トップ > エンターテイメント > 伝説の一戦 > Vol.18 2004年 全日本GT選手権 第5戦 ツインリンクもてぎ

Legendary Races 伝説の一戦

EPSON NSXが待望の初優勝!

カテゴリー:全日本GT選手権
サーキット:ツインリンクもてぎ
予選日:2004年9月4日(土)
決勝日:2004年9月5日(日)
予選 8位/決勝 優勝

開幕戦から連続入賞で期待が高まる第5戦

この年、富士スピードウェイが全面改修されるため、関東圏で唯一のGT開催となった第5戦もてぎ。

EPSON NSXを駆る松田次生、アンドレ・ロッテラー組は第4戦まで連続入賞を果たしていたものの表彰台まではあと1歩という悔しい結果が続いていた。この公式予選も時折小雨が降る難しいコンディションの中でのアタック合戦が展開され、結果は8番手といまひとつ揮わず。


攻めて攻めて勝ち取ったトップチェッカー!

決勝日も朝から雨が降り続いていたが、スタート前には雨が止んで曇り空に。EPSON NSXは浅溝タイヤを選択し、ロッテラーがスタートドライバーを務める。

スタートの巧さに定評があるロッテラーはここでもそれを発揮し、1周目で5番手までポジションアップ。さらに2周目のストレートでも1台をパス、9周目にも前をパスし、追撃の手を緩めず周回していく。トップを走っていたマシンがスピンをして後退したため、ロッテラーは2番手でトップのマシンと接近戦を繰り広げていく。この接近戦で一度はライバルに制されることになったが、負けじとトップのマシンに食らいつき、90度コーナーでインに切り込み見事トップに浮上。ロッテラーは先を急ぎたいところだったが、後方からペースがいいマシンが追い上げてきて、またしても超接近戦のトップ争いを演じることに。

しかし、ここでEPSON NSXにトラブルが発生。左リアタイヤがスローパンクし後退を余儀なくされ、この翌周にピットインを行なうことに。松田に交代してコースに戻ると、トップのマシンもピット作業を終えてコースへ。2番手となった松田はトップのマシンを猛チャージ、ドライコンディションではあったがラインを1本外すとまだまだ路面はウエットでしかも小雨がパラつく厳しいコンディションのなか、前を捉えるタイミングを伺いながら周回を重ねていく。そしていよいよ勝負の時とばかりに48周目のヘアピンの立ち上がりで華麗に抜き去ることに成功。

松田は、その後もパーフェクトなドライビングでトップチェッカー。このEPSON NSXの優勝は、2004年シーズンにおけるNSX勢唯一の勝利となり、人々の記憶に残る一戦となった。

中嶋悟コメント

ドライバー2人が、終始攻めて攻めて勝ち取った勝利でした。今思い起こしても、決して簡単な道のりではなかったので、この1勝の持つ意味はとても大きかったと思います。EPSON NSXの初優勝だったので、本当に多くの方々に喜んでいただけたことが心に残っています。



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