シリーズ名:2002年全日本F3選手権 第7戦・第8戦
大 会 名:第7戦/第8戦 セントラルパークMINEサーキット(全長:3.33km)
距   離:第7戦 3.33km×20周=66.6km
     :第8戦 3.33km×28周=93.24km
天   候:5月18日(土)晴れ 路面:ドライ
     :5月19日(日)曇り 路面:ドライ
観   衆:5月18日9500人
 :5月19日2万9900人(主催者発表)
#64佐藤選手、苦しみながらも再び3位表彰台獲得
 前戦の富士では自身初のラップリーダーを記録したものの、残念ながら勝利には一歩届かなかったNAKAJIMA HONDAの#64佐藤晋也選手。
今回の舞台となる美祢では、オフシーズン中にテスト走行を行なっていたため、チームは事前の合同テストへの参加を見送り、レースウィークに久々の美祢走行となった。
テスト時とは大きくコンディションが異なることもあり、金曜の練習走行では6〜7番手にとどまった#64佐藤選手だったが、ここまで必ず1大会に1戦は表彰台に立つという結果を残しているだけに、予選2回と第7戦決勝が行なわれる土曜日には、今回も、という期待が掛かった。
 午前10時45分から行なわれた第7戦予選では、天候は晴れたものの、やや前日より気温が上昇したためか前日の練習走行時と比べると、全車タイムが伸び悩むこととなった。
セッション開始早々にコースインした#64佐藤選手だったが、上位陣が1分24秒台に突入したのに対し、#64佐藤選手は5周目に1分25秒081、7周目に1分25秒052となかなか思うようなタイムにつながらない。
コンディションの変化のせいかオーバーステアに見舞われ、思うようなマシンバランスが得られていなかったのだ。結局この1分25秒052がベストタイムとなり第7戦予選は5位となった。
続く第8戦予選に向け、インターバルの間にオーバーステア対策としてチームではフロントの車高を調整、#64 佐藤選手をコースに送り出す。
第8戦予選での#64佐藤選手はコースイン早々から、偶然にも#1小暮卓史選手の直後を走行。セッティング変更によってオーバーステアがやや軽減されたことに加え、うまくスリップストリームをもらう形で2周目から1分24秒730をマークし3番手に つける。
続く3周目には1分23秒931にタイムアップ、いったん2番手に浮上するも、#7パオロ・モンティン選手に僅差で逆転され、結果的に第8戦予選を3番手で終えることとなった。
 最終的な予選結果上位は、第7戦は、ポールに#7モンティン選手、2位に#37平中克幸選手、3位に#3マチュー・ザンガレリ選手、4位に#1小暮選手、5位に#64佐藤選手、6位に片岡龍也選手。一方第8戦は、ポールに#1小暮選手、2位に#7モンティン選手。3位に#64佐藤選手、4位に#37平中選手、5位に#36片岡選手、6位に#3ザンガレリ選手となった。
土曜午後、20周で行われた第7戦。5番グリッドからスタートの#64佐藤選手は、スタートダッシュは今ひとつでポジションキープのまま1コーナーへ向かう。
しかし、3番手を争う#1小暮選手と#37平中選手が接触、#37平中選手がスピンしたため目前でマルチクラッシュが発生、一気に4台のマシンが姿を消すこととなった。やや出遅れたことが幸いしたか、このアクシデントを逃れた#64佐藤選手は4番手でレースを開始。
5周終了時にセーフティーカーが明け再スタートとなったが、トップの#7モンティン選手、#3ザンガレリ選手、#1小暮選手が徐々にペースを上げ1分25秒台に突入するものの、#64佐藤選手はまたもオーバーステア傾向が強く、どうしてもペースが上げられない。
後方から#8横溝直輝選手、#36片岡選手が迫り、ついに15周目にその差は1秒を切ってしまう。厳しい状況となった#64佐藤選手だったが、抜きどころの少ない美祢のコースでのキーポイントとなる最終コーナーで、立ち上がり重視の走りを心がけ、なんとかポジションを守ることに成功。
3位を走行していた#3ザンガレリ選手にフライングスタートのペナルティーが下されたため、トップからは大きく離
されてしまったものの、幸運にも3位表彰台を獲得することとなった。
 3位となったものの、マシンバランスに苦しむ#64佐藤選手に、チームではレース後入念なミーティングを行ない、サスペンション周りに変更を加え第8戦を迎えた。
 無難なスタートを切った#64佐藤選手だが、これを上回る猛ダッシュを見せた#36片岡選手に先行され1コーナーでは4番手。ところが、前日よりもさらに気温が上昇し、路面温度が高くなったためか、#64佐藤選手は一転してアンダーステアに見舞われ、ペースが上がらない。
3周目の1コーナーではスリップから抜け出した#37平中選手にかわされ、5番手に下がると、9周目にはさらに#3ザンガレリ選手にも同じく1コーナーで抜かれてしまい6位に。
その直後から#33吉本大樹選手、#11星野一樹選手らが#64佐藤選手の背後につけ、またも厳しい状況となった#64佐藤選手だが、その後は防戦一方となりながらもなんとかポジションを死守、6位でフィニッシュした。 結果的に今回の美祢ラウンドでは、3位&6位とポイント上はまずまずの結果であったことは確かだが、その内容は今季これまででもっとも苦しいものであった。
● NAKAJIMA HONDA総監督中嶋悟のコメント
事前テストを見送ってのレースウィーク突入ということで、ライバル陣営より不利な状況があった感は否めないが、今回のレースウィークでのコンディション変化にセッティングの面で今ひとつ対応できなかった原因がどこにあるのか、次戦までのインターバルにチームとしても態勢を立て直したい。
次戦は佐藤選手がFD時代に走り慣れたツインリンクもてぎであるだけに、連続表彰台フィニッシュを期待したい
※次戦は6月8〜9日、栃木県ツインリンクもてぎで開催されます



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