シリーズ名:2001年全日本GT選手権(JGTC)
大会名:第5戦・もてぎGTチャンピオンレース
距離:4.801km×63周
予選:9月15日 曇り・観衆:1万6000人(主催者発表)
決勝:9月16日 晴れ・観衆:4万4000人(  同  )

Mobil 1 NSX、ポールtoフィニッシュで今季初優勝!!!
逆転チャンピオンに望みを繋ぐ20ポイントをゲット!!!!!
 いくつかの台風が襲来し、朝夕の肌寒さが心地よくなってきた9月15〜16日、栃木県にあるツインリンクもてぎでは、2001年全日本GT選手権(JGTC)シリーズ第5戦となるもてぎGTチャンピオンレースが開催された。
当日は秋晴れと言うよりむしろ残暑。
厳しい陽射しの戻ってきたなか、4万4000人の観客は、手に汗握るスリリングなバトルに日がな興じていた。
シリーズのここまでの流れだが、開幕戦では3位入賞と、幸先の良い滑り出しを見せたものの、第2戦の富士ラウンドではセーフティカーのコースインと、ルーティンのピットインとのタイミングが合わず、また第3戦の菅生ラウンドは多車のアクシデントに巻き込まれるというハプニングで、ともに完走は果たしたもののノーポイントに終わってしまっていた。
だが前回の富士ラウンドでは6位入賞で6ポイントをゲット。上昇機運も見えてきたようだ った。
そんな中で行われる第5戦だけに、是が非でも上位入賞を目指したいところ。
7月 下旬の事前テストでも、まずまずの手応えを感じていたこともあって、チームは颯爽と サーキット入りすることになった。
走り始めとなった金曜日の公開練習からMobil 1 NSXは快調で、午前中のセッションでは3番手ながら午後のセッションではトップタイムをマークしている。
公式予選が行われた土曜日も、好調さは持続されており、午前中に行われた1回目のセッションではタイムアタッカーを務めるシュワガー選手が見事、1分47秒575のトップタイムをマーク。
コンビを組む松田選手もあっさりと49秒台をマーク、暫定のポールポジションを獲得。午後に行われる2回目のセッションで、更なるタイムアップを図るべく、インターバルではマシンセットが見直された。
だが、肝心なGT500クラスの専有時間帯で、シュワガー選手がアタックに入る直前に雨がパラついてしまい、タイム更新はならなかったものの他のNSX勢に1秒以上の大差をつけて、Mobil 1 NSXのポールポジションが決定した。
 相変わらずの盛況ぶりを見せたピットウォークが終わり、最後のサポートレースが終了すると、いよいよメーンイベントのGTレースのスタート進行が始まる。
気温/路面温度ともグングン上昇し、スタート直前にはそれぞれ30度/40度にも達し、ハードな戦いとなることは容易に予想された。
もちろんコースは、完全なドライコンディションだ。スターティングドライバーはシュワガー選手。
手慣れたローリングスタートを手際よくこなし、トップをキープしたまま周回を続ける。
後方からはA.コート選手がドライブするマクラーレンが懸命の追走を続けていたが、シュワガー選手は彼を引き離す力走ぶりだった。
だが、6周を終えたところでシュワガー選手が突然ピットイン。
実は後続グループにアクシデントがあり、コース上に散らばっていた壊れたパーツの破片を踏んでしまったために後輪がパンクしてしまったのだ。
予想外のハプニングにもピットのスタッフは慌てることもなく、素早くタイヤを交換し、最小限のタイムロスでシュワガー選手をレースに送り出す。
だがレース序盤と言うこともあり、再スタートしたシュワガー選手はGT500クラスの最後尾、17番手まで後退していた。
しかしここからがシュワガー選手の真骨頂。他を寄せ付けないハイペースで追い上げていき、次々とポジションをアップさせ、レースもほぼ半分の33周目には、上位陣がピットインしたこともあってトップに返り咲き、35周を終えて、ルーティンのピットイン。
代わってステアリングを握った松田選手は6番手で再スタートしていくき、彼もまたハイペースで上位陣を猛追した。
チームのファーステストラップを松田選手が叩き出し、そして何台かのマシンをパスしていく。
さらに、ハードなレース展開を力強く生き残り、60周目には三度目のトップに返り咲くことに成功した。
そして残る3ラップを着実に走りきった松田選手はトップでチェッカーを受け、嬉しい初優勝を飾ることになった。
今回の初優勝で20ポイントを加算した松田選手とシュワガー選手のコンビは、ランキング5位に進出し、チャンピオン争いに加わることとなった。
●Mobil 1 NAKAJIMA RACING総監督 中嶋悟のコメント
「やっと今季初優勝を果たすことが出来てほっとしています。今回のレースでは、車を完璧な状態の仕上げてくれたエンジニア、メカニックそしてその仕上がりに答えてくれたドミニク・シュワガー選手、松田次生選手、チームが一丸となって獲得した勝利だと思います。残り2レース、ランキングトップとの差は14ポイントですが、今回のレースのように最後の最後まで諦めず選手権を戦います。変わらぬご声援を宜しくお願い申し上げます。」
※次戦は、10月27日〜28日、三重県鈴鹿サーキットで開催されます。



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