第3戦 SUZUKA GT 300km RACE

残念ながら、今回もQ2進出ならず

5月とは思えない暑さとなった第3戦の予選日。朝から日差しが照り付けて気温が上昇し、公式予選開始時には気温は30℃を上回り、路面温度は50℃近くなる真夏のような状況の中、行なわれた。

Modulo Nakajima RacingのQ1を担当したのは牧野任祐。牧野はQ1がスタートするとコースインをして、タイヤのウォームアップを始める。徐々にタイムを上げていき、計測3周目には公式練習の結果を上回る1分48秒150をマークしたが、結果は15番手。残念ながら今回もQ2に進出することはできずに予選を終えることになった。

総監督　中嶋 悟コメント

「走り出しからいろんなことを試しましたが、なかなか好みの状態にはならず・・・残念な結果になってしまいましたが、諦めずにみんなの力を結集して決勝に臨みたいと思います」

ナレイン・カーティケヤン選手コメント

「That was not so good in qualifying, it was a disaster, but we never know, it will be quite hot. We look forward to the race. We will do our best.」

「予選はあまり良くなくて散々でしたが、何が起こるかわかりませんし、かなり暑くなりそうです。レースを楽しみにしています。ベストを尽くします」

牧野 任祐選手コメント

「上位とあまりに差があるので状況は厳しいですが、明日のレースに向けてできるだけのことをしてベストを尽くします」

ポイント獲得まであと1歩及ばず

決勝日も好天に恵まれ、初夏の陽気となった鈴鹿サーキット。朝から多くの観客でスタンドが埋め尽くされ、大観衆が見守る中、いよいよ決勝レースがスタートを切る時間に。

Modulo Nakajima Racingのスタートドライバーを担当するのはナレイン・カーティケヤン。定刻の14時半に三重県警のパレードラップが始まり、その後52周のレースがスタート。カーティケヤンは15番グリッドからスタートし、前を追って周回を重ねていくが、逆に前との差が広がっていく苦しい展開に。5周でできた約19秒の前との差が10周する頃には26秒と苦しい周回が続く。17周目にタイヤのトラブルでクラッシュした車両が発生したためにセーフティーカーが導入される。この時点でのポジションは13番手。22周目にリスタートとなり、その周の終わりにModulo Nakajima Racingはピットインを敢行。この周の前後で1台を除く500クラスのマシンが続々とピットインを行ない、ポジションは変わらず13番手。

交代した牧野はプッシュしながら周回をしていく。レース後半にはストップ車両があり、ペナルティーを受けたマシンもあり11番手に。しかし、Modulo Nakajima Racingにピット作業違反の裁定が下され、ピットスルーペナルティを消化したためポジションを1つ落とす。残り周回が少なくなっていく中、各所でバトルが激しくなっていくが、タイヤのトラブルも相次ぎ、残り10周を切ったところでも上位を走るマシンにタイヤトラブルが発生し、1つポジションを上げ11番手。ポイント獲得まで1歩及ばず、このポジションでチェッカーを受けた。

総監督 中嶋 悟コメント

「厳しいレースでした。チームの作業違反もあり、それも足を引っ張ることになってしまいドライバーには申し訳ないことをしてしまいました。次戦はGT唯一の海外戦となりますが、気を引き締めて全力で臨みたいと思います。暑い中、たくさんのご声援をいただき、本当にありがとうございました」

ナレイン・カーティケヤン選手コメント

「The car was slightly better in the race, but we had a drive-through penalty, therefore unfortunately we just finished outside the points. But we will keep fighting and hopefully we can improve for the next race in Thailand.」

「車両はレースでは少し良くなりましたが、ドライブスルーのペナルティーを受けてしまい、残念ながらポイント圏外でのフィニッシュでした。引き続き頑張って、次戦のタイに向けて改善していきたいと思います」

牧野 任祐選手コメント

「満足には程遠い内容で、大きな課題がのしかかっていて辛いレースでした。今回も暑いレースでしたが、次戦のタイは更に暑くなり、かなり厳しいレースになると思います。今回駄目だったところを整理して、次に向けて頑張りたいと思います」

※次戦は6月29日・30日にチャン・インターナショナル・サーキットで行なわれます。