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シリーズ名:2001年全日本GT選手権(JGTC) |
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Mobil 1 NSX、2001年シリーズ開幕戦3位
表彰台!
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桜も見頃を過ぎ、それに代わって若葉の緑が濃くなってきた4月14〜15日、待ちに待った全日本GT選手権(JGTC)の2001年シーズンが開幕した。 開幕戦の舞台となったのは、岡山県にあるTIサーキット英田。 開幕を待ち焦がれた、5万人を超えるファンが詰めかけ、やはりこのシリーズの人気が高いことをうかがわせた。 今シーズンも、引き続きNSXで参戦するMobil 1 NAKAJIMA RACINGは、昨年から引き続いて参戦するD.シュワガー選手とフォーミュラ・ニッポンでもエースとして活躍する松田次生選手で新コンビを結成した。 マシンのMobil 1 NSXは、早々と新仕様にアップデートし、合同テストでも上々の好タイムをマークしていた。 そもそも、ここTIサーキット英田は、チームにとって相性のよいサーキット。 98年に行われたオールスター戦、そして99年のシリーズ第6戦、と2年連続で優勝を飾っているだけに、チームは意気揚々とサーキット入り。 金曜日に行われた公式練習ではこれまでのコースレコードを更新するほどの好調さで、トップにほぼ遜色ない3番手タイムをマーク、期待感は一層高まることになった。 土曜日に行われた公式予選では、今回タイムアタックを担当するシュワガー選手が1回目のセッションで3番手につけた。相棒の松田選手もあっさりと予選通 過タイムをマークする。 午後の予選2回目では、タイムアップはならなかったものの、総合で3番手からと絶好のポジションからのスタートとなった。 日曜日午後の決勝レースは、予定通 り午後2時にローリングスタートで開始された。スタートを担当するのはシュワガー選手。 ポールポジションの#1光貞秀俊選手のNSXに#23E.コマス選手のGT-Rが続き、3番手につけたシュワガー選手と3台で、トップグループを形成し序盤戦は展開していった。 そのトップバトルは熾烈で、コースの至るところでテール・ツー・ノーズの接近戦を繰り広げていた。9周目にコマス選手が光貞選手をパスすれば、19周目には光貞選手が再びコマス選手をかわしてトップを奪い返す。 そんなトップ争いの“思わぬ余波”を受けることになったのがシュワガー選手。 光貞選手がコマス選手を抜き返す直前のことだった。 コース上に落ちていたパーツ=GT300クラスのマシンのバンパーを、寸前でコマス選手は避けたが、直後にいた光貞選手はこれを踏み越えていった。 跳ね上げられたバンパーは、後続のシュワガー選手を直撃し、Mobil 1 NSXの右フロントに貼り付いてしまった。 これでバランスを崩し、しかもクーリングエア用のダクトが塞がれてブレーキも音を上げるようになる。 そんなマシンをなだめながら走行を続けていったシュワガー選手だったが、26周目には#8金石勝智選手のNSXと#22M.クルム選手のGT-Rに相次いでパスされてしまう。 本来的には、スターティングドライバーのシュワガー選手が、もっと多く周回する作戦だったが、こうしたハプニングもあって予定より早め、32周を終えたところでシュワガー選手はピットイン、ガソリンを補給してタイヤを交換、松田選手に交代する。 その直後の37周目にアクシデントからセーフティカーがコースイン。 ライバル勢が、そのタイミングでルーティンのピットストップを行い、ほぼ全車がドライバー交代を終えた時点でMobil 1 NSXは、4番手となった。 そして、ここから松田選手の猛追が始まる。NSXでのレースは、これが初めてとなる松田選手ではあったが、ベテラン#22田中哲也選手のGT-Rに終始プレッシャーをかけ続ける。 中嶋総監督からの「ワンチャンスを狙って、じっくり攻めなさい。」という指示を見事に実践し、レースも大詰めになったところで相手の一瞬のミスをつき、これをパス。 今期初レースで見事3位表彰台を獲得した。 |
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●Mobil 1 NAKAJIMA RACING総監督 中嶋悟のコメント 「勝利に向けての手応えがあっただけに、3位表彰台は、必ずしも満足のいく結果 ではないというのが本音です。しかし、ドミニク・シュワガー選手が速さを見せ、松田選手もNSXでの経験の無い中、大きな成長を見せてくれました。チャンピオンシップ獲得に向けていいスタートが切れたと思います。」 |
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※次戦は、5月3日(木)〜4日(金)、静岡県富士スピードウェイで開催されます。 |