Schedule レースカレンダー
第6戦 SUZUKA GT 1000km
会場:鈴鹿サーキット
日付:2017年8月26日(土)
天候:晴
予選結果:4位
観客動員数 : 27,500人
今年で最後となる鈴鹿1000km。多くのGTファンが駆け付ける中、
Q2進出、4番手獲得と絶好のポジションで決勝に臨む!
SUPER GT最長となる鈴鹿1000kmレース。この伝統の鈴鹿1000kmは今年で最後になるということもあり、土曜日の早朝から多くのSUPER GTファンが最後の1000kmの覇者を見届けようと鈴鹿サーキットに駆け付けた。
朝は雨が降り、ウエットコンディションで始まった公式練習中にはすっかり止んで、公式予選はドライコンディションで行なわれた。
Q1を担当したのはベルトラン・バゲット。Q1がスタートすると、しばらくは動きがなかった500クラスの各車だったが、残り10分を切ると各車が動きを見せ、バゲットは残り8分を切ったところでコースインをする。計測2周目にアタックを試みるが、遅いマシンに引っかかったため、翌周に再度アタックをして1分48秒224をマークして6番手。思うようにアタックをすることができなかったが、今シーズン初めてQ2に進出した。
Q2は松浦孝亮が担当し、残り時間が6分半のところでコースイン。今度はターゲットとなる計測2周目にアタック。1分47秒812とQ1のタイムを大きく縮め4番手。明日の1000kmレースは絶好の位置となる2列目からスタートを切ることになった。
総監督 中嶋 悟コメント
「久々に前が明るいポジションからスタートが切れます。2人のドライバーもエンジニアも朝の状況から大きく改善してくれたと思います。明日は長いレースなので、普段より回数の多いタイヤ交換を含めてしっかりと頑張りたいと思います。」
ベルトラン・バゲット選手コメント
「Good qualify today! We had to react after a difficult practice session in the morning and the changes the team did on the car really worked well. I could qualify the car into Q2 even if I got completely blocked by another car in my best lap. After that Kosuke did an amazing job giving us P4 for tomorrow. Hopefully we can keep this speed during the race.」
「良い予選になりました。午前中の練習走行は厳しいもので、その後の対応が大変でした。しかしチームが素晴らしい仕事をしてくれました。私のベストラップ走行時に別のクルマに引っかかってしまいましたが、Q2に進むことができました。(松浦)コウスケ選手が信じられない仕事をしてくれて4位のポジションを獲得しました。明日のレースもこのスピードを維持できればと期待しています。」
松浦 孝亮選手コメント
「朝のフリー走行ではなかなか苦しいところにいたのですが、チームとダンロップさんと相談してセットアップを大きく変えて、それが功を奏しました。まずバゲット選手がQ1を突破してくれたことが大きかったですし、そのあとのフィードバックも的確で、本当にチームワークで取れたポジションだったと思います。明日は1000kmという長い6スティントのレースなので最後までミスをしないように頑張りたいと思います。」
日付:2017年8月27日(日)
天候:晴
決勝結果:優勝
観客動員数 : 45,000人
1000kmという長く激しいレースを制したのはEpson Modulo NSX-GT!
NAKAJIMA RACING、10年ぶりの嬉しい優勝!!
気温は30℃を超え、朝から強い日差しが照りつけた決勝日。12時30分になると白バイとパトカー先導のパレードランが行なわれ、その後レーススタートが切られた。
173周という長い1000kmのスタートドライバーを担当したのはバゲット。4番グリッドからスタートしたバゲットは直後の1コーナーで3番手のマシンをパス。幸先のいいスタートを切ったが、上位バトルは最初から激しく、目まぐるしく順位が入れ替わることに。Epson Modulo NSX-GTは10周を過ぎると後続に迫られ、300クラスも絡みながらのせめぎ合いで、13周目には5番手にポジションを落とすも、その2周後にはバトルの末、3番手を奪取。この順位で30周目に1回目のピットイン、ピット作業とドライバー交代を終え、コースに復帰。交代した松浦は後続に迫られながらも、うまくポジションを守り、周回をしていく。42周目に他車のアクシデントでセーフティーカーが導入され、順位整理がされたのち、47周目にリスタート。その後も2回目のピットインとなる59周までしっかりと周回を重ね、再びバゲットに交代して2番手でコースに戻る。2人のドライバーは着々とラップを重ね、チームも素早いピット作業でここまでうまくレースを運び、スタートしてから約2時間半が経過し、残りが100周回となる。
バゲットは3回目のピットインを行なう90周まで危なげない走りでマシンを運び、松浦に交代、4番手でコースに戻る。93周目には3番手に浮上、順調に走行を続ける中、翌周には他車のクラッシュにより2回目のセーフティーカーが導入される。102周目にリスタート、この時点でスタートして3時間半が経過。酷暑の中の長丁場ともあり、疲労の色が濃くなっていく中、松浦は安定したラップタイムでさらに周回していく。107周目に2番手のマシンにドライブスルーペナルティが課せられたため、松浦が2番手に。113周目に4回目のピットインを行ない、バゲットに交代する。ほとんどのマシンがピットインを終えると、Epson Modulo NSX-GTはトップに浮上。残り50周を切って、幾分か暑さも弱まりやっと過ごしやすくなってきたが、コース上では上位争いがさらに過熱する。バゲットは少しずつ2番手のマシンとの差を広げながら、トップを守って懸命に周回を続け、145周目に最後のピットインを行ない松浦に交代する。松浦は最後のスティントもトップのまま快走を見せ、173周回を消化できないまま規定の午後6時28分を迎え、Epson Modulo NSX-GTにトップチェッカーが降られた。
NAKAJIMA RACINGとしては2007年最終戦富士以来、10年ぶりの嬉しい優勝となった。
総監督 中嶋 悟コメント
「いやぁ、最後の1000kmでこんなことになるなんて、10年かかってもできなかったことがこんな時に叶って、本当に幸せです。ドライバーもメカニックもタイヤもクルマも頑張って、努力が報われたと感じています。長丁場のレースでしたが、たくさんのご声援をありがとうございました。」
ベルトラン・バゲット選手コメント
「I'm so happy to win today's race, especially the last 1000 km of super GT history. It's 4 years I'm driving for Nakajima Racing, we had some tough times but finally we get this totally deserved first win together. I want to thanks all the staff in the team, Dunlop and Honda as well for a super job today and I hope it will lead to much more happy days like today.」
「今日のレース、特にSUPER GTの歴史の最後の1000kmで勝つことができて、本当に嬉しいです。このチームで4年間走ってきて、苦しい時がありましたが、やっと報われました。素晴らしい仕事をしてくれたチームのみんな、ダンロップ、そしてホンダに感謝します。この勝利が次に繋がればと願ってやみません。」
松浦 孝亮選手コメント
「チームが5回のピットストップを頑張ってくれて、ダンロップさんもホンダさんも強いクルマを作ってくれて、言葉に表せない喜びです。他のチームで長く走ってきた自分を引き受けてくれた中嶋さんにすごく感謝したいし、こうやって結果で中嶋さんに恩返しができてよかったです。そして、何より強くて速いチームメイトのバゲット選手と経験豊富なチームで走れているということに感謝します。応援ありがとうございました。」
※次戦は10月7日・8日にチャン・インターナショナルサーキット(タイ)で行なわれます。