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シリーズ名:2001年全日本GT選手権(JGTC) |
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Mobil 1 NSX、アクシデントに阻まれ14位完走
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岡山県のTIサーキット英田、静岡県の富士スピードウェイ、と北上してきた2001年全日本GT選手権(JGTC)。 より色濃くなった新緑を抜けて、さわやかな風が吹き渡った5月26〜27日には、スポーツランド菅生においてシリーズ第3戦が開催された。 これまでの2戦と同様に、今回もまた5万人近い大観衆がスタンドを埋め、同シリーズの人気の高さをうかがわせた。 今シーズンのMobil 1 NAKAJIMA RACINGは、フォーミュラ・ニッポンでもエースとして戦っている松田次生選手と、昨年に引き続いてNSXのステアリングを握るD.シュワガー選手の新コンビで参戦。開幕戦で3位入賞を果たしたものの、前回の富士ではセーフティカーのコースインとルーティンのピットインとのタイミングが合わず12位完走に留まっていただけに、今回こそは、と意気込みも高かった。 木曜日に公式テストが設けられ、金曜日は恒例の公式練習日、そして土曜日の公式予選、日曜日の決勝レースと、レースウィークは4日間のスケジュールで行われた。 2日間の練習走行では、2番手タイムをマークし、順調な仕上がりを見せていた。 そして公式予選では、1回目のセッションでこれまでのコースレコードを更新する1分19秒921をマークして5番手につける。 しかし、2回目のアタックでは19秒906までしか詰めることが出来ず、結局スターティンググリッドは9番手まで後退し、決勝での追い上げが大いに期待されるところとなった。 大賑わいのピットウォークの後、サポートレースのワンメイクレースを挟んで、いよいよ決勝レース。 この日、朝一番のフリー走行でもトップから僅差の5番手につけていたMobil 1 NSXは、予選でタイムアタッカーを務めたシュワガー選手がスタートドライバー。 スタートで1台をかわしたシュワガー選手は果敢なドライビングで前を行くマシンを猛追していったが、コース幅の狭い菅生では、なかなか簡単にはパッシングできない。 前後が同じNSX勢ということもあって、互いに手の内を知り尽くしているからなおさらだった。 しかし後方からアグレッシブなドライビングでスープラのJ.デュフォア選手が追い上げてくると状況は一変、よりスリリングなシーンが展開されることになる。 そして37周目の1コーナー。無理にインを差してきたデュフォア選手に押し出される格好で、シュワガー選手はスピンオフしてしまう。 何とか再スタートはきれたものの、数ラップもロスタイムがあっては致命的。 それでもシュワガー選手は次の周にピットイン、ガソリンを補給した後にマシンをチェックしてタイヤ交換し、替わって松田選手がピットアウトしていった。 17番手まで後退したものの、松田選手は猛チャージを掛け、遅いGT300クラスのマシンをかわしていく。 ところが50周を消化したところでセーフティカーがコースイン。 約10周に渡って全コースが追い越し禁止のペースカーラップとなる。 これで万事休す。残り20周余りのところでレースは再開され、松田選手は再び猛チャージを掛けたが、2周遅れの14番手まで挽回するのがやっとだった。 レーシングアクシデントとは言え、思わぬコースアウトでのタイムロスに泣かされたものの、本番用のセットアップでは充分に上位を狙えるポテンシャルが確認できた。 次回、8月に富士スピードウェイで開催される第4戦からは、いよいよシリーズ後半戦。 心機一転し、チーム一丸となって更なるチャレンジを続ける。 |
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●Mobil 1 NAKAJIMA RACING総監督 中嶋悟のコメント アクシデントに阻まれ、無念のノーポイントとなってしまいました。シーズンは前半戦を終了し、これから中、後半戦に突入します。最後の最後まで諦めず、チャンピオン獲得に向けてチーム一丸となりベストを尽くします。 |
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※次戦は、6月23日〜24日、GTスペシャルステージとしてマレーシア、セパンサーキットで開催されます。(このレースは全日本選手権外のレースとなります。) |