第3戦　スポーツランドSUGO

粘り強いレース運びで、7位フィニッシュの牧野が4ポイント獲得！

スタート直後のアクシデントで残念な結果に終わった第2戦から3週間が経過。舞台をスポーツランドSUGOに移して臨む第3戦は、土曜の合計2時間の走行ではほぼウエットコンディションだったが、日曜は快晴に恵まれたことによって、まったく違うコンディションでのぶっつけ本番となった公式予選の時間を迎える。

まずはQ1、Aグループで出走した牧野はギリギリ7番手タイムでQ1を突破。牧野に続きたいBグループの大湯だったが、アタック中のSPコーナーでクラッシュをしてしまう。赤旗が掲示されたため、規則で赤旗原因車両はタイム抹消のペナルティーとなり、結果は19番手。Q2に進出した牧野は、Q3進出ならず12番手で予選を終えることに。

決勝レースまでの短い時間でなんとか65号車の修復は完了し、揃ってウォームアップ走行を終えて2台は53周のレースに臨む。まず、12番手スタートの牧野はオープニングラップでポジションを落としてしまうが、少しずつポジションを上げながら周回し、他車のアクシデントでセーフティーカーが導入された20周目にピットインを行なってタイヤ交換後、コースに復帰する。全車がタイヤ交換の義務を完了するとポジションは7番手。

一方の19番手スタートとなった大湯は10周でタイヤ交換を行ない、挽回を図っていく。多くのマシンがピットインを終えた後のポジションは15番手。

27周を終えるとセーフティーカーがピットに戻り、リスタートが切られる。大湯は残り10周となる頃には12番手まで浮上、あと少しでポイント獲得というところまで粘って前との差を詰めていったが、そのまま12位でチェッカーとなった。7番手を走っていた牧野はリスタート後のポジションを守り切り7位フィニッシュで4ポイントを獲得した。

総監督 中嶋 悟コメント

「2人とも粘り強いレースができました。これを機に予選から一段上に上がらなければ、さらに上位を目指せないと思うので、そのための準備をしていきたいと思います。今大会もたくさんのご声援をありがとうございました。」

#64 牧野任祐選手コメント

「この週末は走り出しのコンディションが悪く、午前の練習走行はウエットで、午後はドライになりましたがセッションの最後が赤旗終了になってしまったことで新品タイヤを履いての最終チェックができずに予選と決勝に臨むことになりました。それでも、それほど調子は悪くないと思っていましたが、今日のコースコンディションにうまく合わせ切れませんでした。予選のアタック自体はうまくいったと思っていたのですが、戻ってきてみるとタイムが出ていなくて難しい状況でした。決勝も、その状況は大きくは変わりませんでした。スタート直後は周りと比べてもウォームアップが遅く順位を下げることになってしまい、ペースが上がりませんでしたが、セーフティーカーのタイミングなどをうまく使えて、結果7位でポイントを獲得することができました。ようやくポイントが獲れたことは良かったですが、後半に向けてもう一段階レベルアップできるよう、いろいろと考えて取り組んでいきたいと思います。」

#65 大湯都史樹選手コメント

「今回はまず、何もアクシデントなどなくレースウィークを終えたいと思ってSUGOに入ったのですが、予選で欲をかいて、いきすぎてしまいました。1周目のアタックのタイムがあまり良くなく、Q1突破も難しいかもしれないと無理に頑張りすぎた結果、ミスでコースアウトしてしまいました。クルマを壊してしまったのは申し訳なかったです。決勝では無事に帰ってくることを第一の目標にして、攻めながらも無理はしないように走りました。レース中に小林選手を抜くこともできたし、関口選手にもあと少しで届くところまで迫ることができたのは良かったです。とにかく、走り切れたことにホッとしました。ただ、あと少しポイント獲得に届かなかったのはとても残念で、だからこそ本当に予選でもったいないことをしたと思っています。スーパーフォーミュラの限界がどのあたりにあるのか、今まではそれが見えずに無理をしすぎていたところがありましたが、前半3戦を終えてようやく見えてきた感触があります。こうした発見や分かった部分を次に生かしていきたいです。」

※次戦は11月14日・15日にオートポリスで行なわれます。