Report レースリポート
JAF Grand Prix SUPER GT & Formula NIPPON FUJI SPRINT CUP 2011
会場:富士スピードウェイ
日付:2011年11月12日(土)
天候:晴れ
予選結果:
#31 中嶋大祐:14位
#32 小暮卓史:13位
観客動員数 : 23,000人
わずかなミスとマシンの不調に悩まされ、満足のいくアタックが出来ず
先週シリーズ戦を終えたばかりのフォーミュラ・ニッポン。このレースでの予選はスペシャルステージとなる。これはシリーズポイントの少ない順に1台ずつ出走し、3周目が計測ラップとなりその周のストレードエンドの最高速、ならびにそのラップタイムをそれぞれポイント制とし、その合算でグリッドを決定する。NAKAJIMA RACINGの大祐は5番出走、小暮が10番出走となる。
前日に降っていた雨も朝方にはあがり、太陽が顔を出し気温も上昇し始めた10時15分に予選スタート。他カテゴリーの走行も手伝ってレコードラインはほぼ乾いたものの、ライン外の路面はいまだ濡れているところもあり、難しいコースコンディションでのスペシャルステージとなった。大祐は2周のウォームアップでタイヤを温めながらコースの状態を確認し、アタックに入る。大きなミスはなかったが、ほんの少しのミスがタイムに大きく響き、14位。一方小暮は、マシンのグリップ不足に悩まされ、満足のいくアタックが出来ず13位で予選を終える。2台ともに明日の決勝での挽回を誓う。
チームディレクター 藤井 一三コメント
年に一度のスーパーラップ方式の予選。なおかつ最高速とラップタイムをポイント制にしての合算でグリッドが決まるという、少しややこしい予選でした。2台ともうまくまとめることができず、決勝は下位からのスタートとなりました。明日のレースはただ追い上げるのみです。
#31 中嶋 大祐選手コメント
これまで経験したことがない方式での予選でしたが、自分たちにとって、とても残念な結果に終わってしまいました。トップスピードが想定より伸びなかったこともあり、2台揃って下位のグリッドに沈んでしまいました。決勝ではひとつでも上の順位でチェッカーを受けることができるように毎ラップ全力で走ります。
#32 小暮 卓史選手コメント
マシンのセッティングを大きく変更して持ち込んだのですが、思うようなハンドリングバランスが得られず、トップスピードも伸びず、今回のポジションを決める要因に響いてしまいました。順位は13番手と厳しいポジションからですが、今年最後のレースなので、いい走りをして来年に繋げたいと思います。
会場:富士スピードウェイ
日付:2011年11月13日(日)
天候:晴れ
決勝結果:
#31 中嶋大祐:リタイア
#32 小暮卓史:12位
観客動員数 : 40,500人
無難なスタートを決めたが、アクシデントが起こり悔しい結果に
昨日に続いて秋晴れとなった富士スピードウェイ。フォーミュラ・ニッポンの決勝は12時から22周回で争われる。NAKAJIMA RACINGの大祐は13番、小暮12番グリッド。前日の予選で満足のいく走りができなかった2人は、決勝で少しでも前に出るためスタートに集中する。無難なスタートを決めた2人だったが、1コーナーで前を走るマシンがスピンし、大祐はそれを避けようとする小暮と接触、リタイアしてしまう。一方小暮は、同じようにスピンした車両を避けようとしてフロントウイングが大祐と接触。急遽ピットに入りウイング交換を終えコースに復帰。その後は懸命に前を追いかけるも、開いた差は大きく、12位でレースを終えた。
チームディレクター 藤井 一三コメント
スタート直後の、スピンした車両を回避するために接触したのは致し方ないですね。大祐はリアサスペンションを壊してその場でリタイア、小暮はフロントウイング交換にピットに入り、その後は、トップと同等のラップタイムで追い上げましたが、いかんせんスプリントレース、順位をひとつ挽回するに留まりました。レースアクシデントとはいえ、残念です。
#31 中嶋 大祐選手コメント
後方からのスタートではありましたが、セットアップの確認も兼ねて少しでも多くのポジションを上げることを目標にしていました。スタートは上手く決まり1コーナーを抜けた時には4つほどポジションを上げることが出来ていたのですが、その立ち上がりで3台横並びになっている際に接触しリタイアとなってしまいました。接触は避けようのないものでしたが、とにかく今年最後のレースを思い切って走り切りたかったので残念です。
今シーズン苦しい1年となってしまいましたが、ご声援いただいた全ての皆さまにお礼を申し上げます。どうも有難うございました。
#32 小暮 卓史選手コメント
スタートはすごくよく1コーナーまでに2台パッシングすることができました。1コーナーの立ち上がりにおいて2台の間に挟まれてしまいフロントウイングに損傷を負いピットインを余儀なくされました。ピットイン終了後は単独走行になり、前戦からセッティングを変更したマシンは思った以上にタイムもよく、今後のセッティングの方向性は定まったと思います。結果的には12位という不本意な成績でしたが来年に繋がるベースセッティングの確認にはいいものが得られたと思います。悔しい1年となってしまいましたが、来年に向けてまた頑張っていきます。今シーズンもたくさんのご声援をいただきありがとうございました。
総監督 中嶋 悟コメント
今シーズンの最終レースでしたが、残念ながら今年のNAKAJIMA RACINGを象徴するようなレースとなってしまいました。スタートでの混乱で2台とも負傷し、1台はリタイア、1台はノーズを交換しなければならなくなり、残念な結果で1年を終えました。来シーズンに向けていろいろなことをトライし、いい方向に進んでいくようにチーム一丸となって頑張っていきます。今年も多くのご声援をありがとうございました。来年もよろしくお願い致します。