シリーズ名:2001年全日本GT選手権(JGTC)スペシャルステージ
大会名:2001 JAPAN GT RACE MALAYSIAN ROUND
距離:5.543km×54周
予選:6月23日 晴れ
決勝:6月24日 晴れ・観衆:4万7500人(主催者発表)

Mobil 1 NSX、3位でチェッカーフラッグを受けるも、ペナルティーで8位に…。
6月23〜24日、全日本GT選手権のスペシャルステージとして、2001 JAPAN GT RACE MALAYSIAN ROUNDが開催された。
開催サーキットは、昨年と同様、マレーシアのセパンF1サーキット。
F1も開催される近代的なサーキットである。
よって今年も、選手権同様に熱いバトルが繰り広げられた。
レースのスケジュールは、土曜の予選日にフリー走行が行われること意外は同じで、金曜日に練習走行が行われ、土曜日には2回の予選が行われる。
ただし、今回だけの特別ルールとして、予選の上位3台には、決勝レースにおいて1位50kg、2位30kg、3位20kgのハンディウェイトが課せられることとなった。
Mobil 1 NAKAJIMA RACINGは、選手権レースと同様に、ドミニク・シュワガー選手と松田次生選手でこのマレーシアラウンドを戦った。
金曜日の練習走行では、昨年このセパンサーキットで、3位表彰台を獲得したドミニク・シュワガー選手が中心となって、車のセットアップを進めた。
また今回、セパンサーキットは初走行となる松田選手も積極的に周回を重ね、順調な仕上がりを見せており、予選に期待が膨らんだ。
そして翌日、フリー走行を終えて公式予選1回目、今回アタッカーを務めたのはシュワガー選手。
2’00.993で8番手タイム。松田選手に交代し、予選通過基準タイムを叩き出す。
納得のいくアタックが出来なかったシュワガー選手ではあったが、予選2回でのジャンプアップを目指して、車のバランスを見直した。
今年はいくつかのサポートレースも同時開催されており、それらの予選を挟んで予選2回目が行われた。
ここでアタッカーのシュワガー選手は、1回目のタイムを1秒以上上回る1’59.954のタイムを叩き出し、5番グリッドを獲得。
今回の特別ルールである予選上位3台にハンディウェイトが課せられることを考えるとまずまずのグリッドを獲得。明日の決勝に向けて万全のポジションからのスタートとなった。
 明けて決勝日。朝一番のフリー走行で、Mobil 1 NSXは3番手タイムを叩き出し、決勝に向けての順調な仕上がりを見せていた
。レース前にはドライバーズパレードが行われ、スタート進行が始まる頃には、4万人以上の観客がサーキットに詰め掛け、いよいよスタートの時が近づいた。
今回スタートドライバーを務めるのは、シュワガー選手。
鋭いスタートを決めて、1コーナーで先行する車両をパスし、4番手でコントロールラインに戻ってくる。
その後トップグループを形成し周回を重ねていく。
そんな中、ブレーキの不調に見舞われたシュワガー選手は、ポジションを1つ落としてしまう。
そしてレースが中盤を迎えたところで、いよいよドライバー交代の時が近づいた。
チームは素早い作業でタイヤ交換と給油を終え、松田選手をコースへと送り出す。
6番手あたりで周回を重ねた松田選手は、自己ベストラップを叩き出しながら前走車のNSXを追走し、これを交わすことに成功する。そしてレース終盤、トラブルを抱える車両などもあり、4番手ポジションまで追い上げた松田選手は、更に猛プッシュを続け、3番手を走る#22のGT-Rに迫っていく。
そしてファイナルラップでこれを交わし、3番手でチェッカーフラッグを受けた。
しかしレース終了後、最終ラップの追い越しが、車両追い越し禁止の黄旗区間で行われたと判断されてしまい、ペナルティーとして1分間が加算され、レース結果は8位となってしまった。
●Mobil 1 NAKAJIMA RACING総監督 中嶋悟のコメント
「結果は残念なものとなってしまいましたが、練習、予選、決勝を通じて実りの多い週末だったと思います。今回得られたものを残りのシーズンに活かし、チーム一丸となり勝利を目指します。」
※次戦は、8月4日〜5日、静岡県富士スピードウェイで開催されます。


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