シリーズ名:2002年全日本F3選手権 第9戦・第10戦
大 会 名:第7戦/第8戦 ツインリンクもてぎ(全長:4.801379km)
距   離:第7戦 4.801379km×14周=67.219306km
     :第8戦 4.801379km×20周=96.02758km
天   候:6月8日(土)晴れ 路面:ドライ
     :6月9日(日)晴れ 路面:ドライ
観   衆:6月8日4500人
     :6月9日1万500人(主催者発表)

#64佐藤選手、思わぬ苦戦でバースデーレースを飾れず
表彰台にこそ上がったものの、前戦の美祢では思うような走りができなかったNAKAJIMA HONDAの#64佐藤晋也選手。
上位陣がつぶれての上位進出でポイント獲得は果たしたものの、マシンバランスに苦しみ決して満足の行く状況ではなかった。
しかし、今回の舞台となったツインリンクもてぎはFドリーム出身の#64佐藤選手にとっては、鈴鹿同様ホームコースともいうべき走りこんだサーキットだ。
シリーズもついに折り返し地点となる第9戦/第10戦を迎えることとなり、目標でもあるマカオGP出場権獲得のためにも、前戦で失った流れをなんとかここで取り戻したい一戦となった。さらに、6月8日は#64佐藤選手にとって22歳となる誕生日にあたり、バースデーレースでの健闘に期待が掛かった。
しかし、前日の練習走行では13台中8番手と、やはり思うような走りができない。気を取り直して臨んだ予選1回目、#64佐藤選手はセッション開始早々にコースイン、アタックに入ると1分53秒、1分51秒……、とタイムアップ。チェッカーフラッグを受けた最後の7周目に1分50秒779をマーク、なんとか予選5番手に踏みとどまる。
だが、やはりリヤの不安定感などがあり、決して満足の行く状況ではない。インターバルの間にリヤの車高変更など対策を施したチームは、#64佐藤選手を予選2回目のコースに送り出す。
クールダウンを挟みつつ、状況を見てアタックを敢行する#64佐藤選手だが、症状はあまり改善せずタイムは1分50秒520と向上したものの、ライバル達はさらにタイムアップを果たしており予選順位は7番手と下がってしまう。この結果、第9戦の予選上位はポールに#1小暮卓史選手、2位に#7パオロ・モンティン選手、3位に#11星野一樹選手、4位に#3マチュー・ザンガレリ選手、5位に#64佐藤選手、6位に#12富澤勝選手。また、第10戦ではポールに#7モンティン選手、2位に#1小暮選手、3位に星野選手、4位に#8横溝直輝選手、5位に#3ザンガレリ選手、6位に37平中克幸選手となった。
 予選時に#64佐藤選手の走りをコースサイドで見守った中嶋悟監督のアドバイスもあって、セッティングを変えて臨んだ決勝レース。第9戦は天候に恵まれ、かなり気温も上昇した土曜日の午後1時58分にスタートした。5番グリッドからスタートの#64佐藤選手だったが、直前の3番グリッドの#11星野選手がストールしたためにその影響から#12富澤選手の先行を許してしまい、5番手でレース序盤を戦うことに。
 しかし、前を行く#12富澤選手を追う#64佐藤選手の背後に、#37平中選手が猛烈なプレッシャーを掛けてくる。コンマ数秒差でこの猛攻をしのいでいた#64佐藤選手だが、7周目のヘアピンコーナー進入でのシフトダウンの際にギヤが入らず、アウトに大きくはらんでしまったところを突かれ、#37平中選手に5番手を奪われてしまう。抜きにくいコースということもあり、少しでも早いポジション挽回を狙った#64佐藤選手は、いったんはかわされた#37平中選手の背後にすぐさまテール・トゥ・ノーズの状態に迫り、ダウンヒルストレート直後の90度コーナー進入で思い切ってインを突いた。
ところが、ラインを外して汚れた路面に足を取られた#64佐藤選手は、オーバースピードも手伝って止まり切れずコースアウト。
残念ながらグラベルでレースを終えることとなってしまった。なおこの第9戦では#1小暮選手が優勝。2位に#3ザンガレリ選手、3位に#7モンティン選手という顔ぶれが表彰台に立った。
 残念な結果となってしまった第9戦だが、やはりマシンバランスの好転は見られなかったということで、チームではセッティングを大きく見直して日曜日の第10戦を迎えた。
 午前11時03分にスタートが切られた第10戦だったが、7番手スタートの#64佐藤選手は今ひとつスタートが決まらず、大きくポジションダウン。
1周目を10番手で終える。しかし、さらに背後には#36片岡龍也選手が肉迫しており、2周目の1コーナーで先行されてしまい11位まで後退することに。これまでの#64佐藤選手であれば、大きく遅れを取っても猛然と追い上げを開始するところだが、残念ながらセッティング変更も奏効せずマシンが言うことを聞いてくれない。
51秒台で走行する上位陣のペースに遠く及ばない52〜53秒台で走る#64佐藤選手は、後続の#18中村裕史選手や#5西村秀樹選手は抑えたものの、結局そのまま11番手でフィニッシュ。
なんとも悔しい結果となってしまった。
この第10戦は、優勝は#1小暮選手で、2位に#11星野選手、3位に#37平中選手というトップ3の結果に終わっている。

● NAKAJIMA HONDA総監督中嶋悟のコメント
#64佐藤選手とチームにとっては、今季初めてのノーポイントに終わった今回のツインリンクもてぎラウンド。
一刻も早くマシンバランスの回復と現状の問題点の洗い出しをして、次戦の鈴鹿東スペシャルコースでの第11戦/第12戦に臨みます。
※次戦は、7月6日(土)−7月7日(日)、鈴鹿サーキット東コースで開催されます。



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