●2001年全日本F3選手権
●第12/13戦 スポーツランドSUGO
●3.704256km×18周(第12戦)、×25周(第13戦)
●予選:7月28日 くもり
●決勝:7月29日 くもり
●観衆:3万5600人(主催者発表)
#64佐藤晋也選手、第12戦では日本人ドライバーとして最上位4位入賞!!!
地元の菅生ラウンドで2戦連続のポイントゲットに成功!
 6位入賞を果たしたものの、抜きどころがないことも災いし今ひとつ納得のいかないレースとなった第11戦の鈴鹿から3週間、NAKAJIMA HONDAの#64佐藤晋也選手にとっては地元開催といえる、みちのく菅生での第12戦/第13戦。
既にシリーズは折り返し地点を過ぎ、残すは今大会を含めて4ラウンドのみとなり、ここまで32ポイントを獲得するにとどまっているチームと#64佐藤選手にとっては、今後は1戦たりとも失敗の許されないレースが最終戦まで続くこととなる。
 曇天下で行われたこの土曜朝の予選セッションは10時20分からスタート。
15分間の第12戦予選での#64佐藤選手はラストラップとなる8周目にベストの1分20秒859をマークして5番手というまずまずのグリッドを確保、続く第13戦予選にも期待が掛かった。
セッション開始2分ほどでコースインした#64佐藤選手だが、ここでまず1周目のアタックで1分20秒553というタイムを刻んだものの、続くアタック2周目の4コーナーで思わぬスピンを喫し、グラベルにはまってしまう。これが原因となって赤旗が出されたため、#64佐藤選手は残り4分間として再開されたセッション終盤をピットで過ごさねばならず、不本意な7番グリッドに終わる。
 しかし、ドライビングミスが原因とはいえ不運に見舞われる形となった#64佐藤選手だが、土曜午後2時30分にスタートとなった第12戦では、一転してラッキーな展開に恵まれる。
 5番グリッドからスタートを切ったものの、好ダッシュを見せた予選6位の#17ピーター・サンドバーグ選手に先行され、残念ながらひとつ順位を落とし6番手でレースを開始した#64佐藤選手。まずは直前でバトルを展開する#7山本左近選手と#17サンドバーグ選手の出方を伺う。僅差で競り合う両選手の背後でチャンスを待っていた#64佐藤選手に幸運が訪れたのは6周目。
1〜2コーナー間で#17サンドバーグ選手と#7山本選手が、接触し一気に2台がダメージを受けてスローダウン、労せずして#64佐藤選手は4位に上がる。この時点で既にトップを争う外国人勢3台は8秒以上先行している状況で、#64佐藤選手は背後につける#12井出有治選手との争いという展開になる。
しかし、最後まで気を抜かず冷静な走りを見せた#64佐藤選手はそのまま4位でチェッカー、10ポイントを獲得することとなった。
 朝方は小雨も降り、いっそう肌寒いコンディションとなった日曜日の第13戦。
スタートは午後1時9分に切られた。しかし、7番グリッドからのジャンプアップが期待された#64佐藤選手は、スタートに失敗しふたつポジションを落として9番手で1コーナーへ。昨日の第12戦よりもレース距離も長いとあって、目前で競り合う#12井出選手と#33小暮卓史選手の状況を見ていた#64佐藤選手だが、昨日同様4周目に1コーナー先で競り合っていた#8田崎紀彦選手がコースアウトしたために8番手に浮上する幸運。
ところが好事魔多し、続く5周目の1コーナーで抜きに掛かった#33小暮選手と接触、再スタートは果たしたもののスピンを喫して14番手になってしまった。
 レース序盤でのポジションダウンは大きな痛手となったが、ここからあきらめずに前を追った#64佐藤選手は、じりじりとポジションを戻していく。
9周目に13位、10周目に12位、11周目に11位……と、追撃の手を緩めない。15周目にはついにポイント圏内の10位に入ると、18周目には9位に。しかし、ここで目前を走行する#2柳田真孝選手は昨年のFDでのライバルとあって、ペースに上まわる#64佐藤選手をブロック、オーバーテイクのチャンスを与えてくれない。
幾度となく1コーナーで並びかける#64佐藤選手だが、その度にイン側を守られてなかなか攻略できないまま、ついに最終ラップを迎えることとなる。
 しかし、ラストチャンスの最終コーナーの上り勾配でうまくスリップにつけた#64佐藤選手は、坂を登り切ったラストの100メートルで鋭く#2柳田選手のインを突き、チェッカー直前の逆転を見せて8位フィニッシュという劇的な幕切れとなった。
 今回の菅生ラウンドは、2週間前に行われた事前テストでも好調だっただけに好結果が期待されていた。
さらに#64佐藤選手にとって地元開催でもあり、注目が集まった一戦となったわけだが、表彰台に立った筑波ラウンドの15ポイントに次ぐ菅生ラウンドでの13ポイント獲得はまずまずの成果といえるだろう。
● NAKAJIMA HONDA総監督中嶋悟のコメント
「まずまずの結果を残すことが出来ましたが、期待通りではありません。課題もあります。これらの課題克服に向けて残りのシリーズ、チーム一丸となりベストを尽くします。」
※次戦は、8月25日〜26日、宮城県仙台ハイランドで開催されます。



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