戦。今大会も無観客開催で、土曜に予選、日曜に決勝というスケジュールで行なわれる。

Modulo Nakajima Racingはここまで苦戦を強いられているが、確実に進歩は見せていて、中盤戦への弾み付けのためにもなんとか上位に食い込んでいきたいところ。

真夏の鈴鹿らしい酷暑となった予選日。予選開始前の気温は34℃、路面温度は50℃を超える厳しいコンディションの中、公式予選Q1がスタート。Modulo Nakajima RacingのQ1出走ドライバーは大津弘樹。大津は計測2周目にアタックを試み、1分46秒160のトップタイムで今シーズン初のQ1突破を決める。続くQ2では伊沢拓也がアタックを担当し、同じく計測2周目に1分46秒239をマーク、公式練習のトップタイムを大きく更新するタイムを叩き出し、ポールポジションを獲得した。伊沢にとってはキャリア初、大津にとっても500クラスで初、NAKAJIMA RACINGにとっては8年ぶりと嬉しいこと尽くしのポールポジションとなった。

総監督　中嶋 悟コメント

「スーパーな1日でした。緊張しっ放しでしたが、まずは喜びたいと思います。明日も緊張のスタートとなりますが、十分に準備をして決勝に備えたいと思います。」

伊沢 拓也選手コメント

「朝から調子がいいことはわかっていましたが予選はどうなるかと思っているなか、Q1で大津選手が速い走りを見せてくれて気合いが入りました。みんなで作り上げた結果なので、素直に喜びたいと思います。明日は先頭からなので、ぶっち切るレースがしたいですね。」

大津 弘樹選手コメント

「公式練習でトップタイムだった伊沢選手がたくさんのアドバイスをくれて、あとは信じて思いっ切りいきました。クルマも良くタイヤもしっかりとグリップしてくれたので、初ポールを獲得することができて本当に嬉しいです。決勝は、貪欲にいい結果を求めて頑張りたいと思います。」

表彰台には一歩届かず、4位フィニッシュ！

決勝日も晴天で、決勝レースがスタートする頃の気温は32℃、路面温度は48℃と前日のような厳しいコンディションが続く。Modulo Nakajima Racingのスタートドライバーは伊沢。伊沢はトップをキープしてオープニングラップを終えたが、2周目に入ったところで300クラスの車両のアクシデントでセーフティーカーが導入される。5周目にはリスタートとなるが、その後もアクシデント車両が相次ぐ荒れた序盤となる。

10周を過ぎると上位の争いが過熱し、各所でバトルが繰り広げられるなか、伊沢はなんとかトップをキープしていたが、15周目に2位のマシンにパスされると、そのまま7番手まで順位を落とすことに。17周目にはコース上の落下物が原因で2度目のセーフティーが入る。23周目のセーフティーカーが解除となるタイミングでピットインを行ない、大津にドライバー交代をしてコースに復帰する。

このあと続々とピットインを行なうマシンがあり、25周目には9番手、その3周後には6番手を走行し、着々と順位を回復していったが、29周目には3回目のセーフティーが入ることに。34周目にリスタートとなり、大津は5番手争いを展開していく。37周目には前のマシンのアクシデントで2つポジションを上げて4番手に浮上。残り15周でさらに前を狙っていくが、順位は変わらず4位でチェッカーを受けた。

総監督 中嶋 悟コメント

「今週末はポールポジションもポイントも獲ることができて、十分な成果を得られたと思います。2人のドライバーも十分な働きをしてくれました。やっと今シーズンがスタートした気持ちで、次戦もさらに上位を狙っていきたいと思います。第3戦も多方面から多くのご声援をありがとうございました。次戦もよろしくお願いいたします。」

伊沢 拓也選手コメント

「最初の数周は気持ちよく走れましたが、徐々にペースを上げられなくなり苦しいスティントになりました。正直なところを言うと、勝ちたかったし悔しいレースでしたが、このポジションで走れたことは嬉しいことでもあり、このスピードがあれば絶対に勝てる日は来ると思うので、そういうきっかけを得た重要なレースであったと思います。今回は自分にとってもチームにとっても、いい刺激をたくさん得る事ができたので、次戦もさらに高いところを目指して頑張っていきたいと思います。」

大津 弘樹選手コメント

「スタートした直後はペースが良さそうで逃げ切れるかと思っていましたが、徐々にタイヤのコンディションが変化して厳しい状況が続いていたので、自分のスティントも覚悟して乗り込みました。後半は守るレースにはなってしまいましたが、その中でも300クラスのマシンを上手く使いながら順位をキープできたことは次に繋げるレースになったと感じています。次戦に向けては、ここで得たものを糧にまずは表彰台を目指したいと思います。」

※次戦は9月12日・13日にツインリンクもでぎ（無観客開催）で行なわれます。