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2017 SUPER GT RACE REPORT

第7戦 BURIRAM SUPER GT RACE第7戦 BURIRAM SUPER GT RACE

予選
会場:チャン・インターナショナル・サーキット
日付:2017年10月7日(土)
天候:曇
予選結果:
Q1:7位
Q2:8位
観客動員数 : 15,881人

SUPER GT唯一の海外戦となるタイラウンド。苦手なコンディションの中、
Q2進出、8番手獲得と悪くないポジションで決勝に臨む!


今年で4回目となるSUPER GT唯一の海外戦となるタイラウンド。予選日は朝からスコールに見舞われたものの、すぐに天候は回復し、ドライコンディションに向かうなかフリー走行が行なわれた。フリー走行後、またもや嵐のようなスコールに見舞われたが、しばらくするとその雨も止む。公式予選が始まるころには、コース上はまだ濡れていてWET宣言が出されていて気温24.5度という通常より涼しいコンディションとなった。

Epson Nakajima RacingのQ1担当ドライバーはベルトラン・バゲット。300クラスのQ1を終えた頃、コース上にまたもやポツポツと雨が落ち出す。バゲットはセッションスタートと同時にコースイン、まずは1セット目のアタックに入る。雨は大きな変化がないものの、ハーフウエットの難しいコンディションの中、巧みにマシンを操りアタックを繰り返していく。バゲットは2セット目のタイヤで7番手タイムとなる1分30秒043を記録してQ1を突破した。

続いて行なわれたQ2を担当するのは松浦孝亮。500クラスの直前の300クラスのQ2が始まる頃、またもや雨が落ち出す。相変わらず読めない天候が続くが、前戦に続いて2回目のQ2アタックとなる松浦は、微妙なコンディションの中、スリックタイヤを装着してコースインをする。路面が完全に乾き切っていない状況で、タイヤのウォームアップも難しいコンディションが続くが、その中を懸命にアタックしていく。途中、雨に足をすくわれるかたちでスピンを喫し、苦しい展開の末、結果8番手で明日の決勝を迎えることになった。


総監督 中嶋 悟コメント

「前回の優勝で気持ちよくタイでのレースを迎えましたが、想定したコンディションではなく、むしろ苦手なほうのコンディションとなってしまった気がします。ただ、そんな中でもQ2に進出し、このポジションは決して悪いものではないので、天候はどうなるかわかりませんが、明日に向けて最善を尽くしたいと思います。」


ベルトラン・バゲット選手コメント

「Our target was to go to Q2 and we achieved it. For Q1 we went out on damp conditions with wet tyres and we knew it would be a tough fight with Bridgestone users. At the end I finished P7 just 5 tenth behind P1 which is quite good looking at the fact that our tyres were a bit too soft for those conditions. Unfortunately, it was a bit more difficult for Kosuke with slick tyres in Q2. We'll try to understand what happened for tomorrow's race.」

「私たちの目標はQ2に進出する事で、今回達成する事が出来ました。Q1ではウエットタイヤでダンプコンディションをアタックする事になり、ブリヂストンタイヤのチームにとってはタフな予選になると予想していました。Q1をトップとの0.5秒差の7番手で通過する事が出来、選んだタイヤがこのコンディションには少し柔らかすぎたのかもしれないと確認する事もできました。孝亮さんにとってQ2をスリックタイヤでアタックするのはもっと大変だったかと思います。明日のレースには解決策を見つけて、決勝に備えたいと思います。」


松浦 孝亮選手コメント

「まずは、難しいコンディションの中、バゲット選手が頑張ってQ2に繋いでくれて嬉しかったです。Q2は濡れているところにスリックタイヤでのアタックとなり、いざ走り始めるとなかなかタイヤが温まらない状態で、それでもいくしかなかったので無理をするかたちとなってしまいました。それでも8番手からスタートできるので、明日はしっかりとレースをしていけば、今回目標としている5位以内には届くと思うので、ベストを尽くしたいと思います」



決勝
日付:2017年10月8日(日)
天候:晴
決勝結果:8位
観客動員数 : 42,257人

過酷なバトルの中、計画どおりのレース展開で8位ポイントゲット。次戦に期待が持てる一戦に。

前日の不安定な天候が続くと予想していたが、今朝はタイらしい天候からスタート。雲は多いものの青空が広がり、日が差すと30度を超える気温となった。

それまで天候は比較的安定していたものの、決勝レースのグリッドウォーク中にいきなり大粒の雨が落ち出し、路面は一気にウエットコンディションに。その後も雨は強くなったり弱くなったりを繰り返していたが、雨は止み、徐々に青空が広がっていく中、スタート時刻を迎える。Epson Nakajima Racingのスタートドライバーはバゲット。雨の影響でセーフティーカースタートとなり、セーフティーカーに先導されレースは開始される。2周を終えたところでセーフティーカーはピットに戻り、いよいよレーススタート。ウエットタイヤを履いたバゲットはその周に1台をパスし、7番手に。所々に川が出現するハーフウエットの難しい路面をうまく周回していく。12周目には前を捉えて6番手に。この頃、ウエットタイヤでスタートしたマシンは、徐々に路面が乾いてきて、スリックタイヤに交換するためにピットインをすることに。上位のチームも続々とピットインを行ない、16周目にはバゲットはトップを走行する。ほとんどのマシンがスリックタイヤで周回していく中、ウエットタイヤで安定したラップタイムを刻んでいく。予定周回より少し早めとなったがボンネットが浮くトラブルが発生していたため24周目にピットイン。ドライバーは松浦に交代し、タイヤはスリックタイヤに交換、給油、そしてボンネットが浮くトラブルの処理を完了し、13番手でコースに復帰した。このタイミングの後から、2回目のピットインを行なうマシンが現れ出し、66周の半分となる33周を終える頃には松浦は8番手を走行。序盤、なかなかペースを上げられず、我慢の周回が続く。後方のマシンが迫ってきて36周目に1台パスされるも、ピットに入るマシンがあり、すぐに順位を戻す。40周を過ぎると上位陣もピットに入り、松浦は7番手を走行。なおも我慢の周回が続くが、懸命に前を追いかけていく。気温も路面温度もスタート時より2度ほど上昇し、過酷なバトルが続く中、何とかポジションを守りたかったが、55周目に8番手に。残り6周というところでさらにポジションを1つ下げるが、残り2周でリタイアしたマシンがあり、8番手でチェッカーを受け、3ポイントを獲得した。



総監督 中嶋 悟コメント

「結果からすれば計画通りにレースは進んだと思います。辛いレースでしたが、8位で完走できたことをうれしく思います。最終戦はイーブンでのバトルになるので、今の自分たちの力を確認する意味でも楽しみにしています。」


ベルトラン・バゲット選手コメント

「I took the start on rain tyres and unfortunately the driver in front of me was on slicks and made me lose a lot of time as the track was still completely wet. When I overtook him the gap was already big with cars in front but I quickly came back and overtook a few of them. We decided to stay out as long as possible with our rain tyres but the front bonnet of the car came loose and I had to pit a bit earlier than expected. After that our pace was not so good unfortunately but we still manage to finish P8 which is a decent result. We'll do better next time!」

「スタート時、路面はまだ完全にウエットだったのでウエットタイヤでスタートしたのですが、前方グリッドのチームがスリックタイヤを履いていた為、スタート直後タイムを落としてしまう事になってしまいました。その後オーバーテイクする事に成功した時、すでにそのさらに前の車との差が大きく開いてしまっていたのですが、すぐにペースを戻す事が出来、その後も何台かオーバーテイクする事が出来ました。チームと相談の元、できるだけ長くウエットタイヤでレースを進める事に決めたのですが、フロントボンネットが浮いてきてしまうというトラブルに見舞われて、予定していたよりも早めにピットインをしました。その後もなかなか納得のいくペースでレースする事は出来なかったのですが、8番手で終える事が出来たのは納得の結果だったと思います。次戦はもっと良い結果に繋げます!」


松浦 孝亮選手コメント

「ウォームアップの時にドライコンディションでのレースは厳しいと思っていたので、8位で3ポイントをゲットできたことはよかったと感じています。チームの経験や読み、それにダンロップさんの協力が加わり、いい作戦を選択できた結果だと思います。ダンロップタイヤとしてはタイでのパフォーマンスが高いはずなのに、今回は出し切れていない印象を受けています。1 シーズンをしっかりと戦っていくにはコンスタントにパフォーマンスを発揮していかなければならないので、よくなかったところは理由をしっかり検証して、次戦に臨みたいと思います。」

※次戦は11月11日・12日にツインリンクもてぎで行なわれます。



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