●2001年全日本F3選手権
●第16/17戦 TIサーキット英田
●3.703km×18周(第16戦)、×25周(第17戦)
●予選:9月8日 晴れ
●決勝:9月9日 晴れ
●観衆:3万4700人(主催者発表)
#64佐藤選手、波乱のレースで粘走を見せ4位、6位と連続でポイントを獲得!

 前戦の仙台ラウンドでは、スタート直後に起こった他車同士のアクシデントをかいくぐって入賞を果たしたNAKAJIMA HONDAの#64佐藤晋也選手。
次なる舞台となった今回のTIサーキット英田は、初走行となるサーキットであった。
 今にも雨が降り出しそうな曇天下ながらも、運良く予選はドライで行われた。
15分間で行われる第16戦の予選で、#64佐藤選手は、開始5分ほどでコースイン。
いったんはタイミングボードの2番手に躍り出るも、結果的には1分30秒981で6番手にとどまる。
続く第17戦の予選でも上位陣のコースインと同様、開始5分でアタックに向かうが、タイムアップは果たしたものの1分30秒696で7番手となった。
あとコンマ3〜4秒縮められれば2列目グリッドには届く状況だっただけに、あともうひと息、といったところか。
 雲の切れ間も増え、雨のおそれはなくなったようだったが、一転して蒸し暑いコンディションとなった午後4時18分、第16戦のスタートが切られた。
まずまずのスタートを切った#64佐藤選手は、1コーナーでは#17ピーター・サンドバーグ選手と#3ジェレミー・デュフォア選手が目の前でからみ、#3デュフォア選手がスピンを喫するというアクシデントがあったが、これを避けて1周目から4位という好位置でホームストレートに戻ってくる。

しかし、序盤は前を行く#7山本左近選手のペースにはついていけず後続の#12井出有治選手、#17サンドバーグ選手からのプレッシャーにさらされる#64佐藤選手。しかし、中盤以降はペースも上がり、逆に#12井出選手以下のペースが落ちて楽な展開となったが、開いていたギャップは埋められず結局そのまま4位でフィニッシュとなった。
 翌日の第17戦は午前11時08分からのスタートとなった。
前日はまずまずのスタートを切った#64佐藤選手だったが、この日はスタートの加速に失敗、1コーナーまでに#33小暮卓史選手や#2柳田真孝選手らの先行を許し、さらには#16吉本大樹選手にもインを刺されそうになる。
そして1コーナーのブレーキングで#64佐藤選手と#2柳田選手が接触してしまい、その#2柳田選手が#33小暮選手に接触、さらにアウト側にいた#12井出選手など数台がコースアウトする大きなアクシデントとなってしまった。
レースに復帰はしたものの、当然#64佐藤選手もこれによって大きくポジションを落として1周目は15番手。そこから追い上げを開始した#64佐藤選手は、3周目には13番手、6周目には11番手に浮上すると、9周目にはついに9位、ポイント圏内に到達した。
#64佐藤選手は11周目に#6小川貴裕選手をかわしてさらに8位にポジションをアップさせると、5秒あった#18蜜山祥吾選手との差をじりじり詰め、残り5周でついに1秒差に追いつくと、22周目にはこれを攻略し7位に。
さらに前を行く#17サンドバーグ選手を追った#64佐藤選手だったが、残念ながら残り周回数も足りずそのまま7位でチェッカーとなった。しかしレース後、4位で完走した#3デュフォア選手に対しレース中の危険行為でペナルティーが与えられたため、#64佐藤選手は繰り上がっての6位入賞ということとなった。
前戦で今季のタイトルも決まり、長かった2001年シーズンの全日本F3選手権も、いよいよ次戦10月20〜21日のもてぎで最終戦を迎える。
FD育ちの#64佐藤選手にとっては準ホームコースともいえるもてぎが舞台だけに、最後の2レースに悔いの残らぬようなアグレッシブな走りを期待したいところだ。

● NAKAJIMA HONDA総監督中嶋悟のコメント
「4位と6位という成績は悪くはないのですが、満足できる成績でもありません。
随所に光る所もありますが、まだ課題もあります。最終戦のもてぎは、佐藤選手がフォーミュラ・ドリーム時代から慣れ親しんだサーキットです。
今年1年の総決算を見せてもらいたいと思います。」
※次戦最終戦は、10月20日〜21日、栃木県ツインリンクもてぎで開催されます。



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