Schedule レースカレンダー
第1戦 OKAYAMA GT 300km RACE
会場:岡山国際サーキット
日付:2014年4月5日(土)
天候:曇り
予選結果:15位
観客動員数 : 9,000人
ニューマシンで挑む開幕戦。予選は下位に留まるも、後方から巻き返しを誓う。
長いようで短かったオフシーズンも終わり、岡山ラウンドで今シーズンのSUPER GTがついに開幕した。今シーズンは車両規則が一新され、ニューマシン「NSX CONCEPT-GT」を投入することとなり、心機一転しての新たな戦いが繰り広げられることになる。Epson Nakajima Racingはドライバーラインナップを変更、中嶋大祐は変わらないが、ペアを組むドライバーとしてWECでLMP2チャンピオンを獲得した経験のあるベルギー人ドライバーのベルトラン・バゲットを起用。新たなコンビで2014年シーズンを戦うことになるが、この2人がどんな走りを見せ、どこまで上位に食い込んでいくかが見どころとなるだろう。
予選日は朝から曇り空で、時折雨が落ちてくる肌寒い一日となった。9時から開始されたフリー走行ではニューマシンということもあり、慎重にセットアップを進め、2時間のセッションで10番手タイムを記録し、まずまずの滑り出しとなった。
午後に行われた予選はノックアウト方式で行われることとなったが、最初の関門となる15分間のQ1セッションには中嶋大祐が出走。早々にコースインして、順調にアタックを重ねていき、前半は上位に食い込むラップタイムを連発するが、後半に入ると他車がそれを上回るタイムをマークし、結果的には15位となり、Q2セッションに進出することはできなかった。
チームディレクター 立住 正幸コメント
「開幕戦ということで、チーム全員が力の入った予選でしたが、結果としてはQ2へ進むことができない悔しい結果となりました。明日は今シーズン初のレース。最後まで確実に走り切って、みんなが笑顔で終われる内容のレースをしたいと思います。」
中嶋 大祐選手コメント
「フリー走行での感触が良かっただけに、非常に悔しいです。ただ、本番は明日なので諦めずに精一杯準備をしてレースに臨みたいと思っています。ご声援を宜しくお願い致します。」
ベルトラン・バゲット選手コメント
「It's for sure not the qualification we wanted. We ran out of time coming here at the first race as we have a lot to do developing the new car and our new Dunlop tires. Anyway we did a big step forward compare to last year as we are a lot closer to the other competitors. We'll keep working hard and we hope for a good race tomorrow.」
「期待した予選にならなかったことは確かですね。僕たちは新車とダンロップの新たなタイヤの開発作業を進めてきましたが、まだパフォーマンスを100%出し切れていません。ただ、昨年までと比べると、ライバル勢にかなり近いところに来ていると思っています。明日に向けてセットアップを進めて、決勝レースがいい展開になることを期待しています。」
会場:岡山国際サーキット
日付:2014年4月6日(日)
天候:曇り/小雨のち雹
決勝結果:15位
観客動員数 : 18,000人
度重なるアクシデントで最後方フィニッシュ。しかしレースペースに光明が見えた
決勝日も寒波の接近により真冬のような寒い朝を迎えた岡山国際サーキット。朝のフリー走行開始の直前には一時的に雪が舞う厳しいコンディションとなった。
Epson Nakajima Racingはこのフリー走行で決勝に向けて、ドライバー交代練習を含めた念入りな確認走行を行ない、決勝に臨むこととなった。
決勝開始時刻の14時を迎え、スタートを切ったEpson NSX CONCEPT-GTのスタートドライバーは中嶋大祐。82周回のレースが開始されたが、セーフティーカーランが1周追加され、実質81周のレースに。まずまずのスタートを切り、5周回を終了した時点で13位を走行。順調にレースを進めていけると思われたが、13周目に500クラスのマシンと接触、左リアのインナーフェンダーを損傷してしまい、ピットインを余儀なくされることに。チームはタイヤ交換と給油を済ませてコースに復帰させ、周回を続ける。
その後、コースに雨が落ち始め、どうなることかと心配されたが数周経過後には雨は止む。その頃、Epson NSX CONCEPT-GTは、先程の左リアから白煙が上がり出し2度目のピットイン。マシンの修復とチェックを行ないピットアウト。6周遅れながらも、懸命に周回を続ける。32周目にドライバー交代のために3度目のピットインをして、ベルトラン・バゲットにチェンジ。ベルトランは、初めてのGTレース参戦とは思えないほど落ち着いた走りを見せ、他と遜色ないタイムを刻みながらミスなく自分のスティントを走り抜き、最終的には15位でチェッカーを受けた。
中嶋 大祐選手コメント
「レース前半に他車からの追突によってリアカウルを破損してしまい、2度のピット作業を強いられてしまいました。それまでは悪くないペースで走ることが出来ていて、チームメイトに交代してからのペースも非常に良かったため、残念です。ただレースペースが良かったことに関してはとてもポジティブに考えているので、富士では結果に繋げることが出来るように精一杯頑張ります。」
ベルトラン・バゲット選手コメント
「Unfortunately the race didn't go the way we wanted. We had to do an early pitstop to repair some damage on the car and lost several laps. Anyway there is a lot of positive points to remember from this race especially our race pace that was fast enough to give us a good result in the points. We will keep working and hopefully come stronger at the next one in Fuji.」
「残念ながら、僕たちが望んだようなレースにはならなかった。車両のダメージを修復するため、早めのピットストップを強いられ、何周かを失ってしまった。いずれにせよ、良い結果を得るために、特にレースペースの面で十分な速さを確認できたことはポジティブだったよ。次戦の富士に向けて努力を続け、チームがもっと強くなることを願っている。」
総監督 中嶋 悟コメント
「ここ岡山では、昨年同様の難しい天候とアクシデントに泣く格好となってしまい、悔しい思いで開幕戦を終えることになりました。オフシーズンから自分たちにできることは精一杯やってきましたが、このような結果となり非常に残念です。ドライバーはふたりとも自分たちの力を発揮し、しっかり仕事をしてくれたと思います。すぐに第2戦がやって来るので、気持ちを切り替えて、最善を尽くせるようしっかり準備をしていきます。
週末を通して非常に寒い天候の中、多くのご声援をありがとうございました。次戦もよろしくお願い致します。」
※次回のレースは5月3日・4日の富士スピードウェイとなります。