第5戦 FUJI GT 300km RACE

路面温度50℃に迫る酷暑の中、厳しい予選

朝から気温30℃を超える猛暑となった富士スピードウェイ。予選前の練習走行で、予選に向けて確認作業を行なったEpson Nakajima Racingだが、思うような感触を得られず、午後の予選での苦戦が予想された。14時45分にGT500クラスの予選が開始され、路面温度は50℃に迫る酷暑のなかのQ1でステアリングを握るのはベルトラン・バゲット。バゲットは約5分間をピットで待機した後、コースインして、Q2進出を目指してアタックを続けた。計測3周目に1分30秒188、4周目に1分30秒003のベストタイムをマークする。ポジションは13番手となり、残念ながらQ2に進むことはできなかった。また、Q1終了後、バゲットに四輪脱輪の判定が下され、当該ラップタイムが抹消されることになり、最終的には1分30秒188の14番手となった。

総監督　中嶋 悟コメント

「1日を通じて30℃を超える気温となり、ドライバーやスタッフ、そしてレースファンの皆さんも大変な1日だったと思います。順位は下位からとなりましたが、タイム差は僅差なので、粘り強くいって上位を目指したいと思います」

中嶋 大祐選手コメント

「僕たちにとって厳しい予選となりました。あまり楽観できるような状況ではありませんが、明日は諦めずに精一杯プッシュして一つでも上のポジションを目指します。ご声援を宜しくお願いします」

ベルトラン・バゲット選手コメント

「Well we are having a tough time again this weekend. Qualify got better but still the pace is not as good as what we want it to be. We struggle a lot with rear grip and we have to find a solution for that tomorrow in warm up otherwhise the race will be really long.」

「朝のフリー走行からリアのグリップ不足に悩まされていて、予選では改善はされたものの、十分な速さを発揮できませんでした。明日の決勝レースに向けてチームと解決策を見つけたいと思います」

アクシデントの中、着実に周回を重ねるもポイントまであと一歩

前日に続き、朝から気温が30℃を上回る気候となり、レースがスタートする頃には気温が34℃まで上昇、路面温度は50℃を上回った。白バイ先導でパレードラップを終えたのち、通常のフォーメーションラップ後、レースのスタートが切られた。

スタートドライバーはベルトラン・バゲット。14番手スタートのバゲットはしっかりと前について周回を重ねていく。トラブルでピットに戻ったマシンがあり、11周が終わった時点で、ポジションは13番手。さらに、接触でマシンを破損しピットインしたマシンがあったことで12番手に。20周頃、300クラスのマシンのボンネットがコース上に落ちるアクシデントがあり、セーフティーカーが導入される。23周を終えたところでレースが再開され、このタイミングでEpson NSX CONCEPT-GTはピットイン、ドライバーは中嶋大祐に交代して、コースに復帰する。大祐は厳しい状況の中、300クラスのマシンの処理とタイヤマネージメントをしながらチェッカーを目指して走行していく。その後、34周目にクラッシュしたマシンがあり、ポジションを1つ上げる。あと1つポジションを上げられればポイント獲得というところまでは迫ったが、そのままチェッカーを受け、11位となった。

総監督 中嶋 悟コメント

「タフなレースでした。無事にチェッカーを受けることはできましたが、まだまだ課題が多い内容でした。次戦は長い1,000kmレースとなりますので、気持ちを引き締めて臨みたいと思います」

中嶋 大祐選手コメント

「予定よりも長い後半スティントになりましたが、タイヤは最後まで持ってくれました。まだ課題はたくさんありますが、みんなで協力して解決できるように頑張ります。引き続きご声援宜しくお願いします」

ベルトラン・バゲット選手コメント

「We have issues with the tires from the beginning of the weekend and we had to do an extra pit-stop during the race. From there we knew it would be difficult to do a good result here. We have to find the solution for Suzuka in order to be able again to fight for a decent result. Thank you for your support.」

「今回はいい結果を残すことは難しい状況になってしまいましたが、きちんとレースを戦うことができるよう、鈴鹿のレースに向けて、解決策を見つけ出したいと思っています。応援ありがとうございます」

※次戦は8月27日・28日に鈴鹿サーキットで行なわれます。