Schedule レースカレンダー
第3戦 BURIRAM SUPER GT RACE
会場:チャン・インターナショナル・サーキット
日付:2015年6月20日(土)
天候:晴れ
予選結果:5位
今季初のQ2進出を果たし、予選5番手!
第2戦では500kmのロングレースで12位と、ポイントゲットが見えてきている中、アクシデントに見舞われ、惜しくもそれを逃したEpson Nakajima Racingだが、これが2回目となるタイでのレースで中盤戦に向けてもなんとか弾みをつけたいところ。昨年のタイ大会では、予選から好調さを見せていたものの、決勝ではアクシデントによりリタイアに追い込まれてしまったが、粘り強いレースをして、最後にはみんな笑顔で日本に帰りたい。
6月は雨季にあたるタイだが、朝から晴天で気温がグングン上昇し、予選の前に行なわれたフリー走行。中嶋大祐がステアリングを握り、予選に向けて走り込みたいところだったが、開始後30分ほど経ったところで、マシンにトラブルが出てしまいピットで多くの時間を費やすことになってしまった。
結局、トータルで10周のみの走行しかできず、フリー走行を終えることとなった。不安を抱えての予選となったEpson Nakajima Racingだったが、15時20分にGT500クラスのQ1開始時刻を迎える。残り時間が7分を切ったところでコースインをする予定だったが、バッテリーのトラブルが出てしまい、ピットで時間をロスしてしまう。残り時間2分半を切った頃に、やっと大祐がコースインし、アタックを開始する。万全ではなかったものの、フリー走行でのいい手応えを頼りに1周のみの懸命のアタックを見せ、1分25秒998のタイムで8番手に滑り込み、今季初のQ2進出を果たした。
そのQ2はベルトラン・バゲットが担当。フリー走行でのトラブルにより周回をしていないバゲットは、8分を切った頃にコースイン。チェックをしたのちいよいよアタックに入ると、バゲットは落ち着いて1周をうまくまとめ、1分25秒873で予選5番手となった。
チームディレクター 本間 勝久コメント
「まだまだ改善しなければならないところは多々ありますが、ひとまずドライバーが頑張ってくれて5番手で予選を終えることができました。明日はこれを無駄にしないよう、確実にチェッカーを受けられるよう頑張ります。」
中嶋 大祐選手コメント
「僕はQ1を担当したのですが、スタート直前に外部バッテリーにトラブルが出た影響でなかなかエンジンを始動することが出来ませんでした。結局コースに出ることが出来たのはQ1終了の直前で、1周しか計測できない状況でしたがタイヤのパフォーマンスがとても高かったおかげもあり、なんとか8番手のタイムを記録することが出来ました。昨年同様このサーキットでのダンロップタイヤのパフォーマンスは非常に高く、武器になりました。バゲット選手もぶっつけ本番ながらQ2で頑張って5番手グリッドを獲得してくれたので、明日は表彰台を目指して頑張りたいと思っています。」
ベルトラン・バゲット選手コメント
「Quite a difficult day for us with a good ending. Daisuke did a great job qualifying the car into Q2 with only one lap which allowed me to do my first laps of the day. I had to discover the car and the track in qualy as I couldn't do any lap in the morning. I took it very easy in my first lap as I thought the tyres would be better later in the run but it was not the case. At the end it's still a good 5th position for us but I think that if we didn't have all our problems we could have a go for pole position. Anyway the race is long tomorrow and the starting position doesn't matter so much… Let'shope our car is quick tomorrow as well.」
「今日の走行も難しいものになってしまいましたが、Q1ではダイスケ選手が頑張ってくれて、Q2に進出することができました。僕も今回の走行では1周目からとてもいい感触を得ることができました。決勝レースは長いですし、スターティンググリッドの位置もいいので、問題はないと思います。少しでもいいリザルトをこのタイのサーキットで残したいですね。」
日付:2015年6月21日(日)
天候:晴れ
決勝結果:11位(リタイア)
スピンを喫しプッシュを続けるも、リタイアに終わる
波乱の予選日を経て迎えた決勝日。なんとか5番グリッドを獲得したEpson Nakajima Racingは、午前中に行なわれたフリー走行でも決勝に向けた確認を繰り返しながら好調をキープ。2人のドライバーが安定したタイムを刻みながら30分の走行を終えた。
猛暑の中、グリッドウォークを終え、いよいよ15時にレーススタート。スタートを担当したのはベルトラン・バゲット。バゲットは無難にスタートをこなし、オープニングラップを終え、2周目に入るところで1台をオーバーテイク、4番手に。順調な滑り出しに見えたが、5周目に3番手を争うバトルでスピンを喫し、一気に13番手まで順位を落とす。バゲットは諦めることなく、プッシュを続け、上位と遜色ないタイムで周回を重ね、挽回を図る。21周目に12番手、25周目には前のマシンにペナルティが課せられ11番手と、ペースを保ちながらも確実に前を追い詰めていく。30周目にピットインを行ない、ドライバーを中嶋大祐に交代、給油とタイヤ交換をして、コースに復帰する。代わった大祐はアウトラップから安定した走りで懸命に前を追いかけていく。GT500クラスの全車がピットインを終えた38周目頃には10番手を走行。大祐はタイヤに気を遣いながらも、集中した走りで周回をこなしていく。44周目に他車のアクシデントにより、順位を1つ上げて9番手に。順調に速いペースで周回を続けていたが、54周目に突然のエンジン不調という不運に見舞われ、マシンを止めることになってしまい、そこでレースを終えた。全体の結果としては11位の完走扱いとなったが、残り約10周というところでの悔しいリタイアとなった。
中嶋 大祐選手コメント
「序盤の接触が響いてポジションを大幅に落としてはいましたが、ペース自体はよく8位を走る車を追いかけることが出来ていました。しかし終盤にエンジンにトラブルが起きてしまい、リタイアとなりました。今回は十分に表彰台を狙えるだけのパフォーマンスがあったと思うので残念です。」
ベルトラン・バゲット選手コメント
「The car did feel really good this morning and felt really good as well during the race. I took a good start and could overtake car 6 at the end of the first lap to be P4. After that I came back on car 36. I was a lot quicker than him through corner 4 and I tried to pass him at the braking of turn 5. Unfortunately he closed the door when I was already next to him and I couldn't avoid the contact. The car spun and I lost a lot of time to put it back on track. The pace after that was really good and I think we could easily run P2 or P3 without that contact. Unfortunately the engine broke when we were running P9. It's a bad end of weekend for us as we had good pace through the whole weekend. The team did a amazing job and we'll try to keep the same pace for next weekend at Fuji.」
「朝のフリー走行ではとてもいい感じで走れていました。そして、決勝でもいいスタートを切ることができ、4番手にまで上がることができましたが、他車との接触でポジションを大きく落とすことになってしまいました。接触の後も速く走ることができていたのですが、残念ながらエンジントラブルに見舞われ、リタイアすることになってしまいました。チームは素晴らしい仕事をしてくれましたし、次の富士でも頑張りたいと思います。」
総監督 中嶋 悟コメント
「慌ただしい予選から始まり、レースでもなかなかうまくいかない結末となってしまいました。いろいろなアクシデントがあった中で、ドライバーが2人ともいい仕事をしてくれていたのに本当に残念です。チームはまだまだ改善しなければならないところがあるので、問題点を洗い出し、しっかりと次戦に向けて動いていきたいと思います。
遠いタイの地へ向けて、たくさんのご声援をいただき、誠に有難うございました。次戦は今季2度目の富士スピードウェイでの戦いとなりますが、前戦で得たことを活かして、皆様にいいレースをお見せできるよう頑張ります。」
※次回のレースは8月8日・9日の富士スピードウェイとなります。