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Report レースリポート

2019 SUPER FORMULA RACE REPORT

第1戦 鈴鹿サーキット第1戦 鈴鹿サーキット

予選
会場:鈴鹿サーキット
日付:2019年4月20日(土)
天候:晴
予選結果:
 #64 アレックス・パロウ:2位
 #65 牧野任祐:PP
観客動員数 : 23,000人

SUPER FORMULA2019開幕!

SUPER GTに続いて開幕を迎えたSUPER FORMULAの2019シーズンは、モータースポーツの聖地 鈴鹿サーキットで土曜に公式予選、日曜に決勝レースが行なわれる。今シーズンのTCS NAKAJIMA RACINGはドライバーを一新し、64号車にスペイン人ドライバーのアレックス・パロウ、65号車に牧野任祐と2人のルーキーとともにシーズンを戦っていく。

公式予選は絶好の天候のもと15時45分にQ1がスタートする。今シーズンも公式予選はノックアウト方式で予選が行なわれ、Q1では上位12台(2018年より2台減)がQ2に、Q2では8台がQ3に進んでいく。TCS NAKAJIMA RACINGの2台は、Q1開始のタイミングでコースインをし、アタックに向けた準備を進めていく。5分が経過する頃、クラッシュ車両が発生したため赤旗中断となる。再開後、またしてもクラッシュした車両があり、2度目の赤旗が出されて予選は中断。クラッシュ車両の回収後、いよいよアタックを進めていきたいところだったが残りが5分となった頃に2台が絡むアクシデントがあり、3度目の赤旗が出されることに。残り5分でQ1は再開され、残った全車が懸命のアタック合戦を繰り広げ、パロウがトップタイム、牧野が2番手タイムをマークし、Q2に進出を決めた。

荒れたQ1とは打って変わってQ2はスムーズに7分間が過ぎ、ここでもパロウがトップタイム、牧野が2番手タイムをマークし、Q3へ臨むことに。

いよいよ開幕戦のポールシッターを決める7分間のQ3。2台は見事にQ2のタイムをさらに縮めるアタックを見せ、牧野が1分36秒060でポールポジションを獲得、チームとしては9年ぶりのポールポジション獲得となった。さらにパロウも牧野に続く1分36秒089で2番手タイムをマーク、TCS NAKAJIMA RACINGの2台がフロントローを独占する結果となった。


総監督 中嶋 悟コメント総監督 中嶋 悟コメント

「嬉しいの一言です。ルーキー2人がこんなポジションをとってくれて、ビックリだし嬉しいし、何年か前のロイックと小暮を思い出すような感じです。明日は緊張・・・です」


#64 アレックス・パロウ選手コメント#64 アレックス・パロウ選手コメント

「We struggled a little in the morning practice, but the car was amazing in the qualifying. We were really good for 1 lap in Q1, Q2 was also fantastic, and then Q3 was really good with the perfect car. In Q3, I pushed a bit too much and made a couple of small mistakes, which cost me a pole position. Tomorrow is a new day and we have to keep working on the race because the race is completely different, but hopefully we can achieve the same result tomorrow, but opposite.」

「朝のフリー走行では少し調子良くなかったのですが、予選では車が素晴らしかったです。Q1での1ラップがとても良くて、Q2も順調で、Q3は車が完璧でとても良かったです。Q3で少しプッシュしすぎて小さなミスをいくつかしてしまって、その結果ポールポジションを逃してしまいました。明日は明日ですし、レースは全く別物なのでレースにしっかり取り組まなければなりませんが、出来れば明日も同じ結果が出せればと思います。順序は逆で、ですが」


#65 牧野任祐選手コメント#65 牧野任祐選手コメント

「Q1は少し焦りましたが、ソフトタイヤの感触も良く、普通にアタック出来てタイムも出せて、鍵となると思っていたQ1を通過できたのが大きかったと思います。 明日のレースは初めてのレースで未知数の事も多いですが、精一杯頑張って、良い結果がついてきたらいいと思っています」




決勝
日付:2019年4月21日(日)
天候:晴
決勝結果:
 #64 アレックス・パロウ:リタイア
 #65 牧野任祐:リタイア
観客動員数 : 35,000人

マシントラブルのため残念ながらダブルリタイア

決勝日は曇り空から徐々に晴れ間が見える天候でEnjoy Hondaの併催もあり、朝から多くの親子連れやモータースポーツファンが詰めかけた。その大勢の観客が見守る中、2台は揃ってソフトタイヤを装着して14時ちょうどにレースのスタートを切る。

牧野はスタートを決めてトップを守ったが、パロウの前に1台が入るかたちとなり、順位は3番手に。しかし、2周目に入った直後にパロウはそのマシンをパスし2番手を取り戻す。TCS NAKAJIMA RACINGの2台がトップ争いを展開していくが、パロウにスタート手順違反のドライブスルーペナルティが課されてしまう。パロウは8周目にそれを消化し、ポジションを落とすことになったがハイペースで周回を続けていく。その後、コース上はアクシデントが多発し、2回目のセーフティーカーランの解除後に、前のマシンに仕掛けていくパロウだったが、直後にマシントラブルが発生し、ほどなくコースサイドにマシンを止めてレースを終えた。

一方の牧野は1回目のセーフティーカーのタイミングでピットインを行ない、ミディアムタイヤに交換してコースに戻る。このセーフティーカー明けに後方のマシンにパスを許しポジションを4番手とする。牧野は残り30数周回をミディアムタイヤで走り切る作戦をとり、前を走る3台はそれぞれソフトタイヤでの走行が続く中、しぶとく前に食らいついていくが、27周目に入ったところで後方のマシンとバトルになる。ポジションを死守すべくプッシュをする牧野だったが、マシンにトラブルが発生しコースアウト、レースを終えることになった。

2人のルーキーの苦いデビューレースとなったが、予選での速さは目を見張るものがあり、次戦に繋ぐシーズンのスタートとなった。


総監督 中嶋 悟コメント総監督 中嶋 悟コメント

「チームのミスやら残念なトラブルで2台ともがレースを終えてしまいました。ドライバーは素晴らしいレースをしていたのに、迷惑をかけてしまい本当に申し訳ないことをしました。ただ、速さをしっかりと見せてくれているので、第2戦に向けてまた準備を整えて、いいレースをお見せできるようにしたいと思います。たくさんのご声援をありがとうございました。次戦もよろしくお願いします」


#64 アレックス・パロウ選手コメント#64 アレックス・パロウ選手コメント

「It was a bit disappointing race. We had a really strong pace from the beginning and I was catching Makino and ready to attack, then I was told I had a drive-through. I’m rookie and have no high pressure, and I still had a really good pace and scored the fastest lap. Without any problems I could have won this race. I’m looking forward to the next race.」

「少し残念なレースでした。初めから本当に良いペースで牧野選手に追いつき、アタックをしようとしたその時にドライブスルーを課されたと聞きました。私はルーキーであまりプレッシャーもなく、とても良いペースでファステストも記録しました。問題がなければレースに勝てたと思います。今は次のレースを楽しみにしています」


#65 牧野任祐選手コメント#65 牧野任祐選手コメント

「レースの展開は自分達の望んでいた展開ではなく、セーフティーカーが早く入りミディアムタイヤに換えないといけなくなりましたが、そうした中でも最後まで行ける感触がありました。しかし結果的にこんなかたちになり残念です。今回良かったところと悪かったところを整理して、また良い結果が出せるように精一杯頑張ります」


※次戦は5月18日・19日にオートポリスで行なわれます。



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