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シリーズ名:2000年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(FN) |
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フォーミュラ・ニッポンラストランの高木虎之介選手、2位
入賞。 今シーズンすばらしい成長を見せた松田次生選手、3位入賞。 |
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紅葉前線が南下し、そろそろ冬の便りも聞こえてきそうな11月4〜5日、鈴鹿サーキットでは全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(FN)のシリーズ第10戦が行われた。 昨年までF1GPで活躍していた高木虎之介選手と、F3からステップアップを果たしたルーキー、松田次生選手のコンビで、2000年シーズンのFNを戦ってきた我がPIAA NAKAJIMA RACINGは、ここまでの9戦で高木選手がシリーズ新記録となる6連勝を含む8勝をマーク、唯一落とした5月の美祢ラウンドでは松田選手がしっかりと初優勝を飾るなど、全勝記録を繋いできている。 高木選手がドライバーズチャンピオンに輝くと同時に、チームチャンピオンも獲得して2年連続のダブルタイトルを決めていたので、これがシーズン最終戦となる今回は、是が非でも優勝を飾り、全勝でシーズンを終えたいところ。 そして開幕前に大きな目標となっていた1−2フィニッシュも目標に掲げて、チームスタッフ全員が意気揚々とサーキット入りした。 そして土曜日の予選日。走り始めから、高木選手も最大のライバルとして一目置いていた本山選手が好調で、午前中の公式練習、午後に行われた2回の公式予選と3回のセッションすべてで高木選手のタイムを上回っていた。 しかし高木選手も、キッチリと2番手の予選タイムをマークしてフロントローを確保。 今回のレースがフォーミュラ・ニッポンのラストランとなる高木選手だけに、ファイナルレースとなる今回は、是非とも勝って有終の美を飾りたいのは言うまでもない。 チームスタッフにしても、そんな高木選手を優勝で送り出したいところで、予選終了後にはミーティングを重ねて決勝に向けてのセッティングを見直した。 一方の松田選手も、1シーズンで大きく成長し、2回目の公式予選では高木選手とポジションを争うほど。 結局は高木選手と0.036秒差の僅差で3番手で予選自己最高位を獲得し、目標としてきた高木選手との1−2フィニッシュに向けて、万全のポジションを確保した。 日曜日は秋空が高く澄み渡る快晴で明けた。 気温/路面温度ともに上昇し、暦の上ではそろそろ冬となるのが信じられないほど。 まさに最高のレース観戦日和となった。 朝一番に行われたフリー走行でも本山選手がトップタイムをマーク。 一方、高木選手は4番手、松田選手は9番手に留まっていたものの、フィーリング的にはまずまずで、充分に1−2フィニッシュも狙えそうだった。 シリーズ最終戦とあって、普段以上の盛り上がりを見せたピットウォークを終えると、いよいよFNの最終決戦。スタートのシグナルと同時に本山選手が好ダッシュを見せたが、同じくフロントローにつけた高木選手は、珍しいことにスタートをミス。 後続の松田選手とM.クルム選手のバトルに飲み込まれるようにして1コーナーに向かった。 結局4番手で1コーナーを立ち上がっていった高木選手は、その周のシケインで1台をパスして3番手に進出してオープニングラップを終えたが、前のマシンをパスする際に接触してしまい、マシンへのダメージが気になるところ。一方の松田選手は、今回も抜群のスタートを決め、2番手でオープングラップを終了する。 そして、本山選手−松田選手−高木選手のオーダーとなったトップ3は、じわじわと後続を引き離しに掛かりながら先を急ぐ。 その状況に変化があったのは、レースも中盤戦にさしかかった13周目。 まずは松田選手が、トップグループでは最初にルーティンのピットイン。素早くタイヤを交換して、ピットスタッフは松田選手を送り出す。 これで暫定の2番手に進出した高木選手も、2周後にはルーティンのピットイン。 こちらもピットワークは素早く、タイムロスは最小限に抑えられていた。それに加えて、タイヤ交換前後のインラップ、アウトラップのタイムは抜群の速さで、高木選手は2番手に進出、松田選手の前でピットアウトしていった。 さらにその1周後には本山選手がピットインするが、こちらもタイムロスは少なかったようで、ピットアウトするまでに高木選手が逆転することはなかった。 レース終盤のハイライトは2番手に進出した高木選手と、本山選手によるトップ争い。 数秒の差をおいての緊迫したバトルとなり、高木選手が詰めれば本山選手が逃げ、それをまた高木選手が詰めていく、といったパターンで、この力勝負はファイナルラップまで続けられた。 しかし今回は、本山選手―高木選手の順でチェッカー。 最後の最後で悔しい結果となったが、それでも年間8勝/86ポイントはシリーズの最多記録。 数々の記録と圧倒的な強さを発揮し、今シーズンを締めくくった。 一方の松田選手は、最後の最後までクルム選手との攻防戦を展開した。レース中のベストラップも1分50秒台前半、とまったくイーブンなバトルとなったが、松田選手はルーキーらしからぬ 着実なレース運びで、ノーミスのままチェッカー。 シリーズランキング2位のクルム選手の猛チャージを防ぎきって3位入賞を果たした。 |
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■PIAA NAKAJIMA RACING総監督中嶋悟のコメント 「残念ながら、今シーズン最後のレースを勝利で終えることは出来ませんでしたが、2人のドライバーが表彰台を獲得するという好結果 で締めくくることが出来ました。今シーズンは、チームとして10戦9勝を果たし、2年連続でダブルチャンピオンを獲得することができました。これもひとえに、我々のレース活動を支え、応援してくださる、PIAA様をはじめとするスポンサーの皆様のおかげです。改めて御礼を申し上げたいと思います。」 |
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※2000年全日本選手権フォーミュラ・ニッポンは終了いたしました。 1年間大きなご声援ありがとうございました。 |
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