|
|
●2001年全日本F3選手権
●第3戦/第4戦 筑波サーキット ●2.045km×32周(第3戦) ●2.045km×45周(第4戦) ●予選:4月7日 晴れ ●決勝:4月8日 晴れのち曇り ●観衆:1万3300人(主催者発表) |
|
#64佐藤晋也選手、今季日本人ドライバー初となる3位
表彰台を獲得!!!
|
|
鈴鹿サーキットで行われた第1戦/第2戦の開幕ラウンドでは、7位
/9位となったNAKAJIMA HONDAの#64佐藤晋也選手。昨年の最終戦で4位に食い込み、走りなれた鈴鹿サーキットが舞台であり事前の練習走行でも好感触をつかんでいただけに、納得の行かない結果
となってしまったが、今回の第3戦/第4戦は筑波サーキットでの開催。 #64佐藤選手にとっては未経験であると同時に、事前のテストもなく、ぶっつけ本番に近い状況となったが、チーム、ドライバーともに気を引き締めて木曜日から始まった練習走行に臨み、まずまずの手応えをつかんで土曜日を迎えることとなった。 前回のレポートでも触れたように、今回の筑波も2レース制での開催のため、土曜日の午前に20分のインターバルを挟んで15分間の予選セッションが2回行われることとなったが、その予選1回目は2度にわたって赤旗中断されるなど、難しいアタックを強いられたこともあり、#64佐藤選手はあせりからコーナー進入でやや突っ込みすぎたのか、ラストラップでなんとか52秒632をマークして7番手に滑り込むのが精一杯。 しかし、落ち着いて続くセッションに向けてマシンを調整した結果、予選2回目では52秒249にタイムアップし一気に3番グリッドを手に入れることに成功した。 迎えた土曜午後の第3戦は32周での開催。スタートで大きく出遅れてしまった#64佐藤選手だったが、第1ヘアピンでクラッシュがあり、その結果 赤旗となりレースは仕切り直しに。抜き難い筑波での致命的なミスが帳消しとなり、#64佐藤選手にとっては幸運な展開。 2度目のスタートではきっちりスタートを切って7番手でレースを開始する。 しかし、2周目に#12井出有治、#33小暮卓史両選手に先行を許してしまい苦しい立ち上がりとなった。 抜きどころの少ないコースとあって、膠着状態が続き、このままレースも終了かと思われた30周目の第2ヘアピン立ち上がりで#33小暮選手がバランスを崩したため、テールtoノーズで直後を走行していた#64佐藤選手は避け切れずに接触、#33小暮選手はスピンを喫してしまう。 #64佐藤選手はそのまま走行を続けたものの、スピンした#33小暮選手と後続車両が接触、多重クラッシュが発生したため、レースは赤旗中断。 30周を終了した時点でレースは成立し、#64佐藤選手は結局8位となった。 明けて日曜日。午後2時04分に第4戦のスタートが切られた。45周の長丁場ながら、オーバーテイクの極端に難しいレイアウトだけに、3番グリッドという好位 置からのスタートは上位入賞への期待を抱かせるには十分だった。 グリーンランプが点灯、好スタートを切った#64佐藤選手は、並びかけてきた#0パオロ・モンティン選手を抑えて1コーナーをクリア、先行する#1ブノア・トレルイエ選手、#3ジェレミー・デュフォア選手の2台を追う。 しかし上位2台のペースは速く、じりじりと離される#64佐藤選手は、逆に各コーナーの進入でタイヤをロックさせながら差を詰める#0モンティン選手の猛攻を受けてしまう。 だが、ミラーで背後に迫る#0モンティン選手の動きを分析、冷静に自分の走りに徹したことで、優勝経験のある#0モンティン選手を45周渡って抑えきり、見事3位 初表彰台を獲得することとなった。 鈴鹿での開幕ラウンドと前日の第3戦までは表彰台はすべて外国人勢に独占されていたため、#64佐藤選手の初表彰台は今季日本人ドライバーとしても初となる堂々の快挙であった。 ついに納得のいくレース運びを見せることができた#64佐藤選手だが、レースの翌週には次戦の舞台富士スピードウェイでの合同テストが予定されており、ここでの仕上がり具合が次のレースウィークに大きく影響してくるだけに、好成績を喜んでいるひまもない。 表彰台獲得というひとつの目標はクリアしたチームと#64佐藤選手ではあるが、今回逃げられてしまった上位 の2台とのギャップを縮めて、さらなる上位を狙うという新たな課題が目前に提示されることとなったといえるだろう。 |
|
●NAKAJIMA HONDA佐藤浩二のコメント 「予選での速さ、決勝のスタートなど、収穫の多い週末でした。しかしトップ争いを演じる為の課題を見つけたことも確かです。これらの課題に向けチーム一丸となり、これからのシリーズを戦っていきます。」 |
|
※次戦は、5月2日(水)〜3日(木)、静岡県富士スピードウェイで開催されます。 |