●2001年全日本F3選手権
●第11戦 鈴鹿サーキット東スペシャルコース
●2.78333km×33周=91.84989km
●予選:6月30日 雨のちくもり
●決勝:7月1日 晴れ
●観衆:2万8000人(主催者発表)
我慢の走りで#64佐藤晋也選手は6位完走、6ポイントを獲得!
 表彰台を獲得した筑波での第4戦以降、富士ではノーポイント、美祢では10位&8位、もてぎでは7位とじりじりとポジションを上げてはいるものの、不満の残る戦いが続いているNAKAJIMA HONDAの#64佐藤晋也選手。
折り返しとなる10戦を終了し、今回の鈴鹿からシリーズは後半戦に突入する。
ここまでのランキングは9位と苦戦しているだけに、体制を立て直し新たなスタートが期待された。
 今回の鈴鹿戦は、スプーン、130Rを使用するフルコースではなく、全長2.78333kmという東スペシャルコースが舞台。
また、こうした舞台の性格上、今回は今季最初で最後の2レース制ではない1戦のみの開催となっており、事前テストができない難しさに加え、これまでとはやや違ったレースウィークの組み立てとリズムが求められることが予想された。
 金曜日に走行を開始したチームと#64佐藤選手は、午前中のセッションでは上位のポジションにつけたものの、午後はコースアウトで傷めたマシンの修復のため、あまり走りこむことはできなかったが、まずまずの手ごたえを残し、土曜日からの公式セッションに臨んだ。
 土曜は朝方から雨模様。午前10時30分から開始された公式練習も小雨混じりのコンディション。
レインタイヤでコースインした#64佐藤選手はトップの#1ブノア・トレルイエ選手とはタイム差があったものの、4番手と好発進。午後の公式予選セッションに期待が集まった。
 午後3時20分からの公式予選は30分間。
開始直後からコースインした#64佐藤選手だが、オーバーステアに苦しんで早々にピットイン。
ウイングを再調整して再度コースへ向かう。マシンバランスが向上したのを確認後、再度ピットインしてニュータイヤを履き、アタックに入った。
しかし、超ショートコースではクリアラップも難しく、なかなかタイムをまとめられない。
セッション半ばには1分03秒760を皮切りに、03秒751、03秒724とタイムを削っていったものの、結局最終的には6番手のポジションにとどまる。ポールポジションの#0パオロ・モンティン選手からはわずかに0.5秒差、4人の外国勢がトップ4を独占し日本人としては2番手であった。
 日曜に行われた第11戦は一転してうす曇から晴天と、暑いコンディション。
33周の厳しい戦いとなったが、抜きどころの極端に少ないコースだけにスタートが注目された。
グリーンランプが点灯し、全車がスタート。
#64佐藤選手は好スタートを切って前車をパスしにかかるが、4番グリッドの#17ピーター・サンドバーグ選手に阻まれ、ラインを変えるも行き場を失ったため、残念ながら逆にポジションを落とす結果となってしまった。
 1周目を7位で終えた#64佐藤選手は、なんとか前を行く#12井出有治選手をかわそうとするが、抜きどころもなくチャンスが訪れない。
2周目にショートカット部分で4番手を走っていた#17サンドバーグ選手がオーバーランして脱落し、6位に復帰したもののなかなかポジションアップができない。
4位の#3ジェレミー・デュフォア選手から、#64佐藤選手の背後につける#2柳田真孝選手まで4台のマシンがコンマ数秒から1秒間隔で数珠繋ぎとなって周回を重ねるが、それぞれが拮抗しており、差を詰めれば周回後れが現れたりするなどしてまた差が開く、という状況の繰り返し。まさに我慢の戦いに。
 しかし、結局最後まで#12井出選手を追うもチャンスはなく、そのままのポジションでフィニッシュ。
#64佐藤選手は6位6ポイントを獲得した。
● NAKAJIMA HONDA総監督中嶋悟のコメント
「決して今回の結果に満足をしていませんが、少しずつ成長の跡を見せてくれました。これからシーズンは後半戦に突入します。チーム一丸となり更なる飛躍を目指します。」
※次戦は、7月28日〜29日、宮城県スポーツランドSUGOで開催されます。



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