トップ > エンターテイメント > 伝説の一戦 > Vol.19 2013年 SUPER FORMULA 第1戦 鈴鹿サーキット

Legendary Races 伝説の一戦

小暮が2年ぶりの表彰台。チームの気運を高めた一戦!

カテゴリー:全日本選手権スーパーフォーミュラ
サーキット:鈴鹿サーキット
予選日:2013年4月13日(土)
決勝日:2013年4月14日(日)
#31(中嶋大祐):予選 17位/決勝 16位
#32(小暮卓史):予選 2位/決勝 3位

決勝に期待を持たせるフロントロースタート

国内トップフォーミュラレースとして1996年からスタートしたフォーミュラ・ニッポンは、「全日本選手権スーパーフォーミュラ」として新たなスタートを切ることに。

NAKAJIMA RACINGで通算10シーズン目を迎え、速さには定評がある小暮卓史だったが、シリーズチャンピオンを取り逃したあの2007年を経て、ここ数年で見ても2010年の開幕戦以来、優勝は遠のき、悔しいシーズンが続いていた。

新たな節目を迎え、まずはスーパーフォーミュラ最初のウイナーを目指して、予選Q1から全力のアタックを見せる。そのQ1はトップタイムでQ2を突破。続くQ2、Q3も僅差の熾烈なアタック合戦が繰り広げられ、小暮は惜しくも2番手タイムとなったが、フロントローを獲得し復調の兆しを見せた。


小暮にとってもチームにとっても2年ぶりの表彰台

晴天に恵まれた決勝日。2番グリッドからスタートの小暮は、1周目の最終コーナーからトップを走るマシンの背後にぴったりとつき、アウトからオーバーテイク。早くもトップに立った小暮は、1周1秒というペースで後続のマシンとのギャップを広げていく。ほとんどのマシンが燃料を満タンにしてスタートしたのに対し、小暮は燃料を軽めにしてピットイン時の給油量は多くなるものの、それまでにできるだけギャップを広げる作戦をとっていたのだ。

おかげで前半は一人旅となり18秒ものギャップを稼ぎ、22周終了時にピットイン、給油時間は予定通り長くなったものの作業を終えてコースへ。28周目に2番手を走行していたマシンがピットストップを終え、小暮の前に入ったが、タイヤが温まった状態で難なくパスしトップに返り咲く。

その後も安定した速さをキープし、そのままトップでチェッカーを受けると誰もが思っていたが、残り周回が3周を切ったあたりで小暮のマシンにトラブルが襲い掛かる。エンジンがパワーを発揮できない症状が出てしまい、戦う術がなく2番手にパスされ、さらには残り1周となったところでもう1台にもパスされてしまう。その後ろからも続々とマシンが迫ってきたが、なんとか3位でチェッカー。レースを終始リードし、誰もが認める速さを示していただけに悔しい3位となったが、これもレース。ここ数年続いていた不調を吹き飛ばし、十分にトップを争える力を証明することができた大事なレースの1つで、その後の期待を膨らませる一戦であった。

中嶋悟コメント

長くレースをやっているといろいろなことが起こるし、チェッカーを受けるまではなにが起こるかわからないということを諸に証明したレースでしたね。もちろんいいレースをしていたから悔しい結果となったわけで、この開幕戦では3位という結果というよりも、第2戦以降へ向けてのチームの気持ちの高ぶりがとても心に残っている一戦です。



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